膝の離断性骨軟骨炎の症状と治療選択肢
膝の離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は、活発にスポーツを行う10代の若者を中心にみられる膝の障害です。
関節の軟骨とその下にある骨が、血流の滞りによって部分的に壊死し、進行すると骨軟骨片が剥がれ落ちてしまうことがあります。
初期段階では軽い痛みや違和感程度で気づきにくいこともありますが、放置すると強い痛みや「膝くずれ」と呼ばれる不安定感を引き起こし、将来的に変形性膝関節症へ移行するリスクも高まります。
この記事では、膝の離断性骨軟骨炎がどのような病気なのか、その特徴的な症状、原因、そしてどのような治療の選択肢があるのかを、一つひとつ丁寧に解説していきます。
目次
離断性骨軟骨炎とはどのような状態か
ここでは、膝の離断性骨軟骨炎が具体的にどのような病態なのかを掘り下げていきます。
関節の中で何が起きているのか、どの部分に発生しやすいのか、そして病状がどのように進行していくのかを理解することは、ご自身の状態を把握する上でとても重要です。
関節軟骨とその下の骨に起こる変化
膝関節は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の表面を覆う「関節軟骨」によって、滑らかな動きが可能になっています。
離断性骨軟骨炎は、この関節軟骨と、そのすぐ下にある「軟骨下骨」に血流障害が生じることが発端となります。血流が不足すると、骨や軟骨の組織が栄養不足に陥り、部分的に壊死(組織が死んでしまうこと)を起こします。
この壊死した部分が、正常な骨との境界で分離し始めることで、この病態が進行していきます。
好発部位は大腿骨の内側
離断性骨軟骨炎は膝関節の様々な部位に発生する可能性がありますが、最も多くみられるのは大腿骨の内側(内顆)です。特に、体重がかかりやすい部分に発生する傾向があります。
まれに大腿骨の外側(外顆)や膝蓋骨(お皿の骨)に発生することもあります。発生する部位によって、症状の出方や治療方針が少し異なる場合があります。
発生部位による症状の違い
発生部位 | 特徴 | 主な症状 |
---|---|---|
大腿骨内顆(ないか) | 最も頻度が高い | 膝の内側の痛み、運動時の違和感 |
大腿骨外顆(がいか) | 比較的まれ | 膝の外側の痛み、引っかかり感 |
膝蓋