左膝の痛みと症状 – 原因から治療方法まで
「歩き始めに左膝がズキッとする」「階段の上り下りで左膝に力が入らない」など、多くの方が左膝の痛みを経験します。
この痛みは、日常生活の質を大きく下げる要因になりかねません。なぜ右膝ではなく左膝だけが痛むのでしょうか。
そこには、身体の使い方や生活習慣、あるいは隠れた疾患が関係している可能性があります。
この記事では、左膝の痛みに悩む方々に向けて、その症状の特徴から考えられる原因、ご自身でできる対処法、そして医療機関で行う専門的な治療法まで、幅広く、そして詳しく解説します。
目次
左膝の痛みの主な症状
左膝に痛みを感じるとき、その現れ方は人それぞれです。痛みの性質や、どのような状況で症状が出るのかを正しく把握することが、原因を探る第一歩となります。
ここでは、左膝の痛みに伴う代表的な症状について解説します。
痛みの種類と特徴
膝の痛みは、一括りにはできません。鋭い痛み、鈍い痛み、疼くような痛みなど、様々な種類があります。
どのような痛みが、いつ、どのように現れるのかによって、考えられる原因も異なります。ご自身の痛みがどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。
痛みの性質による分類
痛みの種類 | 感覚的な特徴 | 考えられる状況 |
---|---|---|
鋭い痛み | ズキッ、ビリッ、キリキリ | 急な動き、体重がかかった瞬間 |
鈍い痛み | ジンジン、ジーン、重だるい | 長時間歩いた後、安静時 |
疼く痛み | うずく、ズキズキ | 夜間、天候の変化時 |
痛み以外の付随する症状
左膝の問題は、痛みだけで終わらないことがよくあります。膝の機能が低下することで、様々な付随症状が現れます。
これらの症状は、膝関節内部で何が起きているかを知るための重要な手がかりです。
- 膝の腫れ(関節に水がたまる)
- 熱感(膝が熱っぽい)
- 可動域制限(曲げ伸ばしがしにくい)
- 膝がガクガクする、力が抜ける感じ
症状が現れやすい状況
特定の動作や状況で痛みが強まる場合、それは原因を特定する上で非常に参考になります。日常生活のどのような場面で左膝の痛みを感じやすいか、振り返ってみることが大切です。
例えば、立ち上がりや歩き始めに痛む「始動時痛」は、変形性膝関節症の初期によく見られる症状です。
また、階段の上り下り、特に下りるときに痛みが強い場合は、膝蓋骨(お皿の骨)やその周辺、あるいは半月板に問題がある可能性を考えます。
日常生活への影響
左膝の痛みが続くと、無意識のうちに痛みを避けるようになり、生活の様々な側面に影響が及びます。活動範囲が狭まったり、精神的なストレスにつながったりすることもあります。
どのような影響があるか具体的に見ていきましょう。
日常生活における影響の例
影響の側面 | 具体的な内容 | 二次的な問題 |
---|---|---|
動作の制限 | 歩行、階段、正座が困難になる | 運動不足、筋力低下 |
活動範囲の縮小 | 外出、買い物、趣味活動を控える | 社会的孤立、気分の落ち込み |
精神的な負担 | 常に痛みを気にする、将来への不安 | ストレス、睡眠障害 |
なぜ左膝だけが痛むのか?考えられる要因
「どうして右膝は平気なのに、左膝ばかり痛いのだろう?」と疑問に思う方は少なくありません。
片側の膝だけに痛みが出る場合、身体のバランスや使い方に原因が隠れていることが多くあります。ここでは、左膝に負担が集中する要因を掘り下げていきます。
利き足や身体の使い方の癖
多くの人には無意識の「利き足」があり、軸足として使うことが多い足が決まっています。例えば、物を蹴るときや一歩目を踏み出すときなど、左右で役割が異なることがあります。
軸足となることが多い方の膝には、より大きな負担がかかりやすく、長年の蓄積が痛みの原因となることがあります。
スポーツや仕事による片側への負担
特定のスポーツや職業は、身体の片側に偏った負荷をかけ続けます。例えば、ゴルフや野球のスイング、サッカーのキック動作、あるいは特定の姿勢で作業を続ける仕事などが挙げられます。
この繰り返しの動作により、左膝の特定の部位にストレスが集中し、痛みにつながることがあります。
片側負担となりやすい活動
活動の種類 | 具体的な動作例 | 負担がかかる部位 |
---|---|---|
スポーツ | ゴルフのスイング(右利きの場合)、ピッチング | 軸足となる左膝の内側や靭帯 |
職業 | 運送業での荷物の積み下ろし、長時間の運転 | 踏ん張る側の膝、ペダル操作側の膝 |
