足立慶友医療コラム

膝蓋靭帯損傷の症状|早期発見と治療の重要性

2025.10.21

膝の皿の下あたりに痛みを感じ、「ただの捻挫だろう」と考えていませんか。その痛み、もしかしたら「膝蓋靭帯損傷」かもしれません。

膝蓋靭帯は、膝を伸ばすために非常に重要な役割を担う組織です。スポーツ活動中のジャンプや着地、急な方向転換、あるいは転倒などの強い衝撃で損傷することがあります。

この損傷を放置すると、痛みが慢性化したり、膝が不安定になったりして、日常生活やスポーツへの復帰に大きな支障をきたす可能性があります。

この記事では、膝蓋靭帯損傷の具体的な症状から原因、そして治療法について詳しく解説します。ご自身の膝の状態を正しく理解し、早期発見と適切な対処につなげるための一助となれば幸いです。

膝蓋靭帯損傷とは?膝の重要な組織の役割

膝の痛みと一言でいっても、その原因はさまざまです。

ここでは、膝の機能を支える重要な組織である膝蓋靭帯と、それが損傷するとはどういう状態なのか、基本的な知識を解説します。

膝の構造を理解することは、ご自身の症状を把握する第一歩です。

膝蓋靭帯の場所と機能

膝蓋靭帯は、膝の前面にある強靭な組織です。一般的に「膝のお皿」と呼ばれる膝蓋骨の下端から、すねの骨である脛骨の上部を結んでいます。

太ももの前側にある大きな筋肉(大腿四頭筋)の力をすねの骨に伝える、いわば動力伝達の要となる部分です。

この膝蓋靭帯が正常に機能することで、私たちは膝をスムーズに伸ばしたり、歩いたり、走ったり、ジャンプしたりすることができます。

体重を支え、地面からの衝撃を吸収するクッションのような役割も担っており、膝関節の安定性にも大きく貢献しています。

膝蓋靭帯の主な働き

機能具体的な動作役割
膝を伸ばす力の伝達歩行、走行、ジャンプ大腿四頭筋の力を脛骨に伝え、膝関節を伸展させる。
膝関節の安定化着地、方向転換膝蓋骨を正しい位置に保ち、膝がぐらつくのを防ぐ。
衝撃の吸収歩行、ジャンプの着地地面からの衝撃を和らげ、膝関節への負担を軽減する。

「ジャンパー膝」との違い

膝蓋靭帯損傷とよく似た症状を持つものに「ジャンパー膝」があります。

ジャンパー膝は、正式には「膝蓋腱炎」と呼び、ジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋靭帯に微細な断裂や炎症が起こり、痛みが生じるスポーツ障害の一種です。

主に使いすぎ(オーバーユース)が原因で慢性的に進行します。一方、膝蓋靭帯損傷は、一度の強い外力によって靭帯が部分的に、あるいは完全に断裂する「外傷」を指します。

原因や損傷の度合いに違いはありますが、どちらも同じ膝蓋靭帯に起こる問題であり、密接な関係にあります。

なぜ膝蓋靭帯損傷が起こるのか

膝蓋靭帯の損傷は、靭帯が耐えられる以上の大きな力が加わったときに発生します。

具体的には、ジャンプからの着地時に膝が深く曲がった状態になったり、ダッシュ中に急激にストップしたりする動作が挙げられます。

また、交通事故でダッシュボードに膝を強く打ち付ける、あるいは転倒して膝を直接強打するなど、直接的な外力によっても損傷することがあります。

特に、筋肉が疲労している状態や、ウォーミングアップが不十分な状態では、靭帯への負担が大きくなり、損傷のリスクが高まります。

膝蓋靭帯損傷の主な症状

膝蓋靭帯を損傷すると、膝の前面を中心にさまざまな症状が現れます。

初期の段階では軽い痛みや違和感だけでも、次第に日常生活に支障をきたすほどの強い症状に発展することもあります。ここでは、代表的な症状を具体的に見ていきましょう。

膝の前面の痛み

最も代表的な症状は、膝蓋骨(お皿)のすぐ下あたりの痛みです。損傷の直後には、鋭い痛みを感じることが多いでしょう。

損傷の程度によって痛みの強さは異なりますが、以下のような場面で特に痛みを感じやすくなります。

  • 膝を伸ばす、または曲げる動作
  • 階段の上り下り
  • 椅子から立ち上がる時
  • ジャンプや走行中

損傷が軽度であれば、動いている時だけ痛み、休むと和らぐこともあります。しかし、重度の損傷(完全断裂)の場合は、激痛で膝を動かすこと自体が困難になります。

痛みの特徴と場所

痛みの場所痛みの種類痛みが強まる動作
膝蓋骨の直下鋭い痛み、圧痛(押すと痛む)膝の曲げ伸ばし、運動時
膝の前面全体ズキズキするような痛み安静にしていても痛むことがある

