足立慶友医療コラム

変形性股関節症の原因|なぜ発症するのか・リスク因子

2026.03.02

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや動きの制限が生じる疾患です。加齢による自然な変化だけでなく、先天性の股関節形成不全や体重の増加、日常の動作習慣など複数の要因が絡み合って発症します。

「なぜ自分がこの病気になったのか」と不安を感じている方も多いでしょう。原因やリスク因子を正しく把握すれば、進行を遅らせるための具体的な対策も見えてきます。この記事では、発症に関わる要素を一つひとつ丁寧に解説していきます。

変形性股関節症とは|股関節に痛みが出る仕組みを知っておこう

変形性股関節症は、太ももの骨(大腿骨)の先端と骨盤の受け皿(寛骨臼)の間にある軟骨がすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや変形を引き起こす病気です。歩行や階段の上り下りで股関節に違和感を覚える方は、この疾患の初期段階にいるかもしれません。

股関節の構造と軟骨が果たす働き

股関節は、人体で最も大きな球関節(ボールアンドソケット型の関節)です。大腿骨の丸い頭部分が骨盤のくぼみにはまり込み、さまざまな方向への動きを可能にしています。

この関節の表面を覆っている関節軟骨は、厚さわずか数ミリしかありません。しかし、この薄い軟骨が衝撃吸収材の役割を果たし、歩くたびに体重の何倍もの負荷がかかる股関節を守っています。

軟骨がすり減ると何が起きるのか

軟骨は一度大きく損傷すると、自力でもとの状態に戻ることが難しい組織です。すり減りが進むと、骨の表面同士が直接こすれ合うようになり、炎症や痛みが生じます。

さらに進行すると、骨の縁にトゲのような突起(骨棘)ができたり、関節の隙間が狭くなったりして、歩行困難につながることもあります。初期の段階では「なんとなく股関節が重い」程度の違和感しかないため、見過ごされがちです。

軟骨の損傷段階と主な症状

段階軟骨の状態主な症状
初期表面が粗くなる動き始めの違和感
中期部分的にすり減る歩行時の痛み・こわばり
進行期広範囲が消失安静時の痛み・関節の変形
末期ほぼ消失強い痛み・歩行困難

変形性「膝」関節症との違いも押さえておきたい

膝関節にも同様の変性疾患(変形性膝関節症)がありますが、股関節と膝関節では構造が異なるため、症状の出方や進行パターンにも違いがあります。股関節は深い位置にあるため、初期の痛みが腰やお尻、太ももの前面に放散しやすく、股関節の病気だと気づきにくい特徴があります。

膝の痛みで通院したところ、実は股関節が原因だったと判明するケースも珍しくありません。股関節と膝は互いに影響し合うため、どちらか一方に負担がかかるともう一方にも悪影響が及びやすいのです。

変形性股関節症の原因は一つではない|複数の要因が重なって発症する

変形性股関節症の発症には、単一の原因ではなく複数の要因が複雑に絡み合っています。大きく分けると「一次性(はっきりした原因がないもの)」と「二次性(明確な原因があるもの)」の2つに分類でき、日本人では二次性が圧倒的に多いとされています。

一次性変形性股関節症|はっきりした原因が見当たらない場合

一次性は、特定の外傷や先天的な異常がないにもかかわらず、加齢とともに軟骨が変性していくタイプを指します。欧米ではこのタイプが多いとされていますが、日本人にはそれほど多くありません。

加齢による軟骨の水分量低下や、長年にわたる微小な負荷の蓄積が主な要因と考えられています。年齢を重ねるほど軟骨の修復力が低下するため、日常動作の負荷でもダメージが蓄積しやすくなります。

二次性変形性股関節症|日本人に多い「先天性股関節脱臼」との関係

日本人の変形性股関節症は、二次性が8割以上を占めるといわれています。なかでも代表的な原因が、幼少期の先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)や臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)です。

臼蓋形成不全とは、骨盤側の受け皿が浅く、大腿骨の頭を十分に覆えていない状態を指します。受け皿が浅いと、限られた面積に体重がかかるため、軟骨への負担が集中しやすくなります。幼少期に治療を受けて症状が落ち着いていた方でも、40代・50代になってから股関節に痛みが出始めるケースは少なくありません。

外傷や他の疾患がきっかけで発症するケースもある

股関節周辺の骨折や脱臼を経験した場合、その後遺症として変形性股関節症を発症するリスクが高まります。骨折によって関節面が不整になると、軟骨にかかる力が均等に分散されなくなるためです。

また、関節リウマチや大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)など、他の疾患が変形性股関節症の引き金になることもあります。ペルテス病(小児期に大腿骨頭への血流が一時的に途絶える病気)の既往がある方も注意が必要でしょう。

