膝から下がしびれる両足の症状|神経障害との関連性
「なぜか両足の膝から下がジンジン、ビリビリする」「感覚が鈍い感じが続く」といった症状にお悩みではありませんか。
このような膝から下のしびれは、単なる疲れや血行不良だけでなく、体の奥深くにある神経の異常が原因で生じている可能性があります。特に両足に同時に症状が現れる場合、腰や全身に関わる疾患が隠れていることも少なくありません。
この記事では、膝から下がしびれる場合に考えられる原因、特に神経障害との関連性について詳しく解説します。
目次
膝から下のしびれとは?基本的な症状の理解
膝から下のしびれは、多くの人が一度は経験するかもしれない症状ですが、その感じ方や現れ方は人それぞれです。
この症状を正しく理解するためには、まずどのような感覚的な特徴があるのか、そしてなぜ両足に現れるのかを知ることが重要です。
しびれが神経からのサインである可能性を考え、注意深く観察しましょう。
しびれの感覚的な特徴
しびれと一言でいっても、その表現は多岐にわたります。正座の後のような「ジンジン」「ビリビリ」とした感覚は、多くの人がイメージしやすいでしょう。
しかし、それ以外にも「皮膚の表面に膜が張ったような感じ」「触っても感覚が鈍い」「冷たい、あるいは熱い感じがする」といった感覚異常も、しびれの一種として捉えます。
これらの感覚は、神経が圧迫されたり、損傷したりすることで、正常な情報伝達ができなくなっている状態を示唆します。
しびれの種類と表現
感覚の種類 | 具体的な表現例 | 考えられる状態 |
---|---|---|
異常感覚 | ジンジン、ビリビリ、チクチク | 神経への刺激や圧迫 |
感覚鈍麻 | 触っても感覚が鈍い、麻酔がかかったよう | 神経の機能低下 |
感覚過敏 | 触れるだけで痛い、衣服が擦れると痛い | 神経の過剰な興奮 |
両足にしびれが出る意味
片足だけでなく、両足の膝から下に同時にしびれが生じる場合、より中枢に近い部分、つまり腰椎や脊髄、あるいは全身に影響を及ぼす疾患の可能性を考える必要があります。
例えば、腰にある神経の束が左右両方とも圧迫されるような状態や、糖尿病のように全身の末梢神経に影響を与える病気が背景にあるケースです。
このため、両足のしびれは、片足の場合よりも慎重な原因検索が求められるサインといえます。
しびれに伴うその他の症状
しびれは単独で現れることもありますが、他の症状を伴うことも少なくありません。これらの付随する症状は、原因を特定する上で重要な手がかりとなります。
例えば、腰痛や足の脱力感、歩行障害などがあれば、腰椎の疾患を強く疑います。
また、足が冷たく感じたり、皮膚の色が変化したりするようであれば、血流の問題も考慮に入れる必要があります。
しびれと共に現れやすい症状
- 腰や臀部(お尻)の痛み
- 足の筋力低下、脱力感
- 歩行時のふらつき、つまずきやすさ
- 排尿や排便の異常
膝から下のしびれを引き起こす主な原因
膝から下のしびれは、さまざまな原因によって引き起こされます。神経がどこで、どのように障害を受けているかによって、原因となる疾患は異なります。
大きく分けると、腰に問題がある場合、膝や足首など末梢の部分で神経が圧迫される場合、そして全身性の病気が背景にある場合の3つに分類できます。
ここでは、それぞれの代表的な原因について解説します。
腰部に起因する神経の問題
膝から下へ向かう神経の多くは、腰椎から出ています。
このため、腰椎部分で神経が圧迫されると、その神経が支配する領域であるお尻や太もも、そして膝から下にかけてしびれや痛みが現れます。
代表的な疾患には、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症があり、これらは加齢や日常生活での負担が原因で発症することが多いです。
膝周辺の神経圧迫
腰からの神経が膝の近くを通過する際に圧迫されて、しびれが生じることもあります。これを「絞扼性(こうやくせい)神経障害」と呼びます。代表的なのが「腓骨神経麻痺」です。
膝の外側にある腓骨頭という骨の部分で神経が圧迫されることで、すねの外側から足の甲にかけてしびれや感覚障害、そして足首を上げにくくなる「下垂足」という症状が現れます。
膝から下のしびれの主な原因分類
原因の場所 | 代表的な疾患 | 主な特徴 |
---|---|---|
腰椎 | 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症 | 腰痛を伴い、お尻から足先まで広範囲にしびれる |
末梢神経 | 腓骨神経麻痺、足根管症候群 | 特定の場所に限定したしびれ、筋力低下を伴うことがある |
全身性疾患 | 糖尿病、閉塞性動脈硬化症 | 両足対称性のしびれ、冷感や皮膚の変化を伴う |
全身性の疾患が隠れている可能性