腫れや熱感

損傷した靭帯の周りでは、内出血や炎症が起こるため、膝の前面が腫れてきます。触ってみると、他の部分よりも熱を持っている(熱感)のが分かるでしょう。

腫れは損傷直後から数時間かけて顕著になることが多く、膝が曲げにくくなる原因にもなります。腫れが強い場合は、靭帯だけでなく、関節内の他の組織も損傷している可能性を考えます。

膝の不安定感(膝崩れ)

膝蓋靭帯は膝の安定性を保つ役割も担っているため、この靭帯が損傷すると膝に力が入らない、歩行中に急に膝がガクッとなる「膝崩れ」と呼ばれる現象が起こることがあります。

特に、靭帯が完全に断裂している場合には、自力で膝を伸ばすことができなくなり、歩行が非常に困難になります。この不安定感は、転倒のリスクを高めるため、非常に危険なサインです。

日常生活への影響

膝蓋靭帯の損傷は、スポーツ活動だけでなく、日常生活にも大きな影響を及ぼします。痛みや不安定感により、これまで当たり前にできていた動作が難しくなることがあります。

このことにより、生活の質(QOL)が著しく低下する可能性があります。

日常生活で困難になる動作の例

動作理由
階段の上り下り膝を深く曲げ伸ばしするため、痛みが強く出る。
椅子からの立ち座り膝に体重をかけて伸ばす力が必要になるため。
長距離の歩行痛みや不安定感が増し、歩き続けるのが困難になる。
車の運転アクセルやブレーキ操作で膝に負担がかかる。

膝蓋靭帯損傷を引き起こす原因

膝蓋靭帯損傷は、どのような状況で発生するのでしょうか。

原因は大きく分けて、スポーツ中の急激な負荷、交通事故や転倒による直接的な外傷、そして加齢に伴う靭帯の質の変化が挙げられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

スポーツ活動によるもの

スポーツ活動は、膝蓋靭帯損傷の最も一般的な原因です。特に、ジャンプや着地、急な方向転換やストップ動作を頻繁に行うスポーツで多く発生します。

大腿四頭筋が急激に収縮した際に、その力が膝蓋靭帯に集中し、靭帯がその力に耐えきれずに損傷するのです。

日頃からの疲労の蓄積や、不適切なフォームも損傷のリスクを高める要因となります。

損傷リスクが高いスポーツ

スポーツ主な受傷動作特徴
バスケットボールジャンプ、着地、方向転換空中での接触プレーなども原因になりうる。
バレーボールジャンプ、着地特にスパイクやブロック時の着地でリスクが高い。
サッカーキック動作、ダッシュ、急停止相手選手との接触(コンタクト)も原因となる。

交通事故や転倒による外傷

スポーツ以外では、交通事故や転倒といった突発的な事故が原因となります。

例えば、自動車の運転中や助手席で、急ブレーキの際にダッシュボードに膝を強く打ち付ける「ダッシュボード損傷」は、膝蓋靭帯だけでなく、後十字靭帯など他の組織も同時に損傷することがあり、注意が必要です。

また、高齢者の場合、階段での踏み外しや平地でのつまずきによる転倒でも、骨がもろくなっていることもあり、靭帯損傷や骨折を引き起こすことがあります。

加齢による靭帯の変性

年齢を重ねると、体のさまざまな組織が変化していきます。靭帯も例外ではなく、コラーゲン線維の質が低下し、弾力性が失われて硬くなります。

このような「変性」した靭帯は、若い頃と同じような衝撃でも損傷しやすくなります。

特に明らかな外傷の記憶がなくても、日常生活のささいな動作がきっかけで、小さな断裂が積み重なり、ある日突然、強い痛みとして現れることもあります。

膝蓋靭帯損傷の診断方法

膝に痛みや異常を感じた場合、正確な診断を受けることが治療への第一歩です。自己判断で「ただの捻挫」と軽視せず、専門の医療機関を受診することが重要です。

医療機関では、問診や身体診察、そして必要に応じた画像検査を組み合わせて、総合的に診断を下します。

医師による問診と身体診察

診察では、まず医師が患者さんから詳しく話を聞きます。いつ、どこで、何をしていて膝を痛めたのか、どのような症状があるのか、といった情報は診断の重要な手がかりとなります。

その後、医師が膝を直接見て、触って状態を確認します。

  • 視診: 腫れの程度や皮膚の色の変化を確認します。
  • 触診: 痛みの場所、熱感の有無、圧痛点(押して痛む場所)を特定します。
  • 徒手検査: 医師が患者さんの膝を動かし、不安定性や可動域の制限がないかを確認します。

画像検査(レントゲン、MRI、超音波)

