膝の腫瘍について|症状と早期発見の重要性
膝に痛みや腫れを感じたとき、多くの人は打撲や関節炎などを考えます。しかし、ごく稀に「腫瘍」が原因である可能性も存在します。
膝の腫瘍は、良性から悪性まで様々な種類があり、その性質によって対応が大きく異なります。
この記事では、膝の腫瘍に関する基本的な知識、考えられる症状、そしてなぜ早期発見が大切なのかを、専門的な観点からわかりやすく解説します。
目次
膝の腫瘍とは何か?基本的な知識
まず、膝の周辺にできる腫瘍がどのようなものか、基本的な事柄から理解を深めていきましょう。
腫瘍と聞くと不安に感じるかもしれませんが、そのすべてが深刻なわけではありません。
ここでは、腫瘍の定義や良性と悪性の違いについて解説します。
腫瘍の定義と発生部位
腫瘍とは、体内の細胞がコントロールを失い、自律的に過剰に増殖してできた組織の塊のことを指します。
膝関節周辺では、骨そのものから発生する「骨腫瘍」と、筋肉、脂肪、神経、血管といった軟部組織から発生する「軟部腫瘍」に大別できます。
発生する部位は、大腿骨の膝側(遠位部)、脛骨の膝側(近位部)、または膝関節を構成する様々な軟部組織です。
良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
腫瘍は、その性質から「良性」と「悪性」に分けられます。この二つの違いを理解することは、腫瘍を正しく知る上で非常に重要です。
悪性腫瘍は一般的に「がん」とも呼ばれ、周囲の組織を破壊しながら増殖し、他の臓器に転移する能力を持ちます。一方、良性腫瘍は増殖が比較的緩やかで、転移することはありません。
しかし、良性であっても、発生した場所や大きさによっては、痛みや機能障害を引き起こすことがあります。
良性腫瘍と悪性腫瘍の一般的な違い
特徴 | 良性腫瘍 | 悪性腫瘍(がん) |
---|---|---|
増殖の速さ | 緩やか | 速い |
周囲への影響 | 圧迫することはあるが、破壊はしない | 周囲の組織を破壊しながら広がる |
転移 | しない | することがある |
膝周辺に発生しやすい腫瘍
膝の周辺は、骨腫瘍全体の約半数が発生する好発部位として知られています。特に、若年層に多い骨肉腫(悪性)や、骨巨細胞腫(中間的な性質)、内軟骨腫(良性)などが挙げられます。
成長期の子どもの膝の痛みが、成長痛ではなく腫瘍のサインであったというケースも稀にあります。そのため、年齢にかかわらず注意が必要です。
発見されるきっかけ
膝の腫瘍が発見されるきっかけは様々です。最も多いのは、持続する痛みや腫れに気づき、医療機関を受診することです。
また、スポーツや転倒などの軽い外傷をきっかけに撮影したレントゲン検査で、偶然見つかることも少なくありません。
悪性腫瘍が進行すると、骨がもろくなり、特に強い力が加わっていないにもかかわらず骨折(病的骨折)して、そこで初めて診断がつくこともあります。
膝の腫瘍の種類とそれぞれの特徴
膝の周辺に発生する腫瘍には、多くの種類が存在します。それぞれに特徴があり、好発年齢や症状の現れ方も異なります。
ここでは、代表的な良性腫瘍、悪性腫瘍、そして軟部組織に発生する腫瘍について、その特徴を解説していきます。
代表的な良性骨腫瘍
良性の骨腫瘍は、生命に直接的な危険を及ぼすことはありません。しかし、大きさや発生部位によっては症状を引き起こし、治療を必要とすることもあります。
膝周辺によく見られる代表的な良性骨腫瘍には、以下のようなものがあります。
- 骨軟骨腫(オステオコンドローマ)
- 内軟骨腫(ないなんこつしゅ)
- 非骨化性線維腫
骨軟骨腫は、骨の表面からキノコのように骨が突出するもので、10代の若者に多く見られます。多くは無症状ですが、神経や血管を圧迫して症状を出すことがあります。
代表的な悪性骨腫瘍
悪性の骨腫瘍は、迅速かつ専門的な治療が重要です。膝周辺は、原発性悪性骨腫瘍(骨自身から発生するがん)の好発部位です。代表的なものとして骨肉腫が挙げられます。
これは、主に10代の若者の膝周辺の骨に発生することが多く、強い痛みや腫れを伴います。早期の診断と治療の開始が、予後を大きく左右します。
代表的な膝周辺の原発性骨腫瘍
腫瘍名 | 性質 | 好発年齢 |
---|---|---|
骨肉腫 | 悪性 | 10代 |
骨巨細胞腫 | 中間型(まれに悪性化) | 20~40代 |
骨軟骨腫 | 良性 | 10代 |
軟部組織に発生する腫瘍
