膝を痛めた時の対処法 – 応急処置から受診まで
スポーツ中や日常生活のふとした瞬間、あるいは理由もなく、急に膝に痛みが出ると不安になるものです。
膝を痛めた直後は、誰もが「どうすればいいのか」「冷やすべきか、温めるべきか」「病院に行くべきか」と迷うことでしょう。
この記事では、膝を痛めてしまった時の初期対応である応急処置の方法から、整形外科を受診する目安、そして考えられる膝の痛みの原因について、わかりやすく解説します。
適切な対処法を知ることで、不安を和らげ、回復に向けた第一歩を踏み出しましょう。
目次
まずは落ち着いて状況を確認しましょう
膝に痛みを感じたら、まずは慌てずにご自身の状態を把握することが大切です。どのような状況で痛めたのか、痛みの強さや種類はどういったものか。
これらを冷静に確認することで、その後の応急処置や医療機関への相談がスムーズになります。
どのような痛みですか
痛みの感じ方は人それぞれですが、いくつかのパターンに分かれます。
「ズキズキ」「ジンジン」とうずくような痛み、「ピリッ」「チクッ」と刺すような鋭い痛み、あるいは「ドーン」とした重い痛みなど、感じ方を覚えておきましょう。
また、動かした時だけ痛むのか、安静にしていても痛むのかも重要な情報です。
痛めた直後ですか、それとも徐々にですか
痛みの発生状況を思い出しましょう。スポーツや転倒など、「いつ、何をして」痛めたかが明確な場合は、靭帯や半月板といった組織の損傷(外傷)が考えられます。
一方で、はっきりしたきっかけがなく、数日あるいは数週間かけて徐々に痛みが強くなってきた場合は、使いすぎ(オーバーユース)や加齢に伴う変化が背景にある可能性も考慮します。
腫れや熱感はありますか
痛む膝を、痛くない方の膝と見比べてみてください。明らかに腫れている(腫脹)、触ると熱っぽい(熱感)、赤みがかっている(発赤)といった症状はありますか。
これらのサインは、膝関節の内部で炎症や出血が起きていることを示しています。特に、急速に腫れてきた場合は、関節内での出血(関節内血腫)も疑います。
動かせますか、体重をかけられますか
膝の曲げ伸ばしは可能でしょうか。痛くてまったく動かせない、あるいは特定の角度で引っかかる(ロッキング)ような感覚はありませんか。
また、立ち上がったり、歩いたりする際に、痛めた方の足に体重をかけることができるかも確認してください。
体重をかけられないほどの強い痛みは、骨折や重度の靭帯損傷の可能性があります。
膝を痛めた直後の応急処置「RICE処置」
打撲や捻挫など、ケガによって膝を痛めた直後(急性期)は、炎症を抑えるための応急処置が重要です。その基本となるのが「RICE(ライス)処置」です。
これは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの頭文字をとったものです。
R (Rest) 安静
まずは、膝にそれ以上負担がかからないよう、安全な場所で楽な姿勢をとり安静にします。スポーツ中であれば、すぐに運動を中止してください。
無理に動かすと、損傷が悪化する可能性があります。必要に応じて、松葉杖などを使用することも検討します。
I (Ice) 冷却
痛む部分(患部)を冷やし、炎症と内出血を抑えます。ビニール袋に氷と少量の水を入れ、タオルや布の上から患部に当てます。
冷却スプレーや保冷剤も使用できますが、直接皮膚に当てると凍傷になる恐れがあるため、必ず布などを挟んでください。
C (Compression) 圧迫
患部を適度に圧迫することで、腫れや内出血が広がるのを防ぎます。弾性包帯やテーピング、サポーターなどを使用します。
ただし、強く巻きすぎると血流が悪くなり、かえって痛みが強くなったり、しびれが出たりすることがあるため注意が必要です。
E (Elevation) 挙上
痛む方の足を、心臓より高い位置に保ちます。横になる場合は、足の下にクッションや枕、たたんだ座布団などを置いて高くします。
この体勢をとることで、重力を利用して内出血や腫れを軽減させます。
RICE処置のポイント
処置 | 目的 | 具体的な方法と注意点 |
---|---|---|
Ice (冷却) | 炎症・内出血を抑える | 1回15分〜20分を目安に。感覚がなくなったら一度外し、痛みが戻ってきたら再度冷やす。 |