膝から下のしびれ、特に両足に左右対称に現れる場合、全身性の病気が原因である可能性も考えなくてはなりません。代表的なのが「糖尿病性神経障害」です。
高血糖の状態が続くことで、手足の末梢神経がダメージを受け、しびれや痛みが生じます。また、「閉塞性動脈硬化症」など、足の血管が動脈硬化で細くなり、血流が悪化することでもしびれを感じることがあります。
この場合、歩くと足が痛くなり、休むと楽になる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という特徴的な症状が現れます。
生活習慣と姿勢の影響
特定の病気だけでなく、日常の何気ない習慣や姿勢が神経への負担となり、しびれの原因となることもあります。
長時間の中腰姿勢やデスクワークでの悪い座り方は、腰椎に負担をかけ、神経を圧迫するリスクを高めます。
また、足を組む癖や、きつすぎるズボンやブーツの着用なども、局所的な神経圧迫を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
腰椎に由来する神経障害
膝から下のしびれを訴える場合、その原因として最も頻度が高いものの一つが腰椎のトラブルです。
背骨の一部である腰椎には、下半身を支配する重要な神経が通っており、この部分に異常が生じると、足にしびれや痛みとなって現れます。
ここでは代表的な腰椎の疾患について、その特徴を詳しく見ていきます。
腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨のクッションの役割を果たす椎間板の一部が飛び出し、近くにある神経を圧迫する病気です。
比較的若い世代にも発症し、急性の激しい腰痛や、片側の足に電気が走るような鋭い痛み(坐骨神経痛)を伴うことが多いのが特徴です。
前かがみの姿勢や、椅子に座っていると症状が悪化し、横になって膝を曲げると楽になる傾向があります。
腰部脊柱管狭窄症の特徴
腰部脊柱管狭窄症は、主に加齢によって骨や靭帯が変性し、神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経が圧迫される病気です。高齢者に多く見られます。
特徴的な症状は、少し歩くと足にしびれや痛みが出て歩けなくなり、少し前かがみで休むとまた歩けるようになる「間欠性跛行」です。
体を後ろに反らすと症状が強くなり、自転車に乗るような前かがみの姿勢では症状が出にくいという点も診断の助けになります。
腰椎すべり症としびれの関係
腰椎すべり症は、腰椎が前後にずれてしまう状態を指します。
このずれによって脊柱管が狭くなったり、神経の根元が引っ張られたりすることで、腰部脊柱管狭窄症と同様の症状、つまり腰痛や足のしびれ、間欠性跛行を引き起こします。
加齢に伴う変性が原因の「変性すべり症」と、骨の分離を伴う「分離すべり症」があります。
腰椎疾患の症状比較
疾患名 | 好発年齢 | 症状が悪化する動作 |
---|---|---|
腰椎椎間板ヘルニア | 20~40代 | 前かがみ、座位 |
腰部脊柱管狭窄症 | 50代以降 | 歩行、直立、後ろに反る |
腰椎すべり症 | 中高年 | 長時間の立ち仕事、後ろに反る |
末梢神経障害によるしびれ
腰から出た神経は、足先に向かうまでの道のりの様々な場所で圧迫や障害を受ける可能性があります。これを末梢神経障害と呼びます。
腰椎には問題がなくても、膝から下に限定したしびれが現れる場合は、これらの疾患を疑います。原因となる疾患は多岐にわたるため、症状の出る範囲や特徴から鑑別することが重要です。
腓骨神経麻痺とその原因
腓骨神経は膝の外側を走行する神経で、この部分で圧迫を受けやすいという特徴があります。足を組む癖、ギプスによる圧迫、ガングリオンと呼ばれる良性の腫瘤などが原因となります。
症状は、すねの外側から足の甲にかけてのしびれと感覚低下です。また、足首や足の指を上に反らすことができなくなる「下垂足」をきたし、歩くときにつまずきやすくなります。
足根管症候群の症状
足根管症候群は、足首の内側(内くるぶしの後ろ)にある「足根管」というトンネル内で神経が圧迫される疾患です。原因は、捻挫などの怪我や、静脈瘤、ガングリオンなど様々です。
主な症状は、足の裏、特にかかとを除く部分のしびれや痛みです。症状は夜間に強くなる傾向があり、足をぶらぶらさせたり、歩き回ったりすると少し楽になることがあります。
閉塞性動脈硬化症との関連
これは神経の病気ではありませんが、症状が似ているため鑑別が必要です。足の血管が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりすることで、血流が悪化し、しびれや冷感、痛みが現れます。
腰部脊柱管狭窄症と同様に「間欠性跛行」が見られますが、血管性の場合は前かがみになっても症状が改善しない、足の脈が弱い、皮膚の色が悪いといった特徴があります。