日常生活 | いつも同じ側でカバンを持つ、子どもを抱っこする | バランスを取るために使う側の膝 |
過去の怪我の影響
若い頃に左足を捻挫した、骨折したなどの経験はありませんか。過去の怪我は、たとえ完治したと思っていても、関節の微妙な不安定さや、周辺の筋力バランスの乱れを残していることがあります。
このことにより、数年後、数十年後に膝の痛みとして現れるケースは珍しくありません。
身体の歪みとの関連性
骨盤の傾きや背骨の歪み、あるいは足部の問題(扁平足や外反母趾など)があると、歩行時の衝撃吸収がうまくいかず、どちらか一方の膝に過剰な負担がかかります。
身体全体のバランスが崩れることで、結果的に左膝の痛みを引き起こしている可能性があります。身体はすべてつながっているため、膝だけの問題として捉えない視点が重要です。
年齢別にみる左膝の痛みの原因疾患
左膝の痛みを引き起こす原因は、年齢によっても傾向が異なります。成長期の若者、活動的な中年層、そして身体の変化が大きい高齢層では、それぞれ注意すべき疾患が変わってきます。
ご自身の年齢と照らし合わせながら、考えられる原因を探ってみましょう。
若年層に多い原因(スポーツ障害など)
10代から20代の若年層では、スポーツ活動に起因する「スポーツ障害」が痛みの主な原因です。骨や軟骨がまだ成長段階にあるため、過度な負荷に弱いという特徴があります。
特に、ジャンプやダッシュ、急な方向転換を繰り返すスポーツで発生しやすいです。
- オスグッド・シュラッター病(成長期の膝下の痛み)
- ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
- 半月板損傷や靭帯損傷(外傷性)
中高年層に多い原因(変形性膝関節症など)
40代から60代の中高年層になると、加齢による変化が膝に現れ始めます。長年の使用による軟骨のすり減りや、筋力の低下が主な要因です。
特に女性はホルモンバランスの変化も影響し、変形性膝関節症を発症しやすくなります。
中高年層に多い膝の疾患
疾患名 | 主な特徴 | 痛みの出やすい状況 |
---|---|---|
変形性膝関節症 | 軟骨がすり減り、骨が変形する | 動き始め、長時間の歩行、階段 |
半月板損傷(変性断裂) | 加齢で脆くなった半月板が損傷する | 膝の曲げ伸ばし、ひねり動作 |
痛風・偽痛風 | 関節内に結晶がたまり、急な激痛と腫れ | 突然発症する、安静時でも痛む |
高齢者に多い原因(骨粗しょう症との関連など)
70代以降の高齢者では、変形性膝関節症がさらに進行するケースが多く見られます。それに加え、骨密度が低下する「骨粗しょう症」も無視できない要因です。
骨が脆くなることで、軽い転倒でも骨折しやすくなったり(大腿骨近位部骨折など)、圧迫骨折による姿勢の変化が膝への負担を増やしたりします。
左膝の痛みを引き起こす代表的な疾患
左膝の痛みの背景には、様々な疾患が隠れている可能性があります。ここでは、整形外科でよく診断される代表的な膝の疾患について、その特徴や症状を詳しく解説します。
ご自身の症状と照らし合わせることで、状態の理解を深めることができます。
変形性膝関節症
膝の痛みの原因として最も多いのが、この変形性膝関節症です。関節のクッションである軟骨が加齢などですり減り、骨同士がこすれることで炎症や痛み、骨の変形を引き起こします。
初期は動き始めの痛みが主ですが、進行すると安静時にも痛むようになり、膝に水がたまることもあります。
半月板損傷
半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC字型の軟骨組織で、クッションの役割を果たしています。
スポーツなどの怪我で損傷する「外傷性損傷」と、加齢により脆くなった半月板が些細なことで損傷する「変性断裂」があります。
膝の曲げ伸ばしで引っかかり感や痛み(キャッチング)が生じたり、急に膝が動かなくなる「ロッキング」という状態になったりします。
靭帯損傷(前十字靭帯・内側側副靭帯など)
膝関節は複数の靭帯によって安定性を保っています。スポーツ中のジャンプの着地や急な方向転換、タックルなどの強い衝撃でこれらの靭帯が損傷することがあります。
受傷時に「ブチッ」という断裂音を感じることがあり、膝の強い痛みや腫れ、不安定感(膝が抜けるような感覚)が主な症状です。
代表的な膝の靭帯損傷
靭帯名 | 損傷しやすい状況 | 主な症状 |
---|---|---|
前十字靭帯(ACL) | ジャンプ着地、急な方向転換 | 膝崩れ、強い不安定感 |
