足立慶友医療コラム

膝関節のヒアルロン酸注射を打ち続ける目安と効果を実感できなくなった時の次の一手

2026.02.17

膝の痛みを抑えるヒアルロン酸注射は初期の変形性膝関節症において非常に優れた助けとなります。しかし痛みが長引く場合や、薬の効き目が短くなったと感じる時は、関節内部の摩耗が進んでいる可能性を考慮しなければなりません。

注射を続けるべき基準を明確にし、効果が薄れた際でも諦める必要はありません。再生医療や専門的なリハビリといった新たな選択肢を検討することで、痛みのない歩行を取り戻す道が開けます。

膝の痛みでヒアルロン酸注射を打ち続ける期間や回数の目安を考えましょう

膝関節のヒアルロン酸注射を打ち続ける目安は、一般的に週に1回の通院を5回程度繰り返すことで判断されます。この期間で関節の動きが滑らかになり、痛みが和らぐのであれば治療を継続する価値は十分にあると言えるでしょう。

痛みの緩和を感じるまでの回数と通院の頻度について詳しく解説します

ヒアルロン酸を膝に注入すると、まず関節内の潤滑状態が整い始めます。多くの患者さんは、3回目から5回目あたりの注入で「膝のキシキシ感が減った」や「立ち上がりが楽になった」といった実感を得る傾向にあります。

1回だけでは劇的な変化が得られない場合も多いため、数回は根気よく続けて関節内の環境を整えることが大切です。炎症が治まってくれば通院の頻度を2週間に1回、あるいは1ヶ月に1回へと徐々に広げていくことが可能になります。

長期間にわたって注射を継続しても副作用の心配が少ない理由

ヒアルロン酸はもともと私たちの関節液に含まれている成分と同じですので、身体への馴染みが良くアレルギー反応のリスクも低いです。ステロイドのような強い副作用の心配もほとんどなく、長期的なメンテナンスとして活用できます。

膝の軟骨を保護するクッションとしての役割を担い続けてくれるため、加齢による関節液の減少を補う意味で、長く付き合っていける治療法です。安全性が高いため、高齢の方でも安心して生活の質を保つために取り入れられます。

継続期間に応じた治療の方向性

治療の段階目的通院の間隔
導入期(1〜5回)炎症を抑え潤滑を補う週に1回
安定期(6回以降)痛みの緩和状態を維持2週〜4週に1回
メンテナンス期関節組織の保護と予防1ヶ月〜3ヶ月に1回

痛みがぶり返さないように定期的にメンテナンスを受ける意味

一時的に痛みが消えたからといって、すぐに治療をやめてしまうのは少し早いかもしれません。膝は毎日酷使する場所であり、軟骨は常に摩耗の危機にさらされています。定期的に成分を補うことは、将来的な変形を防ぐ盾となります。

一度大きく変形してしまった膝を元に戻すのは困難なため、良い状態を維持し続ける「守りの医療」として捉えることが賢明です。自分の足でどこまでも歩ける喜びを守るために、月1回程度の通院は非常に価値のある投資となります。

ヒアルロン酸注射の効果が薄れたと感じる原因と膝関節の現状を確認します

ヒアルロン酸注射を打ってもすぐに痛みが戻ってしまうのは、関節内の炎症が非常に強くなっているか、軟骨の摩耗が次の段階へ進んでしまったことが主な原因です。この状態では注入したヒアルロン酸がすぐに分解されてしまいます。

関節内部の炎症が強くなり薬の成分が分解される過程

膝の中で強い炎症が起きると、それを鎮めようとする生体反応が過剰になり、ヒアルロン酸を溶かしてしまう酵素が大量に放出されます。その結果、せっかく注入した粘り気のある液体も、あっという間に水のようにサラサラになってしまいます。

「打った日はいいけれど翌日にはもう痛い」という持続時間の短縮を感じたら、それは薬の効き目よりも炎症の勢いが勝っているサインです。ただ回数を増やすだけでは解決にならないため、炎症の根源にアプローチする方法を考える必要があります。