変形性股関節症の主な分類

分類原因特徴
一次性明確な原因なし加齢に伴い徐々に進行
二次性(発育性)臼蓋形成不全・先天性股関節脱臼日本人に多い
二次性(外傷性)骨折・脱臼の後遺症受傷後数年で発症しやすい
二次性(疾患性)関節リウマチ・大腿骨頭壊死症など基礎疾患の管理も必要

加齢と変形性股関節症の関係|年齢を重ねるだけで軟骨はもろくなる

年齢を重ねると、全身の組織と同様に股関節の軟骨も少しずつ変化していきます。加齢そのものが直接の原因とは限りませんが、軟骨の劣化を加速させる大きな背景因子であることは間違いありません。

軟骨の老化は40代から加速し始める

関節軟骨は血管を持たない組織であり、栄養は関節液を通じて供給されます。若いうちは軟骨の細胞(軟骨細胞)が活発に働き、傷ついた部分を修復できますが、40代を過ぎると修復速度が低下し始めます。

軟骨内の水分量やプロテオグリカン(弾力性を保つ成分)も減少していくため、衝撃を吸収する力が弱まります。日々の歩行程度の負荷でも、少しずつ軟骨に蓄積ダメージが残りやすくなるのです。

閉経後の女性はとくにリスクが高い

変形性股関節症は女性に多い疾患で、男女比はおよそ1対5から1対7ともいわれています。閉経後にエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が急減すると、骨密度の低下だけでなく、軟骨や靭帯の柔軟性にも影響が及びます。

加齢に伴う股関節の変化

年代軟骨の状態注意点
30代大きな変化は少ない臼蓋形成不全がある方は定期検診を
40代修復力の低下が始まる違和感を放置しない
50代軟骨の弾力が明確に低下体重管理と筋力維持が大切
60代以降変性が進行しやすい痛みを感じたら早めの受診

「年だから仕方ない」と諦めるのはまだ早い

加齢による軟骨の変化は避けられないものの、進行速度を緩やかにすることは十分に可能です。股関節周囲の筋肉を適度に鍛え、関節への過度な負担を減らすだけでも、軟骨の消耗を遅らせる効果が期待できます。

「歳をとったら痛いのは当たり前」と放置していると、いつの間にか症状が進んでしまうこともあるため、違和感を感じた時点で整形外科を受診する姿勢が大切です。

体重の増加が股関節を追い詰める|肥満と変形性股関節症の深い結びつき

体重が増えると、そのぶん股関節にかかる負担も大きくなります。歩行時には体重の約3倍、階段の上り下りでは約5倍もの力が股関節に集中するため、体重の増加は軟骨の消耗を確実に加速させます。

たった1kgの増加でも股関節への負荷は数倍になる

体重が1kg増えると、歩行時に股関節にかかる負荷はおよそ3kg増加するとされています。つまり5kg太れば、歩くたびに約15kgぶんの余計な荷重が股関節にのしかかる計算です。

日常生活では何千歩も歩くわけですから、1日の累積負荷を考えると体重管理の大切さが実感できるでしょう。すでに股関節に痛みや違和感がある方にとっては、体重を適正に保つことが症状悪化を防ぐ手段になります。

内臓脂肪が出す炎症物質も軟骨を傷つける

肥満の問題は、関節への物理的な負荷だけにとどまりません。内臓脂肪からはアディポサイトカインと呼ばれる炎症性の物質が分泌され、血流を介して全身の関節に慢性的な炎症を引き起こすことがわかっています。

そのため、体重そのものが標準範囲であっても、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の方は注意が必要です。BMI(体格指数)だけでなく、腹囲やウエスト・ヒップ比も合わせて確認してみてください。

減量は股関節の負担を劇的に軽くする

米国の研究では、体重を5%減らすだけで関節症の症状が有意に改善したという報告があります。急激なダイエットは身体に負担がかかるため、月に0.5〜1kgのペースでゆっくり減量するのが理想的です。

食事面では、極端な糖質制限よりもバランスのよい食事を心がけ、たんぱく質をしっかり摂って筋肉量を維持しながら体脂肪を落とすことが大切でしょう。股関節への負担軽減は、日々の食事の積み重ねから始まります。

肥満が股関節に及ぼす影響

  • 歩行時の股関節負荷は体重の約3倍に達する
  • 内臓脂肪から分泌される炎症物質が軟骨を傷める
  • BMI25以上で発症リスクが明確に上昇する
  • 5%の減量で関節症状の有意な改善が報告されている

遺伝は変形性股関節症にどこまで影響するのか|家族に患者がいると要注意

変形性股関節症には遺伝的な要素も関与しています。親や兄弟姉妹にこの疾患をもつ方がいる場合、そうでない方と比べて発症リスクが高いことが複数の研究で報告されています。

