第31回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会兼2024年世界ジュニア・カデ・フェンシング選手権大会選考会サポート活動報告

2024年1月4〜6日に世田谷にある駒澤オリンピック公園屋内球技場で開催された日本フェンシング協会が主催する第31回JOCジュニア・オリンピック・カップ・フェンシング大会兼2024年世界ジュニア・カデ・フェンシング選手権大会選考会に選手のサポートで参加しました。
今回はこのような機会があったので、その活動について報告させていただきます。

今回の10秒まとめ

①フェンシングの大会へ選手サポート活動へ行ってまいりました。
②日本はオリンピックでメダルを獲得するような強豪国となっている。
③フェンシングは1日の試合数も多く、試合当日のコンディショニングが大切となる。

今回の大会の概要

今回の大会ではジュニアの部(U-20)とカデの部(U-17)が3日間に分けて行われました。
ジュニアの部、カデの部ともに現在の日本ランキング上位者や大会で優秀な結果を出している選手しか出場する権利がなくとてもレベルの高い大会となりました。
まずはリーグ戦を行い、そこでの成績上位者によるトーナメント戦が実施されました。
今回は普段サポートする選手が参加するので大会時のサポートという形で参加しました。

フェンシングとは

2人の選手が向かい合い、片手に持った剣で互いの有効面を攻撃する競技です。
種目はフルーレ、エペ、サーブルの3種類がありそれぞれで使用する剣や得点となる有効面、優先権の有無などが異なります。
オリンピック競技として第1回のアテネ大会から男子フルーレとサーブルで採用されて以来、
女子種目として1924年のパリ大会から女子フルーレ、1996年アトランタ大会から女子エペ個人、2004年アテネ大会から女子サーブル個人が採用されています。東京2020大会では男女ともにフルーレ・エペ・サーブルの3種目において男女ともに個人・団体の全12種類が採用されています。
日本でも2008年北京オリンピックにて太田雄貴選手がフルーレ個人で銀メダルを取るとそこから個人や団体でメダル争いをすることもあり、欧州に強豪国が多いですが最近では日本のフェンシングのレベルも上がり、世界ランキングで1位になる選手も多く出てきました。

サポート実施内容

フェンシングの試合会場では主に以下の対応を行いました。
・ウォーミングアップ
　リーグ戦とトーナメント合わせて11試合あり、試合時間、疲労度、強度、気温などを考慮し、
　傷害の予防とパフォーマンスの向上を目的として実施しました。

・コンディショニング
　選手の身体状況や疲労度に合わせて軽いトレーニングやストレッチを行います。
　力の入りやすさや体の動かしやすさなどを調整します。

・テーピング
　関節を固定したり筋肉をサポートすることで障害の予防やパフォーマンス向上を目的に
　実施致しました。

サポートして感じたこと

フェンシングは1日の試合数が多く、試合間も長い時は2時間くらい空いたり、短い時は10分程度であったりとまばらな為に調整が難しいと感じました。
いつも万全の状態で試合に望めるようにこまめにウォーミングアップをしたり、リカバリーをすることが大切だと感じました。
また今回サポートした選手が上位入賞し、年間得点ランキングで上位となったため2月のアジア選手権と4月に開催される世界選手権に出場することとなりました。
また今後の大会に向けても引き続きサポートさせていただきます。

当院リハビリテーション部の紹介

当院リハビリテーション部に、今回のような外部活動に携わる理学療法士、トレーナーが在籍しております。
スポーツで関節の痛みを抱えている方は、ぜひ一度当院を受診してみてください。
選手一人一人の身体の機能に合わせてリハビリを行い、なるべく早い復帰をお手伝いさせていただきます。