足立慶友医療コラム

膝内側の痛み原因を解説 – 無理なく対処するために必要な知識

2025.02.05

膝の内側に痛みを感じると、歩行や階段の昇り下りなどの日常動作が負担に感じることがあります。

変形性膝関節症や鵞足炎、半月板損傷など、さまざまな疾患や炎症が関係している可能性があるため、原因を明らかにして早期の対処を考えることが重要です。

膝は身体を支え、曲げ伸ばしなど複数の動作を担う大切な関節のひとつであり、違和感を放置すると状態が悪化するおそれがあります。

この記事では、膝内側の痛みの原因となる主な病気や症状、治療や予防の方法をわかりやすく解説し、整形外科での診療を受ける前に知っておきたい情報を幅広く紹介します。

膝内側の痛みが起こる主な原因

膝の内側は構造上さまざまな組織が集まる部位であり、炎症や損傷が生じると痛みが出やすい特徴があります。

膝に負担をかける動作やスポーツ、加齢による軟骨の変性などにより複合的に症状が進行することも少なくありません。

まずは、代表的な原因を概観しながら、膝内側痛の仕組みを理解することが大切です。

膝関節の仕組みをざっくり知る

膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨などの骨と、靭帯や半月板、筋肉、軟骨で成り立っています。

内側には内側半月板や鵞足と呼ばれる腱付着部、内側側副靭帯などが集まり、曲げ伸ばしや衝撃を吸収するうえで重要な役割を果たします。

少しでもこれらの組織に損傷や炎症が起こると痛みにつながる可能性があります。

膝関節を形作る主な構造

構造役割特徴
大腿骨太ももの骨として膝の上部を形成膝関節で最も大きな骨であり、股関節とも連動して動く
脛骨すね側の骨として膝の下部を支える内側半月板の位置する部分と連携し、体重をしっかり受け止める
膝蓋骨いわゆる「お皿」の骨大腿骨と連動して膝の曲げ伸ばしをスムーズにする
半月板衝撃を吸収し、膝関節を安定させるクッション内側と外側に分かれ、軟骨繊維でできている
靭帯骨と骨をつなぎ、関節が崩れないように保持する内側側副靭帯や前十字靭帯などがある
筋肉・腱膝を曲げ伸ばしし、運動を円滑にする大腿四頭筋やハムストリングスなどが代表例
軟骨骨の先端を覆い、摩擦を減らし滑らかな動きを助ける加齢や過度な負担で変性しやすく、変形性膝関節症を引き起こしやすい

膝内側が痛む典型的な状態

膝の内側に痛みがある場合、代表的な原因として次のような状態が考えられます。

  • 変形性膝関節症による軟骨の磨耗
  • 鵞足付近の炎症(鵞足炎)
  • 内側半月板の損傷
  • 内側側副靭帯損傷
  • 関節や骨周辺の疲労骨折や骨挫傷
  • スポーツによるオーバーユース

膝内側痛が起こる主な要因一覧

要因特徴関連疾患・症状
加齢軟骨がすり減りやすくなり、炎症が起こりやすい変形性膝関節症
過度な運動同じ動作の繰り返しや急な衝撃で関節周辺を痛めるランニング、球技などのスポーツ障害
O脚膝の内側に負担がかかりやすく、軟骨磨耗が早まる変形性膝関節症や鵞足炎
体重増加膝関節への負担が増大し、炎症や痛みにつながる慢性的な膝の痛み、変形性膝関節症
外傷や捻挫転倒や接触プレーで靭帯や半月板を損傷する内側側副靭帯損傷、半月板損傷
筋力不足膝を安定させる筋肉が弱いために膝関節に過度の負担が集中鵞足炎、変形性膝関節症など多様な障害の原因になる

痛みが続いたら医師の診断が重要

膝の痛みが長引く場合は整形外科を受診して、レントゲンやMRIなどの検査を行うことが大切です。医師の診断なしで自己流のケアを続けると、症状が悪化したり慢性化するおそれがあります。