問診と身体診察で膝蓋靭帯損傷が疑われる場合、さらに詳しく状態を調べるために画像検査を行います。

それぞれの検査には特徴があり、目的に応じて使い分けます。

主な画像検査とその目的

検査方法わかること目的・特徴
レントゲン検査骨の状態、骨折の有無、膝蓋骨の位置異常靭帯そのものは写らないが、骨折の合併がないかを確認するためにまず行われることが多い。
MRI検査靭帯の断裂の有無や程度、半月板や軟骨の状態靭帯や軟部組織を鮮明に描出できるため、確定診断に非常に有効。
超音波(エコー)検査靭帯の損傷状態、血流の状態簡便にリアルタイムで靭帯の状態を観察できる。診察室ですぐに実施できる利点がある。

他の膝の疾患との鑑別

膝の前面の痛みを引き起こす疾患は、膝蓋靭帯損傷だけではありません。

例えば、膝蓋骨と大腿骨の間の軟骨がすり減る「膝蓋大腿関節症」や、成長期の子供に多い「オスグッド・シュラッター病」なども似たような場所に痛みを引き起こします。

これらの疾患と正確に見分ける(鑑別する)ためにも、専門医による診察と適切な検査が大切になります。

膝蓋靭帯損傷の治療法

膝蓋靭帯損傷の治療方針は、損傷の程度、年齢、スポーツ活動のレベル、そして患者さん自身の希望などを総合的に考慮して決定します。

治療法は、手術を行わない「保存療法」と、断裂した靭帯を修復する「手術療法」に大別されます。

保存療法(RICE処置、薬物療法など)

靭帯の部分的な損傷で、不安定性があまりない場合は、まず保存療法を選択します。保存療法の基本は、患部の安静を保ち、炎症を抑えることです。

受傷直後には、応急処置としてRICE処置が有効です。

  • Rest(安静): 患部を動かさないようにします。
  • Ice(冷却): 氷のうなどで患部を冷やし、炎症と腫れを抑えます。
  • Compression(圧迫): 包帯などで軽く圧迫し、内出血や腫れを防ぎます。
  • Elevation(挙上): 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減します。

痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬(湿布など)を使用する薬物療法も併用します。

また、膝関節を安定させるために、サポーターやギプスで固定することもあります。

リハビリテーションの重要性

保存療法、手術療法のいずれにおいても、リハビリテーションは回復のために非常に重要な役割を果たします。安静期間が続くと、膝周りの筋力が低下し、関節が硬くなってしまいます(拘縮)。

リハビリテーションでは、理学療法士などの専門家の指導のもと、筋力トレーニングや可動域訓練を行い、膝の機能を回復させていきます。

早期に適切なリハビリテーションを開始することが、スムーズな日常生活やスポーツへの復帰につながります。

リハビリテーションの段階

段階目的主な内容
急性期疼痛と炎症の管理、関節可動域の維持アイシング、軽い関節運動
回復期筋力の回復、関節可動域の改善大腿四頭筋などの筋力トレーニング
復帰期スポーツ動作への適応、再発予防ジョギング、ジャンプ、実践的なトレーニング

手術療法が必要な場合

靭帯が完全に断裂している場合や、保存療法を行っても症状が改善しない場合、あるいは高いレベルでのスポーツ復帰を望む場合には、手術療法を検討します。

手術は、断裂した靭帯を縫い合わせる「縫合術」が一般的です。他の靭帯や組織を用いて再建する「再建術」が必要になることもあります。

どの手術方法を選択するかは、損傷の状態や時間経過によって異なります。

手術後の回復期間

手術後は、リハビリテーションが中心となります。回復のペースには個人差がありますが、一般的な目安としては、数週間はギプスなどで固定し、その後、徐々に膝を動かす訓練を始めます。

軽いジョギングなどができるようになるまでには数ヶ月、競技レベルでのスポーツに完全復帰するまでには半年から1年程度の期間を要することが多いです。

焦らず、医師や理学療法士の計画に従ってリハビリテーションを進めることが大切です。

膝蓋靭帯損傷の予防とセルフケア

一度損傷すると回復に時間がかかる膝蓋靭帯。だからこそ、日頃からの予防がとても重要です。特にスポーツを行う方は、膝への負担を意識したケアを習慣づけることをお勧めします。