内側側副靭帯(MCL) | 膝の外側からの衝撃(タックルなど) | 膝の内側の圧痛、不安定感 |
後十字靭帯(PCL) | 膝を強くぶつける(ダッシュボード損傷) | 膝裏の痛み、不安定感 |
膝蓋骨周囲の障害(ジャンパー膝・ランナー膝など)
膝のお皿(膝蓋骨)の周辺に痛みが出る障害の総称です。ランニングやジャンプ動作の繰り返しによって、膝を伸ばすための組織(腱や靭帯)に負担がかかり、炎症が起きます。
膝のお皿の下が痛む「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」や、膝の外側が痛む「ランナー膝(腸脛靭帯炎)」などが代表的です。
自分でできる左膝の痛みへの対処法
左膝に痛みを感じたとき、すぐに医療機関を受診できない場合や、軽い痛みの場合には、ご自身でできる対処法を知っておくことが役立ちます。
ただし、これらの方法はあくまで一時的な対応であり、痛みが続く場合は専門医の診断を受けることが重要です。
痛みが強いときの応急処置(RICE処置)
急に膝を痛めた場合や、運動後に強い痛みと腫れが出た場合には、「RICE処置」という応急処置が基本となります。
これは、炎症を抑え、症状の悪化を防ぐことを目的としています。
RICE処置の基本
項目 | 英語 | 具体的な方法 |
---|---|---|
安静 | Rest | 患部を動かさず、安静にする |
冷却 | Ice | 氷嚢などで15〜20分冷やす |
圧迫 | Compression | 弾性包帯などで軽く圧迫する |
挙上 | Elevation | 患部を心臓より高く上げる |
日常生活で気をつけるべきこと
慢性的な膝の痛みがある場合、日常生活の何気ない動作が負担になっている可能性があります。少しの工夫で膝への負担を減らすことができます。
- 床に座る生活(正座、あぐら)を避け、椅子を使う。
- 重い荷物は片側で持たず、カートやリュックを利用する。
- 階段は手すりを使い、一段ずつゆっくり上り下りする。
膝に負担をかけないための工夫
体重管理も膝の負担を減らす上で非常に重要です。体重が1kg増えると、歩行時の膝への負担は約3kg、階段の上り下りでは約7kgも増加すると言われています。
適正体重を維持することは、膝を守るための基本的な対策です。また、クッション性の高い靴を選んだり、必要に応じて杖を使用したりすることも有効な手段です。
痛みを和らげるためのストレッチや筋力トレーニング
痛みが少し落ち着いてきたら、膝周りの筋肉を柔軟に保つためのストレッチや、膝を支える筋力を強化するトレーニングを始めることが推奨されます。
特に、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることは、膝の安定性を高め、痛みの軽減につながります。
ただし、痛みを感じる場合は無理に行わず、専門家の指導のもとで行うことが望ましいです。
医療機関で行う検査と診断
自己判断で対処しても痛みが改善しない、あるいは悪化する場合は、整形外科などの医療機関を受診することが必要です。
専門医は、様々な検査を通して痛みの原因を正確に突き止め、適切な治療方針を立てます。
専門医による問診と診察
診断の第一歩は、詳しい問診です。「いつから、どこが、どのように痛むのか」「どのような時に痛みが強まるのか」「過去の怪我の有無」などを詳しく医師に伝えます。
その後、医師が膝を直接見て、触って、動かして、腫れや熱感、圧痛点、関節の動き、不安定性などを評価する身体診察を行います。
レントゲン(X線)検査でわかること
レントゲン検査は、骨の状態を評価するための基本的な検査です。変形性膝関節症における骨の変形(骨棘)や関節の隙間の狭小化、骨折の有無などを確認することができます。
多くの膝の疾患の診断において、まず行われる重要な検査です。
MRI検査や超音波(エコー)検査の役割
レントゲンでは写らない軟骨や半月板、靭帯、筋肉などの軟部組織の状態を詳しく調べるためには、MRI検査や超音波(エコー)検査が有効です。
これらの検査により、半月板損傷や靭帯損傷、軟骨のすり減り具合などを詳細に評価し、より正確な診断につなげることができます。
画像検査の比較
検査方法 | 主な評価対象 | 特徴 |
---|---|---|
レントゲン検査 | 骨 | 骨の変形、骨折の有無を確認 |
MRI検査 | 半月板、靭帯、軟骨 | 軟部組織を詳細に描出できる |
超音波(エコー)検査 | 筋肉、腱、水腫 | 簡便で、動きながらの評価も可能 |
正確な診断の重要性