軟骨の摩耗が進行して骨同士が直接ぶつかる状態の変化

変形性膝関節症が進み、軟骨がすり減って骨が露出してしまうと、物理的な衝撃をヒアルロン酸だけで吸収するのは難しくなります。骨の表面にある神経が直接刺激されるため、滑りを良くするだけでは痛みの原因を取り除けません。

特に階段の上り下りや荷重時の鋭い痛みは、構造的な破壊が起きている可能性を示唆しています。画像診断で関節の隙間がほとんどなくなっていると言われた場合は、今までの注射治療の限界が来ていると冷静に判断すべき時期だと言えるでしょう。

筋力の低下が膝のクッション機能を損なう影響

膝を支える太ももの筋肉が衰えると、歩行時の衝撃がすべて関節の隙間にダイレクトに伝わってしまいます。どれほど良い注射を打っても、土台となる筋肉のサポートがなければ、関節は常に過酷な環境に置かれたままになります。

注射だけに頼り、運動を疎かにしてしまうと、膝周りの組織はさらに弱体化していきます。薬の効果を最大限に引き出すためには、筋肉という「天然のサポーター」を自分自身で育て直す視点を持つことが、痛みの根本解決には必要です。

効果減退を感じる時のチェックポイント

  • 打ってから数日以内に痛みが戻る
  • 膝に常に熱感や腫れがある
  • 寝ている時もズキズキと疼く
  • 歩き始めの痛みが以前より強い
  • 正座や深い屈伸が全くできない

ヒアルロン酸注射を中断するタイミングを冷静に見極めるポイントがあります

現在受けている治療をいつ卒業し、次のステップへ進むべきかを見極めることは非常に大切です。目安としては、半年から1年ほど継続しても日常生活の不便さが改善されない場合、治療内容の再検討を行うべき時期に差し掛かっています。

痛みの程度が日常生活に支障をきたし続けている場合

ヒアルロン酸注射を毎週のように打っていても、買い物に行けない、家事が辛い、といった状況が続いているなら、それは治療の見直しを求める身体からのサインです。治療の目的は痛みをゼロにすることではなく、快適に過ごすことにあります。

今の治療が「気休め」になっていないか、自分に問いかけてみてください。痛みを我慢しながら通院し続けることで、精神的なストレスが溜まり、活動範囲が狭まることは避けなければなりません。より積極的な治療へ切り替えることで、未来が明るくなることもあります。

注射の持続期間が極端に短くなり頻度が増している兆候

治療を開始した当初は1ヶ月もっていた効果が、最近では3日しかもたない、というような持続力の低下は深刻な状況です。頻繁に針を刺すことは感染症のリスクを高めることにもなり、膝への負担も無視できなくなります。

薬の補充が追いつかないほど関節の環境が悪化しているなら、それはヒアルロン酸注射の守備範囲を超えていると考えましょう。無理に回数を重ねるよりも、一旦立ち止まって専門医に現状の精密な評価を依頼することが、最善の選択へと繋がります。

治療方針の転換を検討すべき基準

判断基準現在の状態推奨されるアクション
効果の持続1週間もたない再生医療などの検討
生活への影響外出が困難である手術適応の相談
画像診断骨が明らかに衝突根本的な構造修復

医師から変形度合いが進行していると告げられた時の判断

レントゲン撮影で、数ヶ月前よりも確実に関節の隙間が狭くなっていると指摘されたら、それはヒアルロン酸注射が進行を食い止められなかったことを意味します。軟骨の減少は止まることなく進んでおり、物理的な対策が必要な段階です。

厳しい現実ではありますが、今のままではさらに歩行が困難になるリスクがあります。注射による保存療法に限界を感じたら、自分の将来の生活スタイルを考え、人工関節や骨切術といった手術、あるいは入院のいらない再生医療を真剣に考える時期です。

軟骨の摩耗が進んだ膝関節を救う再生医療という新たな選択肢を選べます

従来の治療では手術しか選択肢がなかったような重度の痛みに対しても、現在は再生医療という新しいアプローチが可能になっています。これは自分自身の細胞の力を引き出して、膝内部の炎症を鎮め、組織の再構築を後押しする画期的な方法です。