骨格の形は親から子に受け継がれやすい

臼蓋の深さや大腿骨頭の形状といった骨格的な特徴は、遺伝的に受け継がれる傾向が強いと考えられています。とくに臼蓋形成不全は家族内で複数の方に見られるケースが多く、母親が変形性股関節症の場合、娘も同じ疾患を発症しやすいとされています。

ただし、骨格の形だけで発症が決まるわけではありません。同じ臼蓋の浅さであっても、周囲の筋力や体重、生活習慣によって発症するかどうかは大きく変わります。

遺伝子研究からわかってきた軟骨の脆弱性

近年の研究では、コラーゲンの構成に関わる遺伝子や、軟骨の代謝に関わる遺伝子の変異が変形性関節症の発症リスクに影響を及ぼす可能性が示されています。特定の遺伝子型をもつ方は、軟骨が物理的なストレスに対して弱く、若い年齢から変性が始まりやすい傾向があるかもしれません。

遺伝と環境の影響度

要因影響度の目安補足
骨格形状の遺伝高い臼蓋の深さ・角度が遺伝しやすい
軟骨の質に関わる遺伝子中程度研究が進行中
生活習慣(体重・運動)高い自分で変えられる要因
職業・スポーツ歴中程度関節への累積負荷に影響

遺伝的リスクがあっても予防はできる

家族歴がある方は、早い段階からレントゲン検査で股関節の形状を確認しておくと安心です。臼蓋形成不全が見つかった場合でも、筋力トレーニングや体重管理、日常動作の工夫によって発症を遅らせたり、症状を軽減したりすることが十分に期待できます。

遺伝は変えられませんが、生活習慣は自分の意思で改善できます。リスクを知ったうえで行動に移すことが、股関節の健康を長く保つうえで何より大切でしょう。

仕事やスポーツが股関節を酷使する|職業別・運動別のリスク因子

日常的に股関節に大きな負荷をかけ続ける職業やスポーツは、変形性股関節症の発症・進行リスクを高めます。「若い頃からスポーツをしていたのに、なぜ関節が悪くなるのか」と驚く方もいますが、酷使こそが軟骨を消耗させる原因の一つなのです。

長時間の立ち仕事や重量物の運搬は股関節に蓄積ダメージを与える

調理師や美容師、工場のライン作業者など、長時間立ちっぱなしの仕事に就いている方は、股関節に休まる暇なく負荷がかかり続けます。また、農作業や建設作業のように重い物を繰り返し持ち上げる職業も、股関節への衝撃が大きくなりやすいでしょう。

デスクワーク中心の方であっても、長時間座ったままの姿勢は股関節周囲の筋肉を硬くし、血流を悪化させるため、決して安心はできません。1時間に一度は立ち上がって軽く身体を動かす習慣を取り入れてみてください。

ランニングやサッカーなど衝撃の大きいスポーツに要注意

マラソンやジョギングでは、着地のたびに体重の2〜3倍の衝撃が股関節に伝わります。サッカーやバスケットボールのような急激な方向転換が多いスポーツも、軟骨への負担が蓄積しやすい運動です。

一方で、水泳やサイクリングは股関節に体重がかかりにくく、筋力維持にも適しています。すでに股関節に違和感がある方は、低衝撃の運動から始めるのが賢明でしょう。

適度な運動は「守り」になるが、やりすぎは「攻撃」になる

運動不足は筋力低下を招き、股関節を支える力が弱まるため、かえって軟骨への負荷が増します。適度な運動は関節液の循環を促し、軟骨に栄養を届ける効果があるのです。

大切なのは「量と質のバランス」です。ウォーキングであれば1日30分程度を目安にし、痛みが出たら無理せず休む。ストレッチで股関節の可動域を維持しながら、インナーマッスルを鍛える体幹トレーニングも効果的です。

  • 低衝撃でおすすめの運動:水中ウォーキング、ヨガ、エアロバイク
  • 負荷が大きく注意が必要な運動:長距離ランニング、バスケットボール、サッカー
  • 職場での工夫:こまめな休憩、立ち仕事中の体重移動、クッション性のある靴の着用

二度と悪化させたくない!変形性股関節症の進行を食い止める生活習慣

変形性股関節症は完全に元の状態に戻すことが難しい疾患ですが、日々の生活習慣を見直すことで進行速度を大幅に緩やかにできます。「もう手遅れかもしれない」と思わず、今日からできる対策を一つずつ取り入れていきましょう。

股関節を守る筋力トレーニングを続けよう

股関節を取り囲む筋肉(中殿筋・大殿筋・腸腰筋など)が弱くなると、関節そのものにダイレクトに衝撃が伝わりやすくなります。筋肉は「天然のサポーター」であり、鍛えることで股関節を安定させ、軟骨への過剰な負荷を減らせます。