明確な診断を受けて原因を突き止めたうえで、適切な治療法を選択しましょう。

痛みをかばう動作のデメリット

膝が痛いときに無意識にかばう歩き方を続けると、股関節や腰などほかの部位に負担がかかり、新たな痛みを生じることがあります。早めの対処が全身のバランスを崩さないためにも重要です。

かばい歩きが及ぼす主な影響

影響内容
腰痛の発生歩行や姿勢の乱れにより、腰椎にも負担が加わり腰痛を誘発
股関節痛不自然な体重移動で股関節に偏った力がかかる
ふくらはぎの張り歩き方の変化で下腿部の筋肉に過度の緊張が起こる
反対側の膝への負担増痛みのない方の足ばかり使うため、左右バランスがさらに悪化

変形性膝関節症と内側痛の関係

変形性膝関節症は加齢とともに軟骨がすり減り、膝に炎症や変形が起こる疾患です。特に内側の軟骨が摩耗しやすく、膝の内側に痛みを感じる例が多く報告されています。

階段の昇り下り、歩行などの日常動作時に痛みが強くなることが特徴で、進行すると膝の変形が顕著になり、さらなる痛みを伴うケースが増えます。

変形性膝関節症の進行パターン

変形性膝関節症は軽度から重度にかけて徐々に進行し、初期段階ではわずかな膝の違和感やこわばりが見られます。

やがて軟骨がすり減った状態が進行すると、歩行時の痛みや腫れ、O脚化などが現れ、最終的には日常生活に大きな支障を及ぼすようになります。

変形性膝関節症の主なステージ

ステージ状態自覚症状の例
初期軟骨の磨耗が始まり炎症が起きやすい長時間座った後に立ち上がるとき少し痛みを感じる
中期軟骨の摩擦が増え、炎症や水腫を繰り返す歩行時に膝の内側が痛い、腫れが気になる
末期軟骨が極端にすり減り骨変形が著明膝の変形が進み日常動作が困難になる

症状を悪化させる要因

変形性膝関節症の進行を早める要因として、体重増加や過度な運動、筋肉の衰えなどが挙げられます。特にO脚の方は内側の軟骨に体重が集中しやすいため、より進行しやすい特徴があります。

考慮すべき主な悪化因子

  • 肥満による膝関節への大きな負荷
  • 日常的な運動不足で太ももや股関節の筋力低下
  • たたみの上での正座など膝に負担をかける習慣
  • 痛みがあっても無理をして長距離を歩いたり走ったりする

治療の方向性

変形性膝関節症の治療では、初期は保存的療法(投薬、物理療法、運動療法など)で膝の痛みを軽減しながら症状の進行を抑えることを目指します。

中期・末期で軟骨の磨耗が著しい場合は手術(人工膝関節置換術など)も検討されます。いずれの段階でも、専門医の診断とリハビリ指導に基づいて取り組むことが大切です。

日常で気をつけたい動作

膝の内側に痛みがある方は、立ち上がるときや階段の上り下りで体重が膝にかかりすぎないよう意識しましょう。

手すりを使う、片足に負担をかけない姿勢でゆっくり動作をするなどの工夫が有効です。

鵞足炎とは何か

鵞足炎は、膝の内側にある鵞足(がそく)と呼ばれる筋肉の腱付着部で炎症が起こる障害です。

薄筋、半腱様筋、縫工筋という3つの筋肉が脛骨の内側近くに付着する部分を鵞足と呼び、そこに繰り返し負担がかかることで痛みや腫れを感じるようになります。

ランニングや球技などのスポーツをする方に多いと言われていますが、日常生活で同じ動作を繰り返す方にも見られます。

鵞足炎が疑われる症状

鵞足炎では膝の内側、特に膝関節より少し下方で痛みや熱感を訴えるケースが多いです。動作時だけでなく、安静にしているときもじんわり痛むことがあります。

触れると痛みが増す場合もあるため、早めに医師の診断を受けるとよいでしょう。

鵞足炎の特徴的な訴え

  • 膝を曲げ伸ばしするとき内側に痛みが走る
  • 膝の内側の皮膚が熱を帯び、押すと強い痛みを感じる
  • 歩き始めるときにズキッとした痛みが出やすい
  • ランニングや長時間の歩行後に膝下が腫れる