自分の血液を利用したPRP療法で炎症を根本から鎮める

PRP療法は、自身の血液から炎症を抑える成分や組織を治す成分を濃縮して抽出し、それを再び膝に戻す治療です。ヒアルロン酸が外部からの補給であるのに対し、PRPはあなた自身の回復力を強化して、関節内の環境を内側から作り変えます。

この治療を受けることで、慢性的な腫れや熱感が引き、痛みが劇的に改善する方が多くいらっしゃいます。効果が半年から1年以上続くことも多く、何度も注射に通う手間からも解放される可能性が高いです。身体への馴染みが最も良い治療の一つと言えます。

脂肪由来幹細胞を用いた治療による組織修復の期待

より進んだ手法として、自分の皮下脂肪から採取した「幹細胞」を培養して膝に注入する方法があります。幹細胞は、傷ついた組織を見つけて修復を促す性質を持っており、すり減った軟骨の周囲で優れた働きを見せてくれます。

変形が進んでいても、この幹細胞の働きによって痛みが大幅に軽減し、手術を回避できるケースが増えています。入院の必要もなく、日帰りで処置が完了する点も大きな魅力です。自分の細胞で膝を再生させるという夢のような話が、今は現実の選択肢となっています。

APS療法と呼ばれる次世代の治療がもたらす可能性

APS療法は「次世代のPRP」とも呼ばれ、血液中の炎症を抑えるタンパク質を極限まで濃縮したものです。特に関節の破壊を進める悪い物質の活動を強力にストップさせる力があり、一度の注入で長期的な除痛効果を狙うことができます。

ヒアルロン酸注射で手応えがなかった方でも、APS療法によって「また旅行に行けるようになった」と喜ばれる事例は少なくありません。今の膝を諦める前に、こうした高度な医療の可能性を専門のクリニックで相談してみる価値は非常に高いです。

再生医療が適している方の特徴

  • ヒアルロン酸注射の効果が薄い
  • 手術をどうしても避けたい
  • スポーツや趣味を再開したい
  • 入院する時間が取れない
  • 自分の力で膝を治したい

手術を避けて膝の痛みを改善するためにリハビリテーションを継続します

医療技術が進歩しても、膝を守るためのリハビリテーションの重要性は変わりません。むしろ、注射や再生医療の効果を長持ちさせるためには、正しく身体を動かすことが必要です。筋肉がつくことで関節への負担が分散され、痛みが再発しにくくなります。

大腿四頭筋を鍛えて膝への衝撃を和らげるトレーニング

膝を支える主役は、太ももの前側にある大きな筋肉「大腿四頭筋」です。この筋肉がしっかりと働いていれば、一歩踏み出すたびに膝にかかる強い衝撃を、筋肉がバネのように吸収してくれます。その結果、関節の隙間へのストレスが減少します。

膝に負担をかけない座った状態での脚上げ運動などは、今日からでも自宅で始められます。少しずつでも筋力が向上すれば、階段の昇り降りが格段に楽になり、外出への自信も戻ってきます。自分自身の努力が、最も確実な痛みの特効薬になるのです。

膝の動きをスムーズにする可動域訓練とストレッチ

痛いからといって膝を動かさないでいると、関節を包む袋が硬く縮まり、ますます動きが制限されてしまいます。リハビリでは、この硬くなった組織をゆっくりと解きほぐし、膝がスムーズに曲げ伸ばしできる範囲を広げていきます。

膝の裏側を優しく伸ばすストレッチを習慣にすると、膝がピンと伸びた美しい姿勢で歩けるようになります。これにより、不自然な重心移動が解消され、膝の一部分だけに負担が集中するのを防げます。しなやかな身体作りが、膝の寿命を確実に延ばします。