ここでは、自分でできる予防策とセルフケアについて紹介します。

ウォーミングアップとクールダウン

運動前には必ずウォーミングアップを行い、筋肉や関節を温め、柔軟性を高めておきましょう。急に激しい運動を始めると、硬い状態の靭帯に大きな負担がかかります。

運動後にはクールダウンを行い、使った筋肉をゆっくりとストレッチして、疲労を回復させることが大切です。この運動前後の習慣が、膝の捻挫を含む多くの怪我を予防します。

適切なトレーニングと筋力強化

膝の安定性を高めるためには、膝周りの筋肉、特に太ももの前(大腿四頭筋)と後ろ(ハムストリングス)、そしてお尻の筋肉(殿筋群)をバランス良く鍛えることが重要です。

これらの筋肉がしっかり働くことで、着地や切り返しの際に膝蓋靭帯にかかる負担を軽減できます。

また、体幹を鍛えることも、体全体のバランスを安定させ、膝への負担を減らすことにつながります。

膝の安定に貢献する筋力トレーニング

トレーニング鍛えられる筋肉期待できる効果
スクワット大腿四頭筋、ハムストリングス、殿筋群膝を支える主要な筋肉を総合的に強化する。
ランジ大腿四頭筋、殿筋群一歩踏み出す動作で、より実践的な筋力を養う。
レッグエクステンション大腿四頭筋膝を伸ばす力を直接的に鍛える。

サポーターやテーピングの活用

膝に不安がある場合や、負担の大きいスポーツを行う際には、サポーターやテーピングを利用するのも一つの方法です。

これらは、膝関節の動きを適切に制限・補助し、膝蓋骨を安定させることで、靭帯への過度なストレスを軽減する助けとなります。

ただし、これらに頼りすぎるのではなく、あくまでも筋力トレーニングなどと並行して行う補助的な手段と考えることが大切です。

放置する危険性|早期発見と治療が大切な理由

膝の痛みを「そのうち治るだろう」と軽く考え、放置してしまうのは非常に危険です。膝蓋靭帯の損傷を適切な治療を受けずにいると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

なぜ早期の対応が重要なのか、その理由を解説します。

症状の悪化と慢性化

軽度の損傷であっても、適切な処置をせずに膝に負担をかけ続けると、損傷が悪化し、断裂が大きくなることがあります。

また、痛みをかばいながら生活することで、体のバランスが崩れ、膝の他の部分や腰などにも二次的な痛みが生じる可能性があります。

炎症が長引くことで、痛みや腫れが慢性化し、日常生活に常に支障をきたす状態になりかねません。

変形性膝関節症への移行リスク

膝蓋靭帯の機能不全や膝の不安定性が長期間続くと、膝関節の軟骨に異常なストレスがかかり続けます。

これらのストレスは、軟骨がすり減っていく「変形性膝関節症」の発症や進行を早める一因となります。

変形性膝関節症は、将来的に歩行が困難になるなど、より深刻な状態につながる可能性があるため、そのきっかけを作らないことが重要です。

スポーツや日常生活への復帰の遅れ

治療の開始が遅れれば遅れるほど、当然ながら回復にも時間がかかります。

損傷直後の適切な初期対応(RICE処置など)や、早期からの計画的なリハビリテーションが、最終的な回復レベルや復帰までの期間を大きく左右します。

放置した結果、筋力低下や関節の硬さが進行してしまうと、それらを取り戻すために、より多くの時間と労力が必要になります。

膝蓋靭帯損傷に関するよくある質問

最後に、膝蓋靭帯損傷に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。ご自身の状態と照らし合わせながら、参考にしてください。

Q. 膝蓋靭帯損傷は自然に治りますか?

A. ごく軽度の損傷であれば、安静にすることで自然に回復することもあります。

しかし、靭帯は血流が乏しい組織であるため、一度ある程度損傷すると、完全な自己修復は難しいと考えられています。

特に、部分断裂や完全断裂の場合は、適切な治療を受けなければ、痛みが残ったり、膝の不安定性が解消されなかったりすることがほとんどです。

自己判断で放置せず、必ず専門の医療機関を受診してください。

Q. どのようなスポーツで起こりやすいですか?

A. バスケットボール、バレーボール、サッカー、ハンドボールなど、ジャンプや着地、急な方向転換を頻繁に行うスポーツで発生しやすい傾向があります。

これらのスポーツは、膝蓋靭帯に繰り返し、あるいは急激に大きな負担がかかるため、注意が必要です。陸上競技の跳躍種目や、体操競技などでも見られます。

Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?

A. 治療期間は損傷の程度や治療法によって大きく異なります。保存療法の場合、軽度であれば数週間から数ヶ月でスポーツに復帰できることもあります。

手術療法を行った場合は、リハビリテーションを含めて、競技レベルでの復帰には半年から1年程度かかるのが一般的です。

年齢や回復力など個人差も大きいため、あくまで目安としてお考えください。

Q. 再発を防ぐために何ができますか?

A. 再発予防には、治療後も継続的なケアが重要です。リハビリテーションで指導された筋力トレーニングやストレッチを日々の習慣にすることが基本となります。

運動前後のウォーミングアップとクールダウンを徹底し、疲労が溜まっている状態での無理なプレーは避けましょう。

また、自分の体に合った靴を選ぶ、練習量や強度を適切に管理するなど、膝に優しい環境を整えることも再発防止につながります。

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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