足立慶友医療コラム

腱板断裂とは 原因と治療方針について

2021.04.19

肩関節, 上肢

じっとしている時や寝付く時に肩が痛い、腕を動かした時に痛い、腕が上がりにくい・・・

これらは肩関節疾患の代表的な症状ですが、症状を引き起こす原因は様々です。

今回は、その原因の1つである腱板断裂についてお伝えできればと思います。

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今回の10秒まとめ

① 肩関節の大事な4つの筋肉をまとめて腱板という。

② 腱板断裂の原因は外傷、年齢使いすぎ、間違った肩の使い方などである。

③ 肩関節を安定させるために大事な4つの筋肉をまとめて腱板と言う。

④ 腱板断裂はMRIでの診断が必要になる。

⑤ 治療は保存的治療(リハビリや注射、服薬)、手術の2つである。

腱板とは

関節の深層に存在し、関節を安定させるために大事な4つの筋肉をまとめて腱板と言います。

・棘上筋

・棘下筋

・小円筋

・肩甲下筋

これらは肩甲骨から腕の骨(上腕骨)にかけて付いています。

肩を動かすときに上腕骨を安定させたり、肩のクッション作用として働いてくれます。

腱板断裂とは

名前の通り、腱板が断裂してしまうことです。

断裂も、完全に切れてしまう完全断裂一部が切れてしまう不全断裂とに分けられます。

・断裂した筋肉がどこなのか

・どれくらい断裂してしまっているのか

・腱板以外の組織の状態、炎症はどうなのか

一言で腱板断裂と言っても、患者さんによって状態はそれぞれです。

そして、どのように腱板が断裂しているかを調べるにはMRI検査が必要になります。

腱板断裂の原因

・スポーツや仕事などによる肩の使いすぎ

・外傷(転倒で手をつくなど)

・間違った肩の使い方

・年齢による影響

腱板断裂は年齢ともに発生する確率も上昇します。

このうち、肩に何らかの症状(痛み、筋力低下など)があることを症候性といいます。

反対に、症状がないことを無症候性と言います。

全体で症候性の腱板断裂は3割、無症候性の腱板断裂は6割ほどという報告もあります。

最初は、肩に症状がない方でも徐々に痛みが出たり、日常生活の動きに支障が出ることもあります。

腱板断裂の治療方針

腱板断裂の治療としては、保存的治療と手術の2つがあります。

治療方針は、

・断裂した原因

・症状の程度(肩の動きや,筋力の低下具合)

・年齢

・職種

・画像診断(断裂した腱板の状態)

これらを考慮してを決めていくことになります。

保存療法

● リハビリテーション

● 関節内注射

● 薬物療法

リハビリでは,肩関節を中心とした運動を行います。

また,肩関節に負担のかからないような日常生活動作のポイントなどもお伝えてしいます。

関節内注射や薬物療法は、痛みを抑えるために行う治療法になります。

手術療法

● 日常生活に支障が出る程に動きが著しく制限がある,筋力の低下,痛みが強い

● 腱板が大きく断裂している場合

● 年齢が若く,活動性が高い

● 本人の強い手術希望

● 保存的治療で改善できない

● 画像による評価

これらを考慮して手術を検討することになります。

手術方法について

当院では,関節鏡を用いた鏡視下腱板修復術(arthroscopic rotator cuff repair : ARCR)を行っています。

の手術は、切れてしまった腱や関節内を一度きれいにしてから、再び上腕骨に筋肉の腱を縫い付ける手術になります。

手術の利点

● 手術による傷のサイズが小さい

● 再断裂のリスクが低い

● 感染症を起こしにくい

● 正常な組織を傷つけにくい

● 痛みが少ない

 

手術後は約3~5週間にかけて装具を装着します。

装具を装着する目的としては、手術した部位に負担をかけないためです。

装具の付け方、外し方等で気をつける点があるので、それらを守って頂くことが大切になります。

装具の使用方法が守られていなかったりすると、再断裂のリスクも上がり回復も遅くなってしまいます。

そして、手術後はリハビリテーションで肩関節の筋力や可動域を獲得することが重要になります。

まとめ

腱板は肩関節を安定させるために重要な筋肉です。

腱板断裂は、肩関節から腕の痛み・筋力の低下を引き起こし日常生活に影響を与えます。

また、腱板断裂以外にも肩関節や腕に影響を与える疾患はあります。

肩関節から腕の症状でお困りの方は一度当院までご相談ください。

 

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

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当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

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当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

組屋直斗

理学療法士

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