左膝の痛みの原因は多岐にわたるため、自己判断は危険を伴います。例えば、変形性膝関節症だと思っていたら、実は半月板損傷が隠れていたというケースもあります。
原因によって治療法は全く異なるため、専門医による正確な診断に基づいて、ご自身の状態に合った治療を受けることが、症状改善への最も確実な道筋です。
左膝の痛みに対する専門的な治療法
医療機関では、正確な診断に基づき、患者さん一人ひとりの年齢や活動レベル、症状の程度に応じた治療計画を立てます。
治療は大きく分けて「保存療法」と「手術療法」の二つがあります。多くの場合、まずは保存療法から開始します。
保存療法(薬物療法・物理療法・装具療法)
手術以外の方法で症状の改善を目指す治療法を総称して保存療法と呼びます。痛みをコントロールし、膝関節の機能回復を図ることが目的です。
- 薬物療法: 痛みや炎症を抑えるための内服薬(消炎鎮痛剤)や外用薬(湿布、塗り薬)を使用します。
- 物理療法: 温熱療法や電気治療などで血行を促進し、痛みを和らげます。
- 装具療法: サポーターや足底板(インソール)を用いて膝の安定性を高め、負担を軽減します。
注射による治療(ヒアルロン酸・ステロイドなど)
保存療法の一環として、関節内に直接薬剤を注入する治療も行います。
変形性膝関節症に対しては、関節の潤滑油の役割を果たすヒアルロン酸を注入し、膝の動きを滑らかにして痛みを軽減します。
痛みが非常に強い場合には、強力な抗炎症作用を持つステロイドを一時的に使用することもあります。
リハビリテーションの目的と内容
リハビリテーションは、膝の治療において非常に重要な役割を担います。理学療法士などの専門家が、個々の状態に合わせて運動プログラムを作成し、指導します。
膝周りの筋力強化、関節可動域の改善、正しい身体の使い方の習得などを通して、痛みの根本的な原因にアプローチし、再発を予防します。
手術療法という選択肢
保存療法を長期間続けても症状が改善しない場合や、靭帯の完全断裂、重度の半月板損傷、末期の変形性膝関節症などで日常生活に大きな支障が出ている場合には、手術療法を検討します。
代表的な手術には、関節鏡(内視鏡)を用いて損傷した半月板や靭帯を修復する「関節鏡視下手術」や、傷んだ関節を人工の関節に置き換える「人工膝関節置換術」などがあります。
左膝の痛みに関するよくある質問
ここでは、左膝の痛みに関して患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。日頃の疑問や不安の解消にお役立てください。
Q. 痛いときは温めるべき?冷やすべき?
A. 一般的に、急な痛みや腫れ、熱感がある「急性期」は、炎症を抑えるために冷やすのが基本です(アイシング)。
一方、慢性的な鈍い痛みで、動かすと楽になるような場合は、血行を促進する目的で温める(温熱療法)方が効果的なことがあります。
ただし、自己判断が難しい場合や、温めて痛みが増す場合は中止してください。
Q. サポーターはどのようなものを選べば良い?
A. サポーターには、保温目的の簡易なものから、支柱(ステー)が入っていて関節の安定性を高めるものまで様々です。目的によって選ぶべきタイプが異なります。
例えば、軽い痛みや冷え対策なら薄手のサポーター、スポーツ時や不安定感が強い場合は固定力のあるものが適しています。
疾患や症状に合ったものを選ぶことが重要なので、購入前に専門医や理学療法士に相談することをお勧めします。
Q. どのような運動が膝に良い?
A. 膝に負担をかけずに筋力を強化できる運動が推奨されます。代表的なのは、プールでの水中ウォーキングや水泳です。浮力によって膝への負担が軽減されます。
また、エアロバイク(自転車こぎ)も、体重がかからないため膝に優しい運動です。陸上で行う場合は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を意識した筋力トレーニングが基本となります。
Q. 痛みが長引く場合、どのタイミングで受診すべき?
A. 以下のような場合は、早めに整形外科を受診することを強く勧めます。
- 2週間以上痛みが続く場合
- 痛みがだんだん強くなっている場合
- 膝が強く腫れて、曲げ伸ばしができない場合
- 歩けないほどの激しい痛みがある場合
- 膝がガクッと抜けるような不安定感がある場合
早期に正確な診断を受け、適切な治療を開始することが、症状の悪化を防ぎ、早期回復につながります。
以上
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