生命に関わることもあるため、早期の診断が重要です。
しびれの原因となる末梢の疾患
疾患名 | 障害される場所 | 主な症状 |
---|---|---|
腓骨神経麻痺 | 膝の外側 | すねの外側~足の甲のしびれ、下垂足 |
足根管症候群 | 足首の内側 | 足裏のしびれ・痛み(夜間に増悪) |
閉塞性動脈硬化症 | 足の血管 | 歩行時の足の痛み、冷感、しびれ |
自分でできる症状のチェックと対処法
膝から下のしびれが続く場合、専門の医療機関を受診することが基本ですが、日常生活の中で自分の症状を観察し、悪化させない工夫をすることも大切です。
ここでは、自分でできる症状のチェック方法や、日々の生活で注意すべき点について解説します。
ただし、これらの対処は根本治療ではないことを理解し、症状が改善しない場合は必ず医師に相談してください。
しびれのセルフチェック項目
自分の症状を客観的に把握することは、医師に状態を正確に伝える上でとても役立ちます。以下の項目を参考に、しびれの状態を記録してみましょう。
症状の自己評価ポイント
- いつから始まったか
- しびれの範囲(指先だけ、足の裏全体など)
- どのような感覚か(ジンジン、ビリビリ、感覚が鈍い)
- 症状が強くなる時、楽になる時
日常生活で注意すべきこと
無意識に行っている日常の動作が、神経への負担を増やしている可能性があります。特に腰に原因がある場合は、姿勢の管理が重要です。
長時間の同じ姿勢は避け、デスクワークの合間には立ち上がって軽く体を動かすなど、こまめな休憩を心がけましょう。
また、重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とし、体に引き寄せてから持ち上げるようにします。
姿勢の改善とストレッチ
正しい姿勢を保つことは、腰椎への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐ上で効果的です。特に、猫背や反り腰は腰に負担をかけやすい姿勢です。
壁に背中をつけて立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁につく状態が理想的な姿勢の目安です。
また、お尻や太ももの裏の筋肉が硬いと腰への負担が増えるため、これらの部分のストレッチを無理のない範囲で行うことも有効です。
症状が悪化するサイン
サイン | 内容 | 考えられること |
---|---|---|
しびれの範囲拡大 | しびれが足先からふくらはぎへ広がってきた | 神経障害の進行 |
筋力低下の進行 | つま先立ちがしにくくなった、スリッパが脱げる | 麻痺の進行 |
排尿・排便障害 | 尿が出にくい、便秘になった、失禁する | 重篤な神経障害(緊急の対応が必要) |
医療機関での検査と診断
持続するしびれや、悪化する症状がある場合は、自己判断で放置せず、整形外科などの専門医療機関を受診することが重要です。
医療機関では、問診や診察、さらに必要に応じて画像検査などを行い、しびれの根本原因を突き止めます。ここでは、どのような場合に受診すべきか、そしてどのような検査が行われるのかを解説します。
どのような場合に受診を考えるべきか
単なる一時的なしびれであれば様子を見ることもできますが、以下のような症状が見られる場合は、早めに受診を検討してください。
これらのサインは、治療が必要な病気が隠れている可能性を示唆しています。
- しびれが数週間以上続いている
- しびれの範囲がだんだん広がっている
- 足に力が入らない、歩きにくい
- 排尿や排便に異常が出た(尿が出にくい、頻尿、失禁など)
問診と身体診察の内容
診断の第一歩は、詳細な問診です。医師は、症状の内容、始まった時期、悪化・軽快する状況などを詳しく尋ねます。その後、身体診察に移ります。
医師は患者の足を触って感覚が正常かを確認したり(感覚検査)、ハンマーで膝などを叩いて神経の反射を見たり(腱反射)、特定の姿勢をとらせて痛みやしびれの変化を確認したりします(誘発テスト)。
これらの診察で、どの神経がどの部位で障害されているかをおおよそ推測します。
画像検査(レントゲン、MRI)の役割
身体診察で腰椎などの骨の異常が疑われた場合、画像検査を行います。レントゲン(X線)検査では、骨の変形やすべり症の有無などを確認できます。
しかし、神経や椎間板そのものは写らないため、より詳しい情報が必要な場合はMRI検査が有効です。
MRIは磁力を使って体内の断面を撮影する検査で、神経の圧迫状態や椎間板ヘルニアの有無などを鮮明に描出でき、診断を確定する上で非常に重要な役割を果たします。
医療機関で行われる主な検査
検査名 | 検査内容 | わかること |
---|---|---|
レントゲン検査 | X線を照射して骨の状態を撮影する | 骨の変形、骨折、腰椎のずれなど |