Compression (圧迫) | 腫れ・内出血の広がりを防ぐ | 弾性包帯などを使用。しびれや変色が出たらすぐに緩める。 |
Elevation (挙上) | 腫れ・内出血を軽減する | 足の下に枕やクッションを置き、心臓より高い位置に保つ。 |
RICE処置は、あくまで応急処置です。痛めた直後から24時間〜72時間程度を目安に行い、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
応急処置の後にすべきこと
RICE処置を行った後、あるいは慢性的な痛みの場合、どのように過ごせばよいか迷うかもしれません。
ここでは、医療機関を受診するまでの間に注意したい点や、市販薬の使用について解説します。
無理に動かさない
応急処置をして少し楽になったとしても、無理は禁物です。「どのくらい動くか」「どこが痛むか」を確認するために、不必要に膝を動かすのは避けましょう。
特に痛みを我慢しての歩行や運動は、状態を悪化させるだけです。回復を早めるためにも、できるだけ安静を心がけてください。
市販薬(湿布・鎮痛薬)の使用
痛みが強い場合、市販の消炎鎮痛薬(湿布や内服薬)を使用することも選択肢の一つです。これらは一時的に痛みや炎症を和らげる助けになります。
ただし、薬は痛みの原因を治すものではありません。薬を使っても痛みが続く、あるいは強くなる場合は、自己判断を続けずに医療機関に相談してください。
温めるのは避ける
膝を痛めた直後で、腫れや熱感がある場合(急性期)は、温めるのは逆効果です。温めると血管が広がり、炎症や腫れを助長してしまう可能性があります。
入浴も、長湯は避け、シャワー程度で済ませるのが賢明です。慢性的な痛みで熱感がない場合は温めることもありますが、判断に迷う場合はまず冷却を選びましょう。
市販の湿布薬の使い分け
種類 | 特徴 | 適した状況 |
---|---|---|
冷湿布(冷却タイプ) | メントールなどを含み、冷感がある。炎症を抑える成分も含む。 | 痛めた直後、腫れ・熱感がある時(急性期)。 |
温湿布(温感タイプ) | カプサイシンなどを含み、温かく感じる。血行を促進する。 | 痛みが長く続いている時、腫れ・熱感がない時(慢性期)。 |
消炎鎮痛テープ(非温感) | 冷感や温感はなく、消炎鎮痛成分が主体。 | どちらの時期でも使用しやすいが、急性期は冷やす方が望ましい場合もある。 |
病院(整形外科)を受診すべきサイン
膝の痛みを感じたとき、すぐに病院へ行くべきか、しばらく様子を見てもよいか、悩むところです。ここでは、受診の目安となる症状やタイミングについて解説します。
適切な時期に受診することは、正確な診断と早期回復につながります。
すぐに受診が必要なケース
以下のような症状がある場合は、骨折や靭帯の断裂など、重いケガの可能性があります。できるだけ早く(場合によっては救急外来も視野に)整形外科を受診してください。
- 痛くてまったく体重をかけられない、立てない
- 膝が明らかに不安定(ガクガクする、抜ける感じ)
- 膝が変形している
- 急速に腫れがひどくなる
- 膝が動かせない、または特定の角度でロックする
- 強い痛みが続いている
数日様子を見てもよいケース
痛みが比較的軽く、歩行も可能で、腫れもひどくない場合は、応急処置(RICE処置)をしながら数日様子を見ることもできます。しかし、以下の点に注意してください。
- 応急処置をしても痛みが改善しない
- 数日経っても痛みが続く
- 日常生活や仕事に支障が出ている
このような場合は、軽度に見えても内部で損傷が起きている可能性があるため、整形外科を受診しましょう。
痛みが長引く場合は、自己判断せず専門家に相談することが大切です。
何科を受診すればよいか
膝の痛み、特にケガや加齢に伴う症状の場合は、骨・関節・筋肉・靭帯などを専門とする「整形外科」が適切な診療科です。
整形外科では、問診や診察、必要に応じた画像検査(レントゲンやMRIなど)を通じて、痛みの原因を診断します。
受診の緊急度目安
緊急度 | 症状の例 | 推奨される行動 |
---|---|---|
