膝サポーターの正しい選び方|固定力と動きやすさを両立させるためのチェック項目
膝の痛みを感じ始めると、歩くことさえ不安になり、外出をためらってしまう方も少なくありません。そんな時に心強い味方となるのが膝サポーターですが、種類が多すぎて「どれが自分に合うのか」と迷うのが現実です。
この記事では、あなたの膝の状態に合わせた正しい選び方を徹底解説します。固定力でしっかりと患部を守りつつ、日常生活や趣味の運動を妨げない動きやすさを手に入れるための具体的な項目をまとめました。
この記事を読み終える頃には、自信を持って自分にぴったりの一枚を選べるようになっているはずです。膝の健康を取り戻し、以前のように明るい気持ちでお出かけを楽しめるよう、一緒に最適な選択肢を探していきましょう。
目次
膝の痛みや違和感の状態に合わせて自分に合う形状を選び抜きましょう
膝の痛みの種類や強さに応じて、サポーターの形状を使い分けることが最も大切です。まずは自分の膝が今どのような助けを求めているのかを整理し、症状の度合いに合わせたタイプを選択しましょう。
無理に強い固定力を選ぶとかえって動きにくさを助長するため、適切なバランスを見極めるのが成功の鍵となります。自分のライフスタイルに寄り添った形状を見つけることが、膝のケアを長く続ける第一歩です。
つけ外しが簡単なオープン型は調節がしやすく便利です
膝の前面が大きく開くオープンタイプのサポーターは、靴を脱がずに装着できるため外出先での対応が非常にスムーズです。マジックテープで自分の足の形に合わせて締め付け具合を細かく調整できます。
膝の腫れやむくみが日によって変わる方でも、その時の体調に合わせてジャストフィットさせることが可能です。特に握力が弱くなってきた高齢者の方でも、軽い力でしっかりと固定できる点が大きなメリットです。
膝のお皿を囲むように装着することで、左右のブレを抑える安定感も得られます。調節の自由度が高いこの形状は、自分専用のカスタムサポーターのような安心感を日々提供してくれるでしょう。
筒状のスリーブ型はズレにくく適度な圧迫が得られます
靴下のように足を通して履くスリーブ型は、肌にピタッと密着するため服の下に付けても目立ちにくいのが特徴です。全体的に均一な圧力をかけることができるため、膝全体の軽い痛みを和らげます。
伸縮性に優れた素材が多いため、ウォーキングや軽いジョギングなど、足を頻繁に動かす場面でもズレ落ちる心配がほとんどありません。日常生活の中で自然なサポートを求めるなら、この型が候補となります。
冷えによる膝の強張りを緩和したい場合にも、適度な密着感が血行を促してくれます。シンプルながらも、動きを邪魔せずに守ってくれる頼もしさは、日常使いにおいて非常に評価の高いポイントです。
形状ごとの特徴と適した症状
| タイプ名 | 固定力の目安 | 向いている症状 |
|---|---|---|
| オープン型 | 中〜強 | 急な痛み・腫れ |
| スリーブ型 | 弱〜中 | 慢性的な重だるさ |
| ベルト型 | 部分固定 | お皿周りの違和感 |
激しい動きを支えるハードタイプは横揺れをしっかり防ぎます
スポーツ中や重い荷物を持つ仕事などで膝に大きな負担がかかる場合は、サイドに金属やプラスチックの支柱が入ったハードタイプが必要です。膝は横方向のねじれや揺れには非常に弱い構造をしています。
支柱によって物理的に動きを制限することで、靭帯や軟骨へのダメージを防ぐことができます。固定力が非常に高いため、安心感は格別ですが、その分厚みが出るため服装や用途を選ぶ点には注意が必要です。
リハビリテーションの段階からスポーツ復帰を目指す際にも、このタイプが力強い味方となります。自分自身の限界を広げるために、あえて強固な守りを選ぶという選択肢は、活動的な毎日を支えてくれます。
階段や歩行時の不安をきれいに解消してくれる固定力の強弱を判断してください