原因となる動作パターン

主に脚の内側に過度な負担がかかる動作を繰り返すことが鵞足炎の原因になります。走る、屈伸を多用する、急な方向転換が多いスポーツなどは要注意です。

筋肉や腱の柔軟性が低いと炎症を起こしやすくなり、膝内側の痛みを助長します。

代表的な動作パターン

動作負担のかかり方
長距離ランニング着地のたびに膝内側に衝撃が繰り返し加わる
階段の昇り下り特に下りで膝に負荷が集中し、腱に摩擦が起こりやすい
スポーツの方向転換走りながら急に方向を変える動作で内側に大きな力が加わる

診療と治療方法

鵞足炎と判断された場合は、安静やアイシング、消炎鎮痛薬などによって炎症を抑えます。

症状がひどいときは整形外科でステロイド注射を検討する場合もありますが、同時に筋力強化やストレッチなどのリハビリを行い、再発を防ぐことがポイントです。

再発を防ぐためのアプローチ

鵞足炎は一度炎症が治まっても、筋力や柔軟性の改善がないと再発するリスクがあります。体重管理やフォーム改善、適度な休息を取り入れて、膝内側に負担が集中しない習慣を心がけましょう。

鵞足炎の再発予防に役立つ工夫

  • 運動前後のストレッチを丁寧に行う
  • インソールや適切なシューズで足のアライメントを整える
  • 太ももや股関節の筋トレで膝への負荷を分散する
  • 姿勢や走り方を見直し、膝の内側にかかる力を最小限にする

半月板損傷と膝内側痛

半月板は膝関節内にある軟骨組織で、衝撃を吸収するクッションの役目を担います。内側半月板が損傷すると、膝の内側で引っかかるような感覚や痛みを感じることがよくあります。

特にスポーツ中の急な動きや外傷などで損傷しやすいですが、加齢による変性で日常生活でも生じる可能性があります。

半月板損傷の代表的症状

半月板が損傷していると、膝を曲げ伸ばしするときに痛みや違和感が生じます。階段を下りるときに痛みが強くなったり、長時間立った後に膝が腫れたりする場合は注意が必要です。

半月板損傷のサイン

  • 膝を伸ばすときにゴリゴリした感覚がある
  • 正座やしゃがみ込みで鋭い痛みを感じる
  • 膝がロックしたように動かなくなることがある
  • 夜間や朝起きたときに関節がこわばる

外傷と加齢による損傷

スポーツの場面で急停止や方向転換をした際に大きな負荷が膝関節に加わり、半月板が裂けるケースが多いです。

一方、加齢とともに半月板が弱くなり、軽い動作でも亀裂が入ることがあります。膝内側に痛みが長引く場合は医師の診断が重要です。

半月板損傷リスクを高める要因

要因解説
過度なスポーツ負荷急なターンやジャンプを繰り返すと損傷が蓄積
加齢弾力性が低下し、些細な動作でも亀裂が入ることがある
体重増加立っているだけでも膝関節に大きな圧力がかかり、半月板の負荷が増大
O脚やX脚膝のアライメントが崩れ、特定の箇所に集中して負担がかかる

保存療法と手術療法

半月板損傷の治療は、軽度の場合は保存療法が選択されることが多いです。痛みを和らげる薬や物理療法、ストレッチなどで経過を見ながら改善を図ります。

損傷が重度の場合や日常生活に支障が大きい場合は、関節鏡視下での半月板縫合や部分切除など手術も考慮されます。

リハビリと再発防止

手術後、または保存療法中でも、リハビリで筋力を強化し、膝の可動域を回復させることが重要です。同じ損傷を繰り返さないために、スポーツ活動の段階復帰や正しいフォームの習得が大切です。

半月板損傷後に意識したいリハビリ内容

  • 痛みが落ち着いたら軽い筋トレから開始する
  • ステップを踏んで負荷を徐々に上げる
  • 専門家や医師の指導で膝周りの柔軟性を取り戻す
  • シューズや練習量を見直して再発を防ぐ

