足立慶友医療コラム

ピラティスはリハビリにお勧め!

2020.08.07

今回は、リハビリにお勧めなピラティスについてお伝えしていきます。

ピラティスはヨガと混同されやすいですが、その違いを含めながらお伝えしていきます。ピラティスは運動不足解消や健康増進にも効果的です。自宅で簡単に行なえるエクササイズ集も掲載しておきますので、是非試してみてください。

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当院のご紹介

ピラティスの創始者

ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が、ピラティスの創始者です。

ピラティス氏自身が子ども時代に病弱だったため、その身体を改善するために身体を鍛えました。

第一次世界大戦が始まり、負傷兵をサポートするための看護助手として従事し、そこで様々な運動指導を行い、負傷兵のリハビリのエクササイズとして発展しました。

その後、ピラティス氏がアメリカに渡り、ニューヨークのダンサーに受け入れられたことが現在のピラティスにつながっています。

ピラティスの種類

ピラティスは、マット一枚で手軽に行なえるものから、リフォーマーやタワー、チェアーなど、「イクイップメント」と呼ばれる補助具を使用したピラティスがあります。

マットピラティスでは、マット一つでピラティスができてしまうので、自宅でも手軽に行えます。

一方でプロップスを使用したピラティスは、補助具がある分、動きのサポートや負荷調整がしやすいですが、プロップス自体の用意が必要で、ピラティススタジオでないと行なえないことが多いです。

ピラティスとヨガの違い

ピラティスとは、ヨガと混同されやすいですが、明確な違いがあります。

ピラティスもヨガもそれぞれの成り立ちや方法、目的、効果が異なるため、特徴を理解した上で行うことが重要です。

ピラティスの起源はリハビリ

ピラティスは、ピラティス氏のストーリーから「リハビリ」として生まれているので、身体に負担をかけすぎず、強くしなやかな筋肉をつけることを目的としています。そのため、リハビリとの相性も抜群です。正しい姿勢へと導くことで、怪我をしにくい体づくりにも役に立ちます。エクササイズ中の呼吸は胸式呼吸を行い、交感神経を優位にして心と体を活性化させていきます。

ヨガの起源は瞑想

ヨガは、アーサナと呼ばれるポーズを取り、呼吸法と瞑想で心身を結び付けて、最も安定した状態を作ることを目的としています。そのため、ヨガでは精神面も意識して行われています。ヨガの呼吸は基本的に腹式呼吸が行われ、副交感神経を活性化させ、自律神経も整えていきます。精神的なリラックス効果も期待できます。

身体の不調の本質的な原因

皆さんの中でも身体の不調としての訴えが多い膝関節痛や腰痛、肩こりは、日常生活の習慣の中に隠れています

外傷などの器質的な原因がある場合は、それが原因となって身体の不調につながっていることが多い。しかし、それがない場合に勝手に身体が壊れることは限りなく少ないでしょう。したがって、現代の環境として多いデスクワークやスマホの使用などで身についた不良姿勢、間違った・非効率な身体に負担がかかる動き方など、姿勢の取り方、身体の動かし方などの日常生活の習慣が原因となります。その原因を見つけ出し改善する、もしくは身体のケアを行うことが体の不調を改善する近道になるでしょう。

身体の動かし方を変えるピラティス

ピラティスで自分自身の体をコントロールする

身体の不調の本質的な原因となる日常生活の中に潜む習慣を改善することが「ピラティス」では可能です。

ジョゼフ氏が作った造語にコントロロジーという言葉があります。簡単に言えば、「自分自身の身体をしっかりとコントロールできないから病気や障害が出るのだろう」という考え方です。ピラティス氏は、自分の体をコントロールするための方法としてエクササイズやイクイップメントの機器を作ったのです。

ピラティスで大切なことは『気づき』

ピラティスは、単純なストレッチや筋トレではありません。

「自分の身体の状態に気づき、効率的な姿勢、身体の動かし方を身に付けます。」

ピラティスでは、エクササイズを行う中で身体の状態(左右の差や姿勢、動きの癖)に気づき、まず理解していきます。

大人になるにつれて、生活習慣、運動習慣によって徐々に偏った状態で癖がついてしまいます。この癖は無意識に行なわれるものなので、意識して理解しようとしない限り、偏りや癖に気づくことはできません。

ピラティスで効率的な身体の使い方を知る

ピラティスを行う中で意識的に修正していく事からスタートし、効率的な身体の使い方を身に付けていきます。それが無意識へと変わり、その後日常生活に潜む習慣を改善していく事につながっていきます。身体の不調の改善のためにピラティスを行うことは有効です。

当院のセラピストの中にもピラティスインストラクターの資格所有者が複数名いますので、ぜひ聞いてみてください。

オススメピラティスエクササイズ

コラム内でご紹介しているエクササイズも、ピラティスのメソッドを応用したものが多いのでぜひご自宅で行ってみてください。
以下のエクササイズ集から試してみてください。

猫背改善エクササイズシリーズ

反り腰改善エクササイズシリーズ

当院のご紹介

整形外科の診療に必要な設備が整った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の慶友整形外科脊椎関節病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

リハビリテーション科のご案内

腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

高橋佳佑

理学療法士、ピラティスインストラクター

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