階段の上り下りで膝に不安を感じる方は、膝関節の曲げ伸ばしを物理的に補助してくれる機能が必要です。適切な固定力は、膝への負担を肩代わりしてくれるため、今まで苦痛だった移動が驚くほど楽に感じられます。
しかし、ただ固めれば良いというわけではなく、動作を阻害しない絶妙な強度の選定が重要となります。今の自分がどれくらいの助けを必要としているのか、活動範囲に合わせて強弱を見極めましょう。
支柱入りのサポーターは膝の曲げ伸ばしを強力に助けます
膝の横に配置された樹脂製や金属製のステーは、膝が変な方向に曲がるのを防ぎつつ、スムーズな屈曲を促します。変形性膝関節症などで膝の軸がズレてしまっている場合に非常に有効な機能です。
この支柱が正しい軌道へと導いてくれるため、歩行時の衝撃を分散させることが可能になります。支柱といっても最近のものは非常に軽量で、人間の関節の動きに合わせた特殊なカーブが施されています。
一歩踏み出すのが怖かったという方でも、この支柱の支えがあるだけで歩幅が広がり、姿勢の改善にもつながります。物理的なフレームが膝を支える安心感は、あなたの行動範囲を大きく広げるはずです。
クロスベルト付きなら締め付け具合を自分好みに変えられます
ベルトを十字に交差させて固定するクロスベルト機能は、膝の安定感を劇的に向上させます。お皿の下や太もも部分から引っ張り上げるように固定することで、筋肉の代わりとなって膝を引き締めます。
運動量が多い時は強めに、自宅でリラックスしている時は緩めにするなど、シーンに応じて瞬時に調整できるのが強みです。筋肉量が落ちてサポーターがズレやすい方でも、ベルトでロックできます。
常に正しい位置でサポートを受け続けることができるため、外出中のストレスが大幅に軽減されます。自分でコントロールできるという感覚は、膝の状態と向き合う上での大きな自信へとつながるでしょう。
軽めのソフトタイプは保温効果で痛みを和らげてくれます
膝の痛みは冷えによって増長されることが多いため、保温を目的としたソフトタイプの利用も効果的です。固定力自体はそれほど高くありませんが、遠赤外線素材などが膝を優しく包み込んでくれます。
冬場の冷え込みや冷房の効いた室内で膝が固まってしまう感覚があるなら、まずはこのタイプで温めることから始めてみましょう。肌触りが良く、24時間着用しても負担が少ないのが魅力です。
就寝時の冷え対策としても非常に重宝します。無理に締め付けるのではなく、温かさで筋肉をほぐしていくアプローチは、慢性的などっしりとした痛みを感じている方にとって穏やかな救いとなります。
固定力別おすすめ活用シーン
| 固定度 | 主な仕組み | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 強 | 金属支柱・クロスベルト | 重労働・激しい運動 |
| 中 | 樹脂ボーン・加圧素材 | 長距離の歩行・階段 |
| 弱 | 保温素材・薄手編み | 家事・睡眠時・冷え |
日常の動作を驚くほどスムーズに変える素材の伸縮性とフィット感を確かめましょう
サポーターを付けていても、座ったり立ったりといった動作が不自由になっては本末転倒です。動きやすさを確保するためには、素材がいかに膝の動きに追従するかが重要なポイントとなります。
繊維技術を駆使した製品なら、強力に保護しながらもしなやかな動きを実現し、付けていることを忘れるほどの快適さを提供してくれます。日常の何気ない動作に喜びを取り戻すための素材選びを考えましょう。
膝裏の食い込みを防ぐメッシュ素材は曲げ伸ばしが楽です
サポーターを長時間使用していると、どうしても膝の裏側に生地が溜まってしまい、不快感や痛みを感じることがあります。これを解消するためには、膝裏部分が薄手のメッシュ素材のものを選びましょう。
メッシュ素材は伸縮性が高く、深く膝を曲げたときでも生地が皮膚を圧迫しないため、正座や屈む動作が多い日常生活でもストレスを感じません。通気性も確保されるため、汗によるムレも抑えられます。
