足立慶友医療コラム

松葉杖歩行の使用方法と注意点

2020.07.03


今回は、「松葉杖歩行」についてのお話です。

手術後の荷重制限や、炎症が強い時期には松葉杖歩行が適応されます。松葉杖によって体重をかけないようにする事が目的です。

しかし、両手が塞がったり、歩行速度が落ちたり、体力を消耗するデメリットもあります。

また使用方法を間違えると不良姿勢が出現し、身体機能の低下や回復が遅くなることもあります。

使い方をしっかりとマスターし、正しい松葉杖歩行を覚えましょう!

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今回の10秒まとめ

① フィッティングを繰り返し行い、不良姿勢を防ぎましょう。

② 松葉杖自体も大きく、持ち運びにも幅を取るためトイレ動作や電車移動などが大変になりますが必ず指示を守りましょう。

③ リハビリでは、平行棒の中から練習が始まりますのでご安心ください。

④ 治療の経過に合わせて、松葉を片方だけにする時には不良姿勢に注意しましょう。

⑤ 当院の貸し出しの注意点をご確認ください。

松葉杖のフィッティング

松葉杖の長さは少しの調節でも、使いやすさが変わるため、修正を繰り返し行う必要性があります。

適切なフィッティング例

・脇に2~3本指が入るようにゆとりを持ちましょう

・松葉杖を肘に軽く当て、肘を軽く曲げましょう(約30°程度)

・あごを引き、少し胸を張るように意識しましょう

不良なフィッティング例

上記のような姿勢になると脇の神経・動静脈の圧迫し、しびれが出現する可能性があります。

また肘が曲がりすぎると力が入りにくく、疲れやすくなります。

そして姿勢は猫背になっており、この状態だと腰痛などに繋がる可能性もあります。

松葉杖による利点・問題点

松葉杖は、怪我をした足の免荷(体重をかけてはいけない時期)部分荷重(1/3~1/2まで体重をかけていい時期)という治療経過に対応できるのが大きな利点になります。

しかし松葉杖自体も大きく、持ち運びにも幅を取るためトイレ動作や電車移動などが大変になります。大変だからといって、松葉杖を早期に使用しなくなったり、荷重制限を守らないと症状や疾患が悪化する場合もあるので必ず指示を守るようにしましょう。

松葉杖の練習

握力や上半身の筋力が弱いと、松葉杖歩行の獲得に苦渋する場合があります。

加えて、痛みや足の支持機能が低下している状況では、不安や恐怖心が高くなります。

その場合には、平行棒内での練習が重要になります。平行棒内では、手で身体を前方に移動させるプッシュアップという動作支持する足を振り子のように股関節を曲げてくる動作を練習していきます。

片松葉杖の注意点

痛みや回復の経過に応じて、片方の杖を外していきます。

片松葉では、片手が自由になり生活の幅が広がるため便利さや移動の際も楽になります。

しかし、注意点は両松葉杖よりも姿勢が悪くなりやすいことです。

不良姿勢は、痛みが残存している場合や怪我をした方にしっかり体重かけられない場合に見られます。

片松葉杖による不良姿勢

(右膝関節障害の場合)

重心が左に偏移しやすく、頭部や肩が上がりやすくなります

片松葉が取れた後の不良姿勢

(右膝関節障害の場合)

松葉杖が外れた後も、重心が左にあり右に体重がかかりにくくなります。

体重がかかりにくいと、「足を引きずるような歩行」や「効率の悪い疲れやすい歩行」となってしまいます。

「術後から○週経過したから」「半分以上体重がかけられるから」という考えは、少し注意が必要になります。

使用方法が悪いと高い確率で不良姿勢になるため、リハビリの中で修正してもらいましょう。

当院の貸し出し方法と注意点

1.貸し出しについては、初めに5000円の預かり金をお支払い頂きます。

2.使用料金は、1日当たり50円となり、返却時に差引残高を払い戻し致します。

3.松葉杖を使用時には、なるべくサンダルではなく運動靴などを履くようにしてください。

4.適宜、ご使用の前にネジの緩み・ボタンのはまりを確認してください。

5.部品の破損や紛失は、患者さまのご負担になりますのでご注意下さい。

当院では「股関節」、「膝関節」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

痛みなどやケガをして足がつけないなどお悩みの方は、当院の専門外来をご受診ください。

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

リハビリテーション科のご案内

腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医

Author

竹内 雄登

理学療法士・ピラティスインストラクター・住環境福祉コーディネーター

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