高 (すぐに受診) | 立てないほどの痛み、明らかな変形、急速な腫れ、膝が不安定 | 速やかに整形外科(時間外は救急外来も検討)を受診する。 |
中 (数日以内に受診) | 体重をかけると痛む、腫れや熱感が続く、膝の曲げ伸ばしが困難 | 応急処置を続けながら、近日中に整形外科を受診する。 |
低 (様子を見て受診) | 軽い痛み、日常生活は可能だが違和感がある | 応急処置で改善しない、または繰り返すようなら受診を検討する。 |
膝の痛みを引き起こす主な原因
「膝を痛めた」と一口に言っても、その背景には様々な原因が潜んでいます。スポーツや事故による「外傷(ケガ)」と、年齢や生活習慣に伴う「疾患」に大別されます。
原因によって、必要な対応や治療も異なります。
外傷(ケガ)によるもの
スポーツ活動中や交通事故、転倒など、膝に強い力が加わることで組織が損傷するケースです。特にスポーツでは、ジャンプの着地、急な方向転換、他者との接触などで発生しやすいです。
代表的なものに、靭帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷、骨折などがあります。
スポーツによる代表的な膝のケガ
ケガの名称 | 主な原因・状況 | 特徴的な症状 |
---|---|---|
前十字靭帯損傷 | ジャンプ着地、急停止、方向転換 | 受傷時の「ブチッ」という音、膝の不安定感(膝崩れ) |
半月板損傷 | 体重がかかった状態でのひねり | 膝の引っかかり感(ロッキング)、曲げ伸ばし時の痛み |
膝蓋骨脱臼 | ジャンプ着地、膝への直撃 | 膝の皿が外れる、強い痛みと腫れ |
加齢によるもの
年齢を重ねるにつれて、膝の軟骨がすり減ったり、骨の変形が生じたりすることがあります。これが「変形性膝関節症」と呼ばれる状態です。
初期は立ち上がりや歩き始めに痛む程度ですが、進行すると安静時にも痛むようになり、膝の変形(O脚など)が進むこともあります。
加齢に伴う代表的な膝の疾患
疾患名 | 主な原因 | 特徴的な症状 |
---|---|---|
変形性膝関節症 | 加齢、体重増加、過去のケガ | 歩き始めの痛み、階段昇降時の痛み、O脚変形 |
半月板変性断裂 | 加齢による半月板の質の低下 | はっきりしたケガなく、膝の引っかかりや痛みが出る |
その他の原因(病気など)
ケガや加齢以外にも、膝の痛みを引き起こす病気が存在します。例えば、関節リウマチなどの自己免疫疾患は、複数の関節に炎症を引き起こし、膝にも痛みや腫れ、こわばりをもたらします。
また、細菌感染による「化膿性関節炎」は、急激な痛み、腫れ、高熱を伴い、緊急の対応が必要です。
病院(整形外科)で行う検査と診断
整形外科を受診すると、医師は痛みの原因を特定するためにいくつかの検査を行います。正確な診断は、適切な治療方針を決める上で非常に重要です。
ここでは、一般的に行われる検査の流れを紹介します。
医師による問診と視診・触診
まず、医師が患者さんから詳しく話を聞きます(問診)。
「いつから痛いか」「何をして痛めたか」「どのような痛みか」「過去に膝のケガはないか」など、状況をできるだけ正確に伝えてください。
その後、医師が膝の状態を目で見て(視診)、手で触れて(触診)確認します。
腫れ、熱感、赤みの有無、圧痛点(押して痛む場所)、関節の動きの範囲、不安定性がないかなどを丁寧に調べます。
画像検査
問診や診察で得られた情報をもとに、さらに詳しく膝の状態を調べるために画像検査を行います。
代表的なものはレントゲン(X線)検査ですが、必要に応じてMRI検査やCT検査を追加することもあります。
主な画像検査の比較
検査名 | 主に確認できるもの | 特徴 |
---|---|---|
レントゲン (X線) | 骨(骨折、変形、軟骨のすり減り具合) | 最も基本的な検査。短時間で撮影可能。 |
MRI検査 | 靭帯、半月板、軟骨、筋肉など(軟部組織) | 磁気を使用。放射線被ばくはないが、撮影に時間がかかる。 |
CT検査 | 骨(複雑な骨折、骨の詳細な形状) | X線を多方向から当てて断面を撮影。レントゲンより詳細な骨の情報が得られる。 |
関節液の検査