あせもや肌荒れのリスクを減らすことにもつながります。肌への優しさと動きやすさを両立させる設計は、毎日を快適に過ごすための必須条件といっても過言ではありません。膝裏の解放感を確認してください。
薄手でも強力なパワー編みなら洋服の下でも目立ちません
外出時にサポーターが服の上から浮き出てしまうのを気にする方は多いですが、特殊な編み方をした薄型タイプがその悩みを解決します。生地を薄くしながらも、特定の方向に強い伸縮性を持たせています。
これならタイトなズボンの下でもスッキリと収まり、周囲の目を気にすることなく膝のケアを継続できます。特に夏場など薄着になる季節には、この薄手で強力なタイプが非常に重宝するはずです。
選ぶ際に重視したい素材の特徴
- 立体的なフィット感を生む3D編み構造を採用しているか
- 運動時のズレを強力に防止するシリコン滑り止めがあるか
- 毎日長時間使ってもニオイが気にならない抗菌防臭加工か
- 肌に直接触れても心地よい天然繊維が含まれているか
ゴムのような弾力性のある生地が膝の筋肉を補助します
高品質なサポーターには、弾力性と耐久性に優れたクロロプレンゴムのような素材が使われています。この素材は復元力が強いため、膝を伸ばす動作の際にバネのような役割を果たしてくれます。
足の振り出しを助けてくれるため、歩行が軽やかに感じられます。加齢に伴って大腿四頭筋などの膝周りの筋肉が衰えてくると、一歩踏み出すのにも大きなエネルギーが必要になりますが、これを補います。
自分の筋力だけでは不安な場面でも、素材の力が一歩を軽くし、より遠くへ歩きたいという前向きな気持ちを支えてくれます。物理的なアシストを受けることで、筋肉の疲労も最小限に抑えられます。
長時間つけても快適に過ごせる通気性の良さとサイズを正しく見極めてください
どんなに機能が優れたサポーターでも、サイズが合っていなければ十分な効果は得られませんし、肌トラブルの原因にもなります。適切なサイズを選び、肌への負担を最小限に抑えることは、膝のケアを長く続けるために最も大切な準備です。
自分の足を正しく知り、快適な着用感を追求することで、サポーターは本当の意味であなたの体の一部となってくれます。装着している時の違和感をなくすことが、結果として膝の回復を早めることにつながります。
膝周りの正確な測り方で自分の足に合う一枚を見つけます
サイズの選択で最も多い失敗は、自分の足の太さを目分量で判断してしまうことです。メジャーを用意し、膝のお皿の中心から10センチメートルほど上の太ももの周囲を測るのが一般的な基準です。
製品によっては膝頭の周囲を測るものもあるため、購入前に必ずメーカーのサイズ表を確認しましょう。もしサイズの間で迷った場合は、大きめの方を選ぶのが無難です。小さすぎると血流を阻害します。
足の冷えやしびれを引き起こす恐れがありますが、少し大きいくらいであればベルトで調整が効くからです。自分の数値に基づいた客観的な選択が、最終的な満足度を左右する重要な鍵となるでしょう。
湿気を逃がす加工があれば夏場や運動中も蒸れ知らずです
膝は意外と汗をかきやすい部位であり、密閉性の高いサポーターを付けていると数時間で蒸れが生じてしまいます。これを防ぐためには、吸汗速乾性に優れた素材が使われた製品を選びましょう。
皮膚が常に湿った状態にあると、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみや湿疹が発生しやすくなります。特に敏感肌の方は、裏地が綿混素材になっているものや、シームレス設計のものを選択してください。
長時間の外出でも不快な思いをせずに過ごすことができます。空気が通り抜ける爽快感があれば、暑い季節のお出かけも億劫にならずに済むはずです。肌への思いやりは、継続的な使用に直結します。
洗濯機で丸洗いできる素材なら衛生面でも安心感があります