膝の腫瘍は骨だけでなく、筋肉や脂肪、神経などの軟部組織からも発生します。良性では脂肪腫や血管腫などがあり、多くはゆっくりと大きくなるしこりとして気づきます。
一方で、悪性の軟部腫瘍(軟部肉腫)も存在し、急速に大きくなる場合は注意が必要です。骨の腫瘍と同様に、しこりや痛みが主な症状となります。
膝の腫瘍が引き起こす主な症状
膝の腫瘍に気づくきっかけとなるのは、体に現れる何らかのサインです。これらの症状は、他の膝の疾患と似ていることもあり、見過ごされやすい側面もあります。
ここでは、膝の腫瘍によって引き起こされる可能性のある主な症状について、具体的に解説します。
痛み(運動時痛・安静時痛)
最も一般的な症状は「痛み」です。初期には、運動した時だけ痛む「運動時痛」として現れることが多いです。
しかし、腫瘍が大きくなるにつれて、何もしていない時や夜間に痛む「安静時痛」や「夜間痛」が現れるようになります。
特に、安静にしていても治まらない、夜間に目が覚めるほどの痛みは、腫瘍を疑う重要なサインの一つです。
痛みの性質による比較
要因 | 一般的な膝の痛み(関節炎など) | 腫瘍の可能性がある痛み |
---|---|---|
痛むタイミング | 動作開始時、運動中 | 運動時、安静時、特に夜間 |
痛み止め薬の効果 | 効果が見られることが多い | 効きにくいことがある |
腫れやしこり(腫脹)
膝の周辺が腫れてきたり、しこりを触れるようになったりするのも、よく見られる症状です。
この腫れは、関節に水がたまる「関節水腫」とは異なり、特定の部位が硬く腫れているように感じることがあります。
初期の段階では痛みを伴わないこともあり、「ただの腫れ」と考えて様子を見ているうちに、腫瘍が進行してしまうケースもあります。
関節の動きの制限(可動域制限)
腫瘍が大きくなると、物理的に関節の動きを妨げることがあります。その結果、「膝が完全に曲がらない」「伸ばしきれない」といった関節可動域の制限が生じます。
また、痛みを避けるために無意識に膝をかばうことで、動きが悪くなることもあります。
日常生活の中で、正座がしにくくなったり、階段の上り下りがつらくなったりといった変化で気づくこともあります。
原因不明の骨折(病的骨折)
腫瘍、特に悪性腫瘍が骨を破壊してもろくすると、通常では骨折しないような非常に軽い力で骨が折れてしまうことがあります。これを「病的骨折」と呼びます。
例えば、立ち上がろうとした瞬間や、軽くつまずいただけ、場合によっては何のきっかけもなく骨折することもあります。
強い外傷の記憶がないにもかかわらず、激しい痛みとともに膝が動かせなくなった場合は、病的骨折の可能性も考えられます。
症状が現れた際の初期対応
膝にこれまで感じたことのない痛みや腫れなどの症状が現れたとき、どのように対応すればよいのでしょうか。自己判断による誤った対応は、かえって状態を悪化させる可能性もあります。
ここでは、専門医の診察を受ける前に、家庭でできる初期対応について解説します。
まずは安静を保つ
痛みや腫れがある場合、まずは膝に負担をかけないように安静を保つことが基本です。無理に運動を続けたり、長距離を歩いたりすることは避けましょう。
ただし、絶対安静が必要というわけではなく、痛みの出ない範囲での日常生活は送って構いません。症状が悪化するような動作を避けることが重要です。
自己判断でマッサージなどをしない
痛みを和らげようとして、自己判断で強くマッサージしたり、もんだりすることは避けるべきです。
もし腫瘍が存在した場合、このような物理的な刺激が悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
温めるべきか、冷やすべきかも、原因がはっきりしない段階では判断が難しいため、過度な処置は控えるのが賢明です。
症状の変化を記録する
医療機関を受診する際に、医師に正確な情報を伝えることは、的確な診断の助けとなります。
いつから、どのような症状が、どんな時に、どの程度現れるのかを記録しておくとよいでしょう。この記録により、診断がスムーズに進むことがあります。
症状記録のポイント
記録項目 | 具体例 |
---|---|
症状の開始時期 | 約1ヶ月前から |
痛みの種類と強さ | ズキズキする痛み、夜間に強い(10段階で7) |
症状の変化 | 徐々に腫れが大きくなってきた |
整形外科を受診する目安
次のような症状が続く場合は、早めに整形外科、特に骨軟部腫瘍を専門とする医師がいる医療機関の受診を検討しましょう。