内側側副靭帯損傷とタナ障害

膝の内側にある内側側副靭帯が損傷すると、膝をひねったときや外側からの衝撃で内側に強い痛みが生じます。

また、タナ障害は膝関節内の滑膜ひだが肥厚・炎症を起こし、膝の曲げ伸ばしで引っかかりや痛みを感じる状態です。

いずれもスポーツでの外傷や繰り返しの負荷が原因となることが多く、適切な対処が必要です。

内側側副靭帯損傷

外側からの衝撃が膝に加わると、内側側副靭帯が引き伸ばされたり断裂したりします。軽度なら保存療法で回復することもありますが、重度の場合は手術が検討されるケースもあります。

内側側副靭帯損傷の注意ポイント

  • 膝の内側を押すと強い痛みがある
  • 腫れや内出血を伴うことがある
  • 損傷度合いによっては不安定感が残る

タナ障害(滑膜ひだ障害)

滑膜ひだは膝関節の内側や上部などにあり、肥厚すると膝を動かすたびに擦れて炎症を起こします。痛みだけでなく“パキッ”“コリッ”という音を感じる人も多いです。

タナ障害の症状の例

  • 膝の内側に引っかかるような異物感がある
  • 長時間座った状態から立つときに不快感が強まる
  • 軽い曲げ伸ばしでもパキパキと音がする

診断と治療の進め方

いずれの障害もレントゲンやMRIなどではっきりと診断できる場合が多く、医師の判断で保存療法や手術が行われます。

靭帯損傷では膝を固定して回復を待つ期間を設け、タナ障害の場合は炎症を抑える治療とリハビリを組み合わせるケースが一般的です。

スポーツ復帰のタイミング

痛みが収まった後も、競技レベルのスポーツに復帰するには慎重なリハビリが必要です。急に復帰して負荷をかけると再び痛みが再発し、長引くこともあります。

医師やトレーナーと相談し、段階的に負荷を増やしていきましょう。

スポーツ復帰前に整えるべき点

チェックポイント内容
筋力・柔軟性太もも・股関節・ふくらはぎの筋肉を十分に強化する
フォーム修正悪いフォームや姿勢が再発の原因になる
テーピング・サポーターの利用適切なサポートで膝関節を安定させる
練習量のコントロールいきなり強度の高い練習は避け、計画的に負荷を上げる

自宅でできる膝内側痛の対処法

膝の内側が痛い場合、早期に医師の診断を受けることが大切ですが、併せて日常生活でできるケアを取り入れると痛みの軽減や回復を早める効果が期待できます。

特にストレッチや筋力トレーニングなどは、膝の機能を向上させ、再発を予防する面でも意味があります。

ストレッチのすすめ

膝関節と連動する股関節や太ももの筋肉が硬いと、膝に集中する負担が大きくなります。柔軟性を保つことで膝への衝撃を緩和しやすく、炎症の悪化を防げる可能性があります。

膝周りの柔軟性を高める主なストレッチ

  • 太ももの前面(大腿四頭筋)を伸ばす
  • 太ももの裏側(ハムストリング)を伸ばす
  • 内転筋を意識的にほぐす
  • ふくらはぎ(腓腹筋)も伸ばす

筋力トレーニングで安定性を高める

膝を保護するには太ももや股関節周囲の筋力向上が有効です。スクワットやヒップリフトなどの軽い運動から始めて、膝に余分な負担がかからないフォームを意識しましょう。

ただし、痛みが強いときは無理をせず、医師や理学療法士の指導を受けることが安全です。

膝内側痛の予防に役立つトレーニング

種目方法注意点
スクワット膝とつま先の向きをそろえ、ゆっくりと腰を落としていく膝が内側に入らないようにフォームを維持
ヒップリフト仰向けで膝を曲げ、腰をゆっくり持ち上げる腰を反りすぎないようにする
レッグエクステンション椅子に座って片足を伸ばし大腿四頭筋を収縮させる反動を使わずに一定の速度で行う