毎日使うサポーターは皮脂や汗で汚れやすく、放置すると雑菌が繁殖してニオイの元となります。自宅で簡単に洗えるかどうかは、実用性の面で非常に重要なチェック項目です。清潔に保ちましょう。
ネットに入れて洗濯機で洗えるタイプであれば、メンテナンスの手間もかからず、常に清潔な状態で使い続けることができます。一方で、型崩れを防ぐために手洗いが推奨されている製品もあります。
サイズ選びと快適性のチェック項目
| 確認項目 | チェックすべき理由 | 判定基準 |
|---|---|---|
| 太もも周囲 | 加圧不足や血流阻害の防止 | お皿の上10cmを測定 |
| 膝裏素材 | 食い込みやムレの防止 | 薄手のメッシュか |
| 洗濯表示 | 清潔保持のしやすさ | 洗濯機使用が可能か |
膝関節の不快なグラつきを抑えて安定した歩きを実現する機能性にこだわりましょう
歩いている時に膝がガクッと崩れるような感覚や、左右にグラつく不安感がある方は、関節を正しい位置で保持する機能に注目しましょう。サポーターの役割は、関節の動きを制御することにあります。
神経や組織への刺激を減らす設計が施されたモデルを選ぶことで、足元にどっしりとした安定感が生まれます。歩く喜びを再び取り戻すためには、この機能性こそが最も重視すべきポイントとなるでしょう。
お皿の周りを囲むパットが膝の軌道を正しく導きます
膝の前面にあるお皿は、スムーズな歩行を支える滑車のような役割を果たしていますが、筋肉のバランスが崩れると左右にズレて痛みを引き起こします。これを防ぐために円形のパットが内蔵されています。
このパットがお皿を正しい位置に優しく固定することで、膝を曲げ伸ばしする際の摩擦を軽減し、不快な音や引っかかり感を解消してくれます。お皿が安定すると、膝全体の連動性が一気に高まります。
無駄な筋力を使わずに効率よく歩くことができるようになります。自分の膝が本来持っているスムーズな機能を、パットの力で呼び起こしましょう。一歩一歩が確かになる感覚を実感できるはずです。
サイドのボーンが膝のねじれを抑えて負担を減らします
歩行時や方向転換をする際、膝には思わぬねじれの力が加わります。このねじれこそが軟骨をすり減らす大きな原因となりますが、サイドに内蔵されたボーンがこれを物理的に防いでくれます。
金属支柱ほど重くはないものの、適度なしなりを持った樹脂製ボーンは、必要な動きは許容しつつ有害なねじれだけをカットします。これにより、関節内の圧力が均一に保たれ、摩耗を防ぐことができます。
長時間歩いた後に膝の外側や内側が痛むという方には、このサイドサポート機能が非常に有効です。不安定な地面を歩く際にも、ボーンが左右の揺れを抑え込み、関節を守り抜いてくれるでしょう。
安定性を高める主要パーツと役割
| パーツ名称 | 主な役割 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 膝蓋骨パット | お皿の固定 | 脱臼感の防止・摩擦軽減 |
| サイドボーン | 横方向の支持 | 左右のグラつき抑制 |
| アンカーベルト | 全体のズレ防止 | サポート力の維持 |
足の筋肉に沿ったテーピング機能が歩行をサポートします
スポーツ選手が使うテーピングの理論を、編み込みの強弱で再現したサポーターも増えています。筋肉の走行に沿って圧力をかけることで、弱った筋肉の働きを補完し、脚全体の運びをスムーズにします。
これは単に締め付けるのではなく、筋肉の収縮を助けるように設計されています。階段を上がる時に足が重いと感じる方でも、太ももの筋肉が活性化され、驚くほど軽やかに足を上げられるようになるでしょう。
プロの技術を履くだけで手に入れられる、非常に合理的な機能といえます。自分の筋力が衰えてきたと感じている時こそ、このテーピング理論に基づいたサポートがあなたの力強い味方となるはずです。