- 安静にしていても痛みが治まらない、または悪化する
- 夜間に痛みが強い
- 原因不明の腫れやしこりが続く
- 膝の曲げ伸ばしがしにくい
これらの症状は、一般的なケガや関節の病気とは異なる特徴を持っている可能性があります。
専門医による診断の流れ
整形外科を受診した後、膝の腫瘍が疑われる場合には、診断を確定するためにいくつかの検査を行います。正確な診断は、適切な治療方針を決定する上で最も重要です。
ここでは、専門医が行う一般的な診断の流れについて解説します。
問診と身体診察
診断は、まず医師による問診から始まります。患者さんから症状の詳しい内容(いつから、どんな痛みかなど)や、過去の病歴、家族の病歴などを聞き取ります。
その後、医師が膝を直接見て、触って、動かして、腫れの範囲、硬さ、熱感、痛みの場所、関節の動きなどを詳細に確認する身体診察を行います。
これらの情報から、どのような病気の可能性があるかを探っていきます。
画像検査(レントゲン・CT・MRI)
身体診察の後は、画像を用いて膝の内部の状態を詳しく調べる画像検査が行われます。レントゲン(X線)検査は、骨の状態を把握するための基本的な検査です。
腫瘍による骨の変化(骨の破壊や新しい骨の形成)を大まかに捉えることができます。
CT検査は、レントゲンよりもさらに詳しく骨の微細な構造を見ることができ、MRI検査は、骨の内部や筋肉、神経といった軟部組織の状態を描出するのに優れています。
主な画像検査の役割
検査方法 | 主な目的 | わかること |
---|---|---|
レントゲン検査 | 骨の全体的な評価 | 骨の形状変化、骨折の有無 |
CT検査 | 骨の精密な評価 | 骨の微細な破壊、石灰化の様子 |
MRI検査 | 軟部組織や骨髄の評価 | 腫瘍の広がり、周辺組織との関係 |
血液検査やその他の検査
画像検査と並行して、血液検査を行うこともあります。腫瘍の種類によっては、特定の物質(腫瘍マーカー)の数値が上昇することがあり、診断の補助的な情報となります。
また、悪性腫瘍が疑われる場合は、他の部位への転移の有無を調べるために、胸部のCT検査や骨シンチグラフィといった全身の検査を追加することもあります。
確定診断のための生検
様々な検査を行っても診断が確定しない場合や、悪性の可能性が否定できない場合には、最終的な確定診断のために「生検(せいけん)」を行います。
生検とは、腫瘍の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる病理組織診断のことです。この検査により、腫瘍が良性か悪性か、またどのような種類の腫瘍であるかを最終的に確定します。
治療方針を決定する上で、極めて重要な検査です。
膝の腫瘍の主な治療法
膝の腫瘍の治療法は、腫瘍が良性か悪性か、またその種類、大きさ、発生部位によって大きく異なります。
診断が確定した後、専門医はこれらの情報を総合的に判断し、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。ここでは、主な治療法について解説します。
良性腫瘍の場合(経過観察・手術)
良性腫瘍の場合、症状がなく、将来的に問題を起こす可能性が低いと判断されれば、すぐに治療は行わず定期的に検査をしながら様子を見る「経過観察」が選択されることがあります。
一方で、痛みが強い、関節の動きを妨げている、病的骨折のリスクがある、悪性化の可能性がわずかでもある、といった場合には手術による腫瘍の摘出を検討します。
悪性腫瘍の場合(集学的治療)
悪性腫瘍(肉腫)の治療は、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療を組み合わせた「集学的治療」が基本となります。
これらの治療を、腫瘍の種類や進行度に応じて効果的に組み合わせることで、治療成績の向上を目指します。治療は多くの専門家が連携するチーム医療で行われることが一般的です。
良性と悪性の治療方針の違い
良性腫瘍 | 悪性腫瘍 | |
---|---|---|
基本方針 | 経過観察または手術 | 集学的治療 |
主な治療法 | 腫瘍の摘出(掻爬、切除) | 広範切除術、化学療法、放射線治療 |
手術療法の内容
手術は腫瘍治療の中心となるものです。良性腫瘍では、腫瘍のみをきれいに掻き出す「掻爬(そうは)」や、周囲の正常組織を含めずに腫瘍を切除する方法が一般的です。