冷却・温めの使い分け

痛みが急激に出た直後や炎症が強い場合は冷却が効果的です。慢性的なこわばりや痛みが長引くときは、温めて血行を促進する方法も選択できます。

痛みの原因や状態によって使い分けましょう。

日常生活の動作改善

立ち上がるときや座るときに膝の内側へ負担がかからないよう、背筋を伸ばしてゆっくり動きましょう。

重たい荷物を運ぶときも、膝だけでなく股関節や腰をうまく使う姿勢を身につけると体への負担を分散しやすいです。

膝への負担を減らすための動作のポイント

  • 立ち上がるときは椅子の両脇をつかんで体を支える
  • 荷物を持つときは膝を極端に曲げるより股関節を意識する
  • 階段を下りるときは手すりを利用して衝撃を軽減
  • 着地時に足裏全体で衝撃を吸収するイメージを持つ

クリニックでの診療と再発予防

膝の内側が痛い状況が続く場合、整形外科の受診を早めに検討しましょう。医師の診断と正確な検査によって、原因の特定と適切な治療が行われます。

また、治療後も再発しないように予防とメンテナンスを続けることが大切です。

診療で受ける可能性のある検査

膝内側痛の原因を探るためには、レントゲン検査やMRI検査、必要に応じて血液検査が行われることもあります。

軟骨のすり減り具合や靭帯・半月板の状態を詳しく把握し、炎症が起こっている部位を確定させることが治療の第一歩です。

整形外科でよく行う主な検査

検査名特徴
レントゲン骨の変形や関節のすき間具合を確認できる
MRI軟骨や半月板、靭帯など軟部組織の状態を詳細に把握できる
関節鏡検査内視鏡を使って関節内部を直接観察し、損傷の度合いを確認する

治療法の選択肢

変形性膝関節症の場合は、ヒアルロン酸注射やリハビリテーションなどの保存的治療を中心に行い、重症例では人工関節置換術などの手術も検討されます。

鵞足炎や半月板損傷でも、症状の程度によっては注射や関節鏡手術が選択される場合があります。医師の指導を受けながら、自身の生活や運動習慣に合わせた方法を選ぶことが重要です。

治療後の再発予防

手術やリハビリで一時的に症状が改善しても、膝に負担がかかる生活習慣を続ければ再発リスクは高まります。

リハビリやトレーニングを継続し、必要に応じて装具やサポーターを活用すると良いでしょう。体重管理も膝への負担を減らすうえで大切です。

再発を防ぐために意識したい生活習慣

  • 適度な運動を習慣化する(ウォーキングや軽い筋トレなど)
  • ストレッチやマッサージで膝周りの柔軟性を維持
  • 階段の利用や正座など膝に大きく負担がかかる動作を控えめにする
  • 栄養バランスを考え、体重の増加を抑制する

クリニックで得られるサポート

医師や理学療法士だけでなく、管理栄養士やトレーナーなどが在籍するクリニックもあります。

総合的なサポートを受けながら膝の痛みを改善し、健康的な生活を取り戻すきっかけを作るのも一手です。

痛みと上手に付き合うための相談先

相談先内容
整形外科診察・検査・手術を含む総合的な治療
リハビリテーション科筋力トレーニングやストレッチなど機能回復を目的とした指導
接骨院・鍼灸院マッサージや鍼灸治療、テーピングで痛みを軽減
スポーツトレーナー競技復帰や運動指導、フォーム改善による再発防止

まとめ

膝の内側に痛みを感じる原因は多岐にわたり、変形性膝関節症や鵞足炎、半月板損傷、内側側副靭帯損傷、タナ障害などが代表的です。

日常生活の何気ない動作からスポーツによるオーバーユースまで、痛みの引き金は人によって異なりますが、いずれの場合も放置せずに早期の診断と適切な治療が大切になります。

炎症や損傷の背景には、体重増加やO脚、加齢による軟骨の変性などさまざまな要因が関わっています。

医師の診断を受けたうえでリハビリや運動療法、場合によっては手術も検討しながら、長期的に膝の健康を維持しましょう。

痛みが和らいだ後も再発を防ぐために、ストレッチや筋力トレーニング、姿勢や動作の改善を継続することが大切です。

もし痛みが長引く、もしくは強くなる場合は早めに整形外科で診療を受け、症状の悪化を防いでください。

自分の膝の状態を理解し、適切な対策を続けることで、快適な日常生活を取り戻す手助けになるはずです。

以上

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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