効果的なリハビリの習慣

メニュー目的頻度の目安
パテラセッティング太もも前の筋力維持毎日(朝晩)
膝裏ストレッチ可動域の拡大入浴後
足首の運動下肢全体の血流改善気づいた時に

理学療法士による個別の指導を受ける価値と重要性

自己流の筋トレは、やり方を間違えると逆に膝を痛めてしまう危険があります。膝の変形の仕方は一人ひとり違うため、プロである理学療法士に自分の癖を分析してもらうことが、遠回りに見えて実は一番の近道です。

どの筋肉が足りないのか、どこが硬いのかを客観的に見てもらうことで、無駄のない最適な運動メニューを組んでもらえます。定期的に改善度合いをチェックしてもらうことは、モチベーションの維持にも繋がり、リハビリを楽しく続ける秘訣となります。

変形性膝関節症の痛みを和らげる日常生活の工夫と自分で行うケア

病院での治療と同じくらい大切なのが、家での過ごし方です。膝に優しい環境を整えることで、日常的に蓄積されるダメージを劇的に減らすことができます。無理のない範囲で生活習慣を見直し、膝を労わる工夫を一つずつ取り入れていきましょう。

床に座る生活から椅子中心の生活へ切り替える工夫

日本の伝統的な床生活、例えば正座やあぐら、そして布団からの立ち上がりは、実は膝にとって最も過酷な動作の一つです。これを椅子やテーブル、ベッドを使った洋式のスタイルに変えるだけで、膝への負荷は数分の一に軽減されます。

「立ち上がる時にいつも痛む」という方は、まずは生活の拠点を高い位置に移動させてみてください。小さな段差や低い椅子を避けるだけでも、一日の終わりの膝の疲れ方が全く違ってきます。住環境を整えることは、一生の歩行を守るための賢い選択です。

適切な靴選びと足底板を利用した歩行バランスの調整

歩く時の衝撃を和らげるためには、靴選びが非常に重要です。クッション性に優れたウォーキングシューズを選び、足裏全体で地面を捉えるように意識しましょう。さらに、自分専用のインソール(足底板)を作成して靴に入れることをお勧めします。

O脚傾向がある方は、膝の内側ばかりが削れやすくなっていますが、インソールで重心をわずかに外側にずらすだけで、痛みが軽減し、歩きやすくなることがよくあります。足元からバランスを整えることで、膝の特定部位にかかる負担を分散できます。

膝を冷やさない温熱療法と痛みが強い時のアイシング

慢性的な鈍痛には、お風呂などで温めることが非常に効果的です。血行が良くなることで筋肉の緊張が解け、痛みを引き起こす物質が流されやすくなります。サポーターを巻いて膝を冷えから守ることも、冬場や冷房の効いた室内では大切です。

一方で、たくさん歩いた後に膝が赤く腫れたり、熱を持ったりしている時は、15分ほど冷やすのが正解です。「今は温めるべきか、冷やすべきか」をご自身の膝を触って判断できるようになると、セルフケアの精度が格段に上がり、痛みのコントロールが上手になります。

日常で役立つ便利アイテム

  • 膝用保温サポーター
  • クッション付中敷き
  • 滑り止め付の杖
  • 立ち上がり補助手すり
  • 軽量な折りたたみ椅子

膝関節の負担を軽くして歩く力を維持するために体重管理を徹底します

膝の痛みと密接に関わっているのが体重です。実は、体重が1kg増えるごとに、平地を歩く時には3kg、階段を降りる時には5kg以上の負担が膝に追加されます。逆に言えば、わずかな減量が驚くほどの除痛効果をもたらすこともあります。

体重と膝負担の関係を整理しました

減らした体重平地での負担軽減階段での負担軽減
1キロ約3キロ減約5キロ減
3キロ約9キロ減約15キロ減
5キロ約15キロ減約25キロ減

食生活の改善による無理のない減量の進め方

膝が痛いからといって激しい運動で痩せようとするのは逆効果です。減量の基本は、まず食事の内容を見直すことから始めましょう。高タンパク・低カロリーな食事を心がけ、関節の修復に必要な栄養素をしっかり摂りながら体重を落としていきます。