正しい位置でしっかり固定してサポーター本来の効果を引き出す装着のコツをマスターしてください
どれほど多機能なサポーターを手に入れても、付け方が間違っていればその価値は半減してしまいます。正しい装着は、膝を守るための最初のステップであり、最も重要な習慣であることを忘れないでください。
正しい手順を一度マスターしてしまえば、毎日のケアがより確実なものとなり、膝の痛みとの付き合い方も劇的に変わっていきます。細かなポイントに気を配ることが、最大の効果を得るための近道です。
お皿の中心とサポーターの穴を合わせることが肝心です
多くの膝サポーターには、お皿の部分を逃がすための穴や、位置を合わせるためのマークが付いています。まずはこの中心点を、自分の膝のお皿のど真ん中に正確に合わせることから始めましょう。
ここがズレていると、サイドの支柱やパットが本来の位置から外れてしまい、関節を保護するどころか逆に圧迫して痛みを誘発することもあります。装着した後に一度膝を深く曲げて確認してください。
お皿がサポーターの中で窮屈に感じないか、穴の位置がズレていないかを毎回必ずチェックする習慣をつけましょう。数ミリのズレが一日中歩く際の違和感に繋がるため、丁寧な位置合わせが重要です。
立ったままではなく座って膝を軽く曲げるとうまく巻けます
サポーターを巻くとき、立った状態で装着しようとすると足の筋肉に力が入ってしまい、適切な締め具合になりません。椅子に浅く腰掛け、膝を軽く曲げた状態で装着するのが最大のコツです。
この角度は膝関節が最もリラックスしている状態であり、サポーターが関節の形に最もフィットしやすい姿勢でもあります。ベルトを締める際も、まずは膝に近い部分から固定していきましょう。
徐々に上下へ広げていくようにすると、生地にシワが寄らず均一な圧力をかけることができます。丁寧な装着が、一日の安定感を左右します。朝の数分を丁寧にかけることが、一日の活動を支えます。
締めすぎは血行不良を招くので指一本入る隙間を残します
きつく締めればそれだけ安定すると考えがちですが、過度な圧迫は逆効果を招きます。サポーターの隙間に指が一本スッと入る程度の余裕を残して締めるのが、最も効果を引き出す理想的な状態です。
これ以上きついと、膝周りの血流が滞ってしまい、足先が冷えたり、むくみがひどくなったりすることがあります。特に長時間座りっぱなしになる場合などは、ベルトを少し緩めるなど柔軟に対応しましょう。
装着を完了した後の最終チェック
| チェック点 | 良好な状態 | 注意が必要な状態 |
|---|---|---|
| 中心の位置 | お皿が真ん中に収まっている | お皿が穴の端に当たっている |
| 締め付け | 指一本が入る余裕がある | 指が入らない・食い込んでいる |
| シワの有無 | 膝裏に重なりがない | 生地が溜まって痛い |
膝の健康を長く守り抜くための日頃のケアとサポーターを上手に併用していきましょう
膝サポーターは非常に便利な道具ですが、それに頼り切りになるのではなく、自分自身の体を整える活動とセットで考えましょう。一時的に痛みを抑えつつ、その間にできる範囲での運動を行ってください。
将来的にはサポーターなしでも歩ける体作りを目指しましょう。道具を賢く使いながら、自分自身の回復力を引き出していく姿勢が、健康な未来への近道となります。ケアとの両立が膝を強くします。
自分で行える膝のいたわり方
- 椅子に座ったままゆっくり足を伸ばす筋力トレーニング
- お風呂上がりの温まった状態で行う太もものストレッチ
- 膝への衝撃を和らげるクッション性の高い靴の選択
- 体重管理に気を配り関節への物理的な負担を減らす工夫
適度な筋トレを組み合わせて膝を支える力を養います
サポーターを付けて痛みが軽減されたら、少しずつ膝周りの筋肉を鍛える運動を取り入れましょう。筋肉は天然のサポーターと呼ばれ、鍛えれば膝関節への衝撃を吸収してくれるようになります。
もちろん無理は禁物ですが、サポーターで保護された状態で椅子に座ったまま足を伸ばすような軽い運動から始めるのは非常に有効です。筋肉がついてくれば、サポーターへの依存度を減らせます。
自分自身の足でしっかりと地面を蹴る感覚を取り戻していくことができます。サポーターは筋肉を休ませるためではなく、筋肉を正しく使うためのきっかけとして活用していくことが大切です。
お風呂上がりのストレッチで膝周りの柔軟性を保ちます
痛みがある膝の周りは、無意識に力が入ってしまい筋肉が硬くなりがちです。お風呂で体を十分に温めた後に、太ももやふくらはぎの筋肉を優しく伸ばすストレッチを行い、緊張を解きほぐしましょう。
筋肉の柔軟性が高まれば、サポーターを装着した時のフィット感も向上し、動作の幅も自然と広がります。長時間使用した後は、皮膚や筋肉をリセットする意味でも、丁寧なケアが効果を発揮します。
日中の保護と夜間のケア、このサイクルを大切にしてください。自分の体に感謝を伝えながらケアをする時間は、膝の状態を前向きに捉え直すための貴重なひとときとなるでしょう。
Q&A
膝サポーターは寝ている間も付けておいたほうが良いですか?
原則として、就寝時の膝サポーターの使用は控えてください。睡眠中は体を動かさないため、サポーターの圧迫が血行不良を招き、回復を遅らせたり肌を痛めたりする恐れがあります。
ただし、あまりに痛みが強く寝返りも打てない場合や、冷えによる激痛がある場合には、締め付けのない非常にソフトな保温タイプに限り使用することもありますが、専門家への相談を優先しましょう。
基本的には夜は膝を解放し、血流を促してあげるのが健康への近道です。日中の活動を支えるために、夜間は膝をしっかりリラックスさせてあげることが、翌日の快適な歩行につながります。
膝サポーターを毎日付けていると筋肉が衰えてしまいますか?
膝サポーターに完全に頼り切りになり、全く動かなくなってしまうと、確かに筋力は低下する可能性があります。しかし、痛みを我慢して動かずにいることの方が、はるかに筋力低下を招きます。
正しい使い方は、膝サポーターを使って痛みをコントロールし、以前よりも積極的に歩いたり活動したりすることです。活動量が増えれば、結果として筋肉は維持または強化されます。
サポーターは筋肉を甘やかす道具ではなく、活動を再開するための補助具として捉えましょう。積極的に動くためのパートナーとして活用することで、足腰の健康はより良い方向へと向かいます。
膝サポーターの寿命はどれくらいで買い替えるべきですか?
使用頻度にもよりますが、半年から1年程度が膝サポーターの買い替えの目安となります。素材のゴムが伸びてしまい、最初にあったような心地よい圧迫感がなくなってきたら寿命と考えてください。
また、マジックテープの粘着力が弱まって歩いている時に外れるようになったり、生地が薄くなったりしている場合は、安全のためすぐに新しいものへ交換することを推奨します。
機能が低下したサポーターを使い続けると、予期せぬ怪我につながることもあるため、定期的な状態チェックを欠かさないようにしましょう。新しい製品の持つ確実な支持力が、膝を守ります。
膝サポーターは素肌に直接付けるのが正しいですか?
膝サポーターの本来の機能を最大限に発揮させるためには、素肌の上に直接装着することを推奨します。最近の製品は肌当たりの良い素材で作られており、直接触れることで固定機能が働きます。
お皿の位置固定や滑り止め機能も、肌に密着している状態を前提に設計されています。ただし、肌が非常に弱い方や汗を大量にかく場面では、薄手の肌着の上から装着することも選択肢の一つです。
厚手のズボンの上から装着すると、生地が滑ってしまい適切なサポートが得られないため、できるだけ膝に近い部分で固定してください。密着感こそが、関節を保護するための重要な要素です。
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