仰向けに寝た状態で片脚を上げ下げする「脚上げ運動」や、横向きに寝て上側の脚をゆっくり開閉する「クラムシェル」などは、股関節に過度な負担をかけずに筋力を維持できるトレーニングです。週に3〜4回、1回15分ほどで構いません。

毎日の生活で取り入れたい股関節ケア

場面具体的な工夫期待される効果
起床時布団の中で軽いストレッチこわばりの緩和
通勤時エスカレーターより階段筋力維持
仕事中1時間ごとに立ち上がる関節液の循環促進
入浴時ぬるめのお湯で股関節を温める血行改善・筋肉の弛緩
就寝前横向き寝+膝の間にクッション股関節への負担軽減

杖や靴選びも立派な「治療」の一環

痛みがある側と反対の手に杖を持つと、股関節にかかる負荷を20〜30%ほど軽減できるといわれています。「杖をつくのは恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれませんが、杖は軟骨を守る有効なツールです。

靴選びも見落とされがちなポイントです。ヒールが高い靴やソールの硬い靴は股関節への衝撃が大きくなります。クッション性のよいスニーカーや、インソールを活用して足元から股関節を守る意識を持ちましょう。

和式から洋式の生活スタイルへ切り替える勇気

正座やあぐら、しゃがみ込みの動作は股関節を深く曲げるため、変形性股関節症の方には大きな負担となります。和式トイレよりも洋式トイレ、布団よりもベッド、床に座るよりも椅子に座る生活のほうが、股関節にかかるストレスは格段に小さくなります。

生活様式を変えるのは簡単ではないかもしれませんが、関節を守るための「環境づくり」は長い目で見ると確実に症状の進行を遅らせてくれます。キッチンの高さを調整したり、浴室に手すりを設置したりといった小さな工夫から始めてみてください。

よくある質問

変形性股関節症は遺伝で発症する病気なのか?

変形性股関節症は単純に遺伝だけで決まる病気ではありません。ただし、骨盤の受け皿(臼蓋)の形状や軟骨の質に関わる遺伝的傾向は親から子へ受け継がれやすいことがわかっています。

家族に変形性股関節症の方がいる場合、発症リスクは一般より高くなる可能性があります。しかし、体重管理や筋力トレーニングなど後天的な対策によってリスクを下げることは十分に可能です。遺伝的な要素はあくまで「発症しやすさ」に影響する一因にすぎません。

変形性股関節症の初期症状はどのように現れるのか?

変形性股関節症の初期は、歩き始めや長時間の歩行後に股関節の付け根あたりが重だるく感じるケースが多いです。朝起きたときのこわばりや、あぐらがかきにくくなったと気づいて受診する方もいます。

股関節は深い位置にあるため、痛みが腰や太ももの前面、お尻に広がることがあり、最初から股関節の問題だと認識しにくい特徴があります。「腰痛だと思って湿布を貼っていたが、実は股関節だった」という方も珍しくないため、違和感が続くときは整形外科で股関節のレントゲンを撮ってもらうとよいでしょう。

変形性股関節症になりやすい年齢層と性別は?

変形性股関節症は40代以降に発症しやすく、とくに50代から60代にかけて患者数が増える傾向があります。性別では圧倒的に女性に多い疾患で、男女比はおよそ1対5から1対7程度とされています。

女性に多い理由としては、臼蓋形成不全の割合が女性に高いこと、閉経後のホルモンバランスの変化で軟骨や靭帯の柔軟性が低下しやすいことなどが挙げられます。もちろん男性でも発症する方はいますので、性別に関係なく股関節に違和感があれば受診を検討してみてください。

変形性股関節症の進行を遅らせるために自分でできることは?

変形性股関節症の進行を遅らせるためには、体重管理、筋力トレーニング、生活環境の見直しが3本柱です。体重を適正範囲に保つことで股関節にかかる物理的な負荷が軽減されますし、中殿筋や大殿筋を鍛えることで関節を安定させ、軟骨への過剰な衝撃を緩和できます。

和式の生活から洋式の生活への切り替えも効果的です。正座やあぐらを避け、椅子とテーブルを使う生活にするだけでも股関節の負担は大幅に減ります。痛みが強いときは無理せず杖を利用し、クッション性のある靴を選ぶことも忘れないようにしましょう。

変形性股関節症と変形性膝関節症は同時に発症することがあるのか?

変形性股関節症と変形性膝関節症は、同時に発症したり片方が原因でもう片方を誘発したりすることがあります。股関節に痛みがあると無意識にかばう歩き方になり、膝に余計な負荷がかかって膝関節の軟骨も傷んでしまうのです。

逆に、膝の変形が先に進んで下肢のアライメント(脚の軸)が崩れると、股関節にも偏った力が加わりやすくなります。股関節と膝関節は連動して身体を支える関係にあるため、どちらか一方に不調を感じたら両方の関節を診てもらうことが早期対処につながるでしょう。

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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