極端な制限はリバウンドや筋力の低下を招くため、ゆっくりと時間をかけて調整することが成功のコツです。間食を少し控える、夜遅い食事を避ける、といった小さな習慣の積み重ねが、膝を軽くするための大きな一歩となります。無理のない計画を立てましょう。

膝に負担をかけない有酸素運動としての水中ウォーキング

陸上での運動が辛い方にとって、プールでのウォーキングは最高の運動習慣になります。水の中では浮力が働くため、膝にかかる体重負担が大幅に減ります。浮力に助けられながら、水の抵抗を使って筋肉を効率よく鍛えることができるのです。

泳げなくても全く問題ありません。ただ水中をゆっくり歩くだけで、膝に優しくカロリーを消費でき、心肺機能も向上します。水に触れることでリラックス効果も得られるため、ストレスなく減量に取り組める非常に優れたリハビリ方法の一つと言えるでしょう。

体重が1キロ減ることで膝にかかる衝撃がどれだけ変わるか

「たった1キロ」と思わないでください。あなたの膝にとって、その1キロは米袋を常に抱えて歩いているのと同じくらいの重量負担を意味しています。その重りが外れるだけで、関節内部の炎症は起きにくくなり、ヒアルロン酸の成分も長持ちするようになります。

実際に、3キロ程度の減量に成功しただけで、あんなに悩んでいた痛みが嘘のように消えてしまったという方も多くいらっしゃいます。数字を減らすことよりも、自分の膝を「軽くしてあげる」という優しさを持って、前向きに体重管理に取り組んでみてください。

Q&A

膝関節のヒアルロン酸注射を打った当日はお風呂に入ってもいいですか?

注射をした部位からの細菌感染を防ぐため、打った当日の入浴は控えることが大切です。針穴は非常に小さいものですが、お湯の中にいる雑菌が体内に入り込むリスクをゼロにする必要があるためです。

当日はシャワーだけで済ませ、患部を強くこすらないように気をつけてください。翌日になれば針穴は完全にふさがりますので、通常通りお風呂を楽しんでいただけますのでご安心ください。

膝関節のヒアルロン酸注射の効果を感じるまでには最低何回くらい必要ですか?

個人差はありますが、一般的には週1回のペースで3回から5回ほど続けて打つことで、多くの方が痛みの緩和を実感し始めます。1回だけで劇的な変化が起きることは稀だと言えます。

そのため、まずは1クールとして5回程度を目安に継続することが推奨されます。数回打っても全く変化がない場合は、痛みの原因が別の場所にある可能性を医師と相談することが大切です。

膝関節のヒアルロン酸注射を打ち続けると癖になってやめられなくなりますか?

「一度打つとずっと打ち続けなければならない」という依存性のようなものはありません。痛みが改善し、周囲の筋力がついて関節の状態が安定すれば、注射を卒業することは可能です。

あくまで痛みを抑えて動ける状態を作るための手段ですので、状態が良くなれば通院頻度を減らしたり、治療を終了したりすることができます。癖になることを心配して治療をためらう必要はありません。

膝関節のヒアルロン酸注射を打ち続けても軟骨が再生することはありますか?

残念ながら、ヒアルロン酸には失われた軟骨を元の形に再生させる力はありません。主な働きは、残っている軟骨を保護し、摩耗を防ぐためのクッション性を高めることにあります。

軟骨の再生や大幅な修復を目指す場合には、幹細胞治療などの再生医療を検討することが必要です。ヒアルロン酸はあくまで「今ある環境を維持し、痛みを防ぐ」ためのものだと理解しておきましょう。

膝関節のヒアルロン酸注射に加えてサポーターを併用しても大丈夫ですか?

サポーターの併用は非常に有効な手段です。注射によって関節内部の環境を整え、サポーターによって外部から物理的に関節を安定させることで、より高い痛みの抑制効果が期待できます。

特に歩行時の不安定感がある場合は、適切な圧迫を加えることで安心感が増し、活動範囲が広がります。ただし、きつすぎるものは血流を妨げるため、自分に合ったサイズを選ぶことが大切です。

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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