MRI検査 | 強力な磁石と電波で体の断面を撮影する | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、神経の圧迫状態 |
神経伝導速度検査 | 神経に電気刺激を与え、その伝わる速度を測る | 末梢神経の障害の有無や程度 |
専門家による治療の選択肢
膝から下のしびれの原因が特定されたら、その原因疾患に応じた治療を開始します。治療法は、症状の程度や患者さんの生活状況などを考慮して選択します。
多くの場合、まずは身体への負担が少ない「保存療法」から始め、それでも改善が見られない場合や、症状が重篤な場合に「手術療法」を検討します。ここでは、代表的な治療の選択肢について解説します。
保存療法(薬物療法、理学療法)
手術以外の治療法を総称して保存療法と呼びます。薬物療法では、神経の痛みやしびれを和らげる目的で、消炎鎮痛薬や神経障害性疼痛治療薬、血流改善薬などを使用します。
理学療法では、理学療法士の指導のもと、ストレッチや筋力トレーニングを行い、体の柔軟性を高めたり、正しい体の使い方を習得したりします。このほか、コルセットなどの装具を使って腰への負担を軽減する方法もあります。
神経ブロック注射の効果
痛みが非常に強い場合や、薬物療法だけでは効果が不十分な場合に行う治療法です。痛みの原因となっている神経の近くに、局所麻酔薬やステロイド薬を注射します。
この注射により、痛みの伝達をブロックし、神経の炎症を抑える効果が期待できます。痛みが和らぐことで、リハビリテーションをスムーズに進められるという利点もあります。
効果には個人差があり、複数回行うこともあります。
手術療法を検討するケース
保存療法を数ヶ月間行っても症状の改善が見られない場合や、足の麻痺が進行している場合、あるいは排尿・排便障害が出現した場合には、手術療法が検討されます。
手術の目的は、ヘルニアの摘出や狭くなった脊柱管の拡大など、神経への圧迫を物理的に取り除くことです。近年は、内視鏡を使った体への負担が少ない手術も普及しています。
主な治療法の比較
治療法 | 目的 | 対象となる主な症状 |
---|---|---|
保存療法 | 症状の緩和、機能回復 | 軽度~中等度の痛みやしびれ |
神経ブロック注射 | 強力な痛みの除去、炎症の鎮静 | 薬で抑えられない強い痛み |
手術療法 | 神経圧迫の根本的な解除 | 重度の麻痺、排尿障害、難治性の痛み |
よくある質問
膝から下のしびれに関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。ご自身の疑問を解消するための参考にしてください。
しびれは自然に治りますか?
原因によります。一時的な圧迫による軽いしびれであれば、原因を取り除くことで自然に回復することがあります。
しかし、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因の場合、症状が慢性化したり、悪化したりすることも少なくありません。長引くしびれは放置せず、一度専門医に相談することが重要です。
温めるのと冷やすのはどちらが良いですか?
これも一概には言えません。急性の激しい痛みや炎症がある場合(例えばぎっくり腰やヘルニアの急性期)は、冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。
一方、慢性的な鈍い痛みや筋肉のこわばりに対しては、温めて血行を良くすることで症状が和らぐことがあります。
基本的には、ご自身が心地よいと感じる方を選択するのが良いですが、判断に迷う場合は医師に確認してください。
どのような靴を選べば良いですか?
足や腰への負担を考えると、クッション性が高く、かかとが安定する靴が望ましいです。
ハイヒールや、底が薄すぎる靴は、姿勢を不安定にし、腰や足への負担を増やす可能性があるため、長時間の使用は避けるのが賢明です。
また、下垂足がある場合は、つまずきを防ぐために、足首をサポートするようなデザインや、専門の装具を検討することもあります。
サプリメントは効果がありますか?
神経の健康維持に役立つとされるビタミンB12などの成分を含むサプリメントは存在します。
これらが一部の末梢神経障害の症状緩和に補助的に役立つ可能性はありますが、しびれの根本原因を治療するものではありません。
特に、腰椎疾患など構造的な問題が原因の場合、サプリメントだけで症状が改善することは期待しにくいです。
治療の基本は医師による正確な診断と、それに基づいた治療計画であることを忘れないでください。サプリメントを使用したい場合は、まず主治医に相談することが大切です。
以上
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