一方、悪性腫瘍では、再発を防ぐために、腫瘍を周囲の正常な組織で包み込むように大きく切除する「広範切除術」を行います。
腫瘍を切除した後の骨や関節は、人工関節や自分の他の部位の骨(自家骨)などを用いて再建します。
放射線治療と化学療法
放射線治療は、高エネルギーの放射線を腫瘍に照射して、がん細胞を破壊する治療法です。手術が困難な場合や、手術後の再発予防などを目的に行います。
化学療法は、抗がん剤を用いて全身のがん細胞を攻撃する治療法です。
悪性骨腫瘍の治療では、手術の前後に化学療法を行うことで、腫瘍を小さくしたり、目に見えない微小な転移を制御したりする効果が期待できます。
早期発見がなぜ重要なのか
膝の腫瘍、特に悪性腫瘍においては、「早期発見・早期治療」が極めて重要です。発見が早ければ早いほど、治療の選択肢は広がり、体への負担も少なくなる可能性があります。
なぜ早期発見が大切なのか、その理由を具体的に解説します。
治療の選択肢が広がる
腫瘍が小さく、限られた範囲にとどまっている段階で発見できれば、より体の負担が少ない治療法を選択できる可能性が高まります。
例えば、手術の規模を小さくできたり、切除する範囲を最小限に抑えられたりすることがあります。発見が遅れて腫瘍が大きくなると、治療法が限られてしまうことがあります。
機能温存の可能性が高まる
早期に発見し治療を開始することで、膝関節の機能を温存できる可能性が高くなります。悪性腫瘍の手術では、腫瘍と共に周囲の筋肉や神経、血管を切除することがあります。
腫瘍が小さい段階であれば、切除する範囲を抑え、歩行などの重要な機能を担う組織をより多く残すことが可能になります。
このことは、治療後の生活の質(QOL)を維持する上で非常に大切です。この機能温存を目的とした手術を「患肢温存手術」と呼びます。
発見時期と治療結果の一般的な傾向
発見時期 | 治療の難易度 | 機能温存の可能性 |
---|---|---|
早期 | 比較的低い | 高い |
後期 | 高くなる | 低くなる可能性がある |
身体的・精神的負担の軽減
治療が大規模になると、それに伴う身体的な負担も大きくなります。入院期間が長くなったり、リハビリテーションに多くの時間が必要になったりします。
また、治療が長期化することは、患者さんやご家族の精神的な負担にもつながります。早期発見・早期治療は、こうした様々な負担を軽減することにもつながるのです。
膝の腫瘍に関するよくある質問
最後に、膝の腫瘍に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で解説します。
ここに記載されていること以外で気になることがあれば、遠慮なく専門医に質問することが大切です。
Q. 膝の腫瘍は遺伝しますか?
A. ほとんどの骨軟部腫瘍は遺伝性ではなく、孤発性(偶然に発生するもの)です。ただし、ごく一部に、特定の遺伝子の変異が関与する遺伝性の腫瘍症候群が存在することも知られています。
しかし、一般的には遺伝の心配をする必要はほとんどありません。
Q. 子どもでも膝の腫瘍になりますか?
A. はい、なります。むしろ、骨肉腫のように10代の思春期に好発する悪性腫瘍もあります。また、良性腫瘍も若年層によく見られます。
「成長痛」だと思っていた痛みが、実は腫瘍の症状であったということもあり得ます。長引く膝の痛みや、痛みがどんどん強くなる場合は、一度整形外科で相談することが重要です。
Q. 検査にはどのくらいの時間がかかりますか?
A. 検査の種類によって異なります。外来で行うレントゲンや血液検査は、その日のうちに終わることがほとんどです。
CTやMRIは予約が必要な場合が多く、検査自体は30分から1時間程度かかります。生検は、日帰りで行う場合と、短期の入院を必要とする場合があります。
正確な診断のためには、ある程度の時間が必要です。
Q. 治療後の生活で気をつけることはありますか?
A. 治療内容によって異なります。経過観察の場合は、特に生活の制限はありませんが、定期的な受診は必ず守りましょう。
手術を受けた場合は、リハビリテーションで膝の機能回復を目指します。
人工関節や骨移植による再建を行った場合は、感染や緩みなどを防ぐために、激しいスポーツや膝に大きな負担のかかる動作に注意が必要となることがあります。
担当医の指示に従い、無理のない範囲で活動することが大切です。
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