目次
今回の10秒まとめ。
① オスグッドとは、大腿四頭筋の過緊張による膝蓋靭帯への牽引力が発症要因とされている。
② 膝のお皿の下骨が突き出てくる、膝腫れる、押すと痛いなどの症状が現れます。
③ 特徴としてはジャンプ・膝の屈伸やキック動作が必要となる競技で多い。
④ 徴的な症状と隆起・押した時の痛みである程度可能ですが、レントゲン検査が適用されます。
⑤ オスグッドの治療から復帰までは、炎症や押したときの痛みによって復帰期間が変わります。
オスグッドとは?
正式名称はオスグッド・シュラッター病(OSD)と言われます。
オスグッドは、急激に身長が伸びる時期に膝の痛みを伴う、主に膝のお皿の下に骨が隆起してくるスポーツ障害です。
これは大腿四頭筋という太ももの前の筋肉の硬くなり、膝へのストレスが発症要因とされています。
成長期の骨は、柔らかい骨から硬い骨へと成長する過程にあり、不安定な状態です。
そこに伸び縮みするストレスがかかることで炎症や剥離骨折が起こります。
オスグッドの症状は?
- 膝のお皿の下骨が突き出てくる、膝腫れる、押すと痛い
- ストレッチすると膝が痛む
- 曲げ伸ばしで膝が痛む
- しゃがむ・ジャンプ・走る・階段昇り降りで痛い
- 運動をすると痛み、休むと治る
オスグッドの特徴は?
特徴
- ジャンプ・膝屈伸が多いバレーボール・バスケットやダッシュやキック動作をするサッカーで多い。
- 10歳~15歳(小中学生)の成長期の男の子。
オスグッドの診断は?
診断
徴的な症状と隆起・押した時の痛みである程度可能ですが、レントゲン検査が最も有用で骨の変化や骨片が認められます。MRIは、膝の腱の肥厚や周囲の炎症が確認できます。
オスグッドの治療から復帰まで
①膝関節に炎症がある場合:1~2週間の安静が必要。
②炎症はないが押して痛い場合:動作時の痛みがなくなり次第、復帰可能。
③炎症もなく、押して痛くない場合:復帰可能かつ再発予防として、望ましい。
①の場合には、復帰を許可する事は出来ません。本来であれば③での復帰が望ましいです。
しかし現状としては②の状態で復帰しつつ、外来リハを継続していくケースが多いです。
また他にも片脚スクワット時の痛みや立ち上がりテストで復帰を総合的に判断する場合もあります。
周囲のサポートに関して
臨床では、身体が固い子や膝の痛みがあっても練習を休まずに続けていた子に出逢います。このくらいの痛みなら大丈夫と判断してしまったり、スターティングメンバーになるために頑張りすぎたり、大事な試合の前などはなかなか言い出せないものです。周囲の大人が変化に気づいてあげられることが重要と考えております。
上記のような症状や膝関節疾患などでお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
当院のご紹介
整形外科の診療に必要な設備が整った診療所
当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の慶友整形外科脊椎関節病院では手術加療も行なっております。
そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。
当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。
各部門の専門家が集まった特殊外来を設置
当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。
他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。
手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。
都内最大級のリハビリ室を完備
患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。
国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。
腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。
交通事故診療に強い整形外科専門医が診察
不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。
当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。
当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。