膝に水(関節液)が溜まっている場合、注射器で関節液を抜く(関節穿刺)ことがあります。抜いた関節液の色や濁り具合、成分を調べることで、炎症の程度や原因を探る手がかりになります。
例えば、血液が混じっていれば靭帯損傷や骨折、白く濁っていれば感染や痛風などを疑います。
膝の痛みを予防・再発させないために
一度膝を痛めると、日常生活やスポーツ活動に大きな影響が出ます。治療によって痛みが改善した後も、再発を防ぎ、膝の健康を長く保つためには日頃のケアが重要です。
ここでは、日常生活で心がけたい点や、自宅でできる簡単な運動を紹介します。
日常生活での注意点
膝への負担を減らす生活習慣を意識しましょう。例えば、床に座る(正座やあぐら)よりも椅子を使う、重い荷物を運ぶ際は台車を利用する、などが挙げられます。
また、階段の上り下りが多い場合は、手すりを利用することも膝の負担軽減につながります。
筋力トレーニング(太ももの筋肉)
膝の安定性を高めるためには、太ももの筋肉、特に表側にある「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」を鍛えることが非常に効果的です。
この筋肉が膝のクッション役となり、関節にかかる衝撃を和らげます。痛みがない範囲で、無理なく続けることが大切です。
自宅でできる簡単な運動(大腿四頭筋)
運動名 | 方法 | ポイント |
---|---|---|
膝伸ばし(座位) | 椅子に浅すぎず座り、片方の膝をゆっくりと伸ばし、床と平行になるまで上げる。 | つま先を天井に向け、太ももの表側に力が入るのを意識する。5秒ほど保持してゆっくり下ろす。 |
タオル潰し(仰向け) | 仰向けに寝て、片方の膝の下に丸めたタオルを置く。 | タオルを真下に押し潰すように膝裏で圧迫し、太ももに力を入れる。5秒ほど保持して力を抜く。 |
体重管理と食生活
体重が増えると、その分、膝関節にかかる負担も大きくなります。歩行時には体重の数倍の負荷が膝にかかると言われています。適正体重を維持することは、膝の予防において非常に重要です。
バランスの取れた食生活を心がけ、必要であれば体重管理にも取り組みましょう。
特に、骨や筋肉の材料となるタンパク質やカルシウム、ビタミンDなどを意識して摂取するとよいでしょう。
膝を痛めた時に関するよくある質問
膝を痛めた際に、多くの方が疑問に思う点についてお答えします。ただし、個々の状況によって異なる場合があるため、最終的には医療機関でご相談ください。
Q. 痛みがあるとき、お風呂に入ってもよいですか?
A.痛めた直後で腫れや熱感がある場合(急性期)は、湯船に浸かるのは避けた方が賢明です。温めると炎症が悪化する可能性があります。シャワー程度で済ませてください。
腫れや熱が引き、痛みが落ち着いてきたら(慢性期)、温めることで血行が良くなり、回復を助ける場合もあります。
Q. サポーターは使ったほうがよいですか?
A. サポーターには、膝を固定して安定させる目的や、保温する目的があります。
痛めた直後や、膝に不安定感がある場合は、サポーターを使用することで安心感が得られ、膝への負担を軽減できます。
ただし、長期間頼りすぎると筋力が低下する可能性もあるため、使用するタイミングや種類については、医師や理学療法士に相談するとよいでしょう。
Q. どのくらいで治りますか?
A. 膝を痛めた原因、損傷の程度、年齢、元々の筋力など、多くの要因によって回復にかかる期間は大きく異なります。
軽い打撲であれば数日で痛みが引くこともありますが、靭帯損傷や半月板損傷、骨折などの場合は、数週間から数ヶ月、あるいは手術が必要になることもあります。
焦らず、医師の診断に基づいた治療計画に従うことが大切です。
Q. 痛みが治まればスポーツを再開してもよいですか?
A. 痛みがなくなったからといって、すぐに元のレベルでスポーツを再開するのは危険です。痛みがなくても、膝の機能(筋力、可動域、安定性)が完全には回復していない可能性があります。
不十分な状態で復帰すると、再発や新たなケガにつながります。スポーツへの復帰は、医師や理学療法士が膝の状態を評価し、許可が出てから段階的に行うようにしてください
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