足立慶友医療コラム

アキレス腱断裂について

2022.04.06

足部

 

今回は、幅広い年齢で起こりうる可能性があるアキレス腱断断裂について解説していきます。

今回の10秒まとめ

① アキレス腱とは、下腿後面のふくらはぎの下方から踵の骨に向かって走る皮下に触れる腱のことをいい、人体で最大の腱となっている。

② アキレス腱断裂とは、アキレス腱が断裂してしまったことをいい、急激な動作の際に起こることが多い。

③ アキレス腱断裂の主な症状は、アキレス腱の痛みや歩行障害、爪先立ちができなくなることなどが挙げられる。

④アキレス腱断裂の診断は、主に触診やトンプソンテスト(整形外科テスト)、MRI、XP、エコー検査などを用いて診断を確定させる。

⑤アキレス腱断裂の治療には、保存療法、手術療法のどちらかが選択される。断裂の程度やスポーツ復帰の有無など患者様の背景に合わせて治療方針を決めていく。

 

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アキレス腱とは

アキレス腱とは、足の踵に付いている腱のことをいい人体中で最大の腱となっています。

約1トンの牽引力にも耐えられるような強固な構造をしており、下腿後面にある腓腹筋ヒラメ筋が合流してアキレス腱となります。

歩行やジャンプ動作、爪先立ちなどの重要な役割を担っており、断裂することで様々な動作に制限がきたされます。

 

アキレス腱断裂とは?

 

アキレス腱断裂とはその名の通り、人体最大の腱であるアキレス腱が切れてしまったことを表します。

スポーツ外傷の代表的なものであり、年齢や競技レベルに関係なくスポーツ動作で受傷することが多いです。

断裂は大きく分けて、受傷してまだ日が浅い新鮮アキレス腱断裂と受傷後3週間以上を経過した陳旧性アキレス腱断裂の2つに分けられます。

原因としては、急激な踏み込み動作バックステップ動作、切り返し動作、ジャンプ動作など足に力が入った時に頻回します。

アキレス腱断裂の症状

主な症状としては、アキレス腱機能が不十分となり爪先立ちができなくなります。

さらに、ふくらはぎにある人体最大の腱であり、断裂してしまうことによりつま先での前足部での荷重ができないことによって、跛行などの歩行障害を引き起こします。

断裂した際の衝撃は強く、断裂音を聞き取れることもありますが、あまり強い疼痛が残ることは少ないと言われています。

また、断裂した場合でも、歩行自体は可能となるため直ちにアキレス腱が断裂したと思わないことも多く、打撲や肉離れ、捻挫などと間違われることも多いため、鑑別が重要となります。

 

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アキレス腱断裂の診断

有効な検査として、、、

・触診
・トンプソンテスト(Thompson Squeeze test)
・MRIやX線、エコー検査

が挙げられます。

触診では、断裂部の陥凹を触知することによって断裂の有無を判断します。

トンプソンテストは、うつ伏せになり膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを強くつまむと、正常では足先が上に動きますが、アキレス腱が断裂している場合はこの動きが見られません。

MRIやX線、エコー検査を用いることによって、客観的に断裂の有無を判断することができます。 

アキレス腱断裂の治療

アキレス腱断裂の治療には、ギプスや装具を用いて治療する保存療法と、断裂したアキレス腱を縫合する外科的治療があります。

それぞれにメリット、デメリットがあるためDrとよく相談して決めることが大事になります。

簡潔にそれぞれのメリット、デメリットを記載します。

◯保存療法                                                          メリット
・手術による侵襲がないため、合併症のリスクが少ない
・手術よりも費用が安い

デメリット
・ギプスの固定期間が長いため、筋力や可動域の低下が起きやすい
・歩行開始時期が遅くなる
・再断裂の可能性が高くなる          

◯手術療法
メリット
・ギプスの固定時間が短いため、早期リハビリが可能となり、筋力や可動域の低下が少なく済む
・歩行開始やスポーツ、仕事復帰が早い

デメリット
・侵襲による合併症のリスクが高まる
・保存療法に比べて費用が高くなる 

まとめ

今回はアキレス腱断裂の概要について述べさせてもらいました。

当院には、充実した医療機器や経験豊富な医師が在籍しており、適切な診断及び患者様に適した治療方法を提供できるかと思います。

また、保存療法・手術療法のどちらを選ぶにせよリハビリが重要となってきますが、当院のリハビリスタッフが全力でサポートさせていただきます。

最後になりますが、病院を受診することに早すぎることはありません。

痛みが少ないから、歩くことができるからと放置してしまうと予後が悪くなることが予想されます。早期発見、早期治療が完治への第一歩になります。自分自身はもちろん御家族、御友人など少しでも心当たりがある際は一度当院までご相談ください。

 

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

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当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

高橋佳佑

理学療法士、ピラティスインストラクター

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