足立慶友医療コラム

腰椎分離症のリハビリテーション

2021.10.04

腰背部

今回は、腰椎に生じる疲労骨折で、発育期のアスリートに多い「腰椎分離症」についてのリハビリテーションについてお話をします。

(文章中に、日本整形外科スポーツ医学会が配布しているスポーツ損傷シリーズ「腰椎分離症」の図を利用させて頂きました。ぜひこちらもご活用下さい。)

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今回の10秒まとめ

腰椎分離症は、腰椎への繰り返されるストレスにより生じる疲労骨折である。

②リハビリテーションの流れは、装具着用期、超初期~初期、スポーツ復帰期に分かれる。

③ 腰椎分離症に対するリハビリテーションで注意する点は、ドロップアウト(通院脱落)である。

④ スポーツ復帰許可が降りてからのリハビリテーションは、可動性と固定性のトレーニングに関わります。

腰椎分離症のリハビリテーションは骨癒合を目的とするため長期にわたります。

腰椎分離症とは?

腰椎分離症は、腰椎の回旋を含むスポーツによって腰椎の関節突起に生じる疲労骨折です。

原因と病態

腰椎分離症の中でも、発育性腰椎分離症と言われるものが上記の病態になります。

骨が癒合するまでの間、装具と安静をするのが基本になります。

しかし、患者の多くはスポーツ選手であるため装具療法中も身体機能の低下を防ぐリハビリテーションが必要になります。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

腰椎分離症とは?症状・診断・治療について

腰椎分離症のリハビリテーションの流れは?

大まかに以下の三つの時期に分かれます。

①装具着用期  3週間~1か月間

②超初期~初期  約1か月後からスポーツ復帰許可が出るまでまで

③スポーツ復帰期 MRI・CTを再撮影して判断

装具着用期のリハビリテーションは?

この時期は、腰部炎症が残存する時期のため過度なストレスを与えないように注意します。下肢の柔軟性の向上や体幹筋力強化はアクロバティックな動きは控えます。

超初期~初期のリハビリテーションは?

この時期には基本的に、腰痛は軽減または消えている。

体幹のスタティックトレーニング(静的運動)によって腰痛の再発に努めていく。

 レッグプル・フロント

クロスエクステンション

スポーツ復帰許可が降りてからのリハビリテーション

可動性のトレーニング

 腰椎の上には胸椎と呼ばれる胸の骨と下には骨盤と股関節があります。

 腰椎の負担軽減のために上下の関節がしっかり動くように以下のような可動性トレーニングをしていきます。

胸椎伸展運動(チェストリフト)

安定性のトレーニング

 膝の間にストレッチポールやゴムボールを挟み、股関節と膝関節を90°に曲げた状態でキープします。

 そのまま下半身を可動させ、また戻るときもゆっくりと戻ることで安定した体幹をつくりましょう。

フロッグ

リハビリテーションではドロップアウト(通院脱落)が注意

ドロップアウト(通院脱落)の防止

ドロップアウト(通院脱落)患者は、疲労骨折から完全分離といより悪化した状態に移行する可能性がある。

発育性腰椎分離症は、思春期とも言われる時期にあるため、コミュニケーションに難渋することが多く、その結果リハビリ中断につながる可能性があるため、注意すべきだと筆者は考えます。

まとめ

今回は、腰椎分離症についてまとめました。腰椎分離症のリハビリテーションは骨癒合を目的とするため長期にわたります。しかしながらスポーツ復帰後の再発率は、26%とされています。

長期のコルセットや安静を強いることを防ぐためにも段階的なリハビリテーションが必要になります。

また当院には、腰椎の専門医がおります。

充分にお話を聞き診察を行った上で最も最適な治療をお勧めさせて頂きます。

腰部に関する事でお困りの方は、ぜひご相談下さい。

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

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腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

竹内 雄登

理学療法士・ピラティスインストラクター・住環境福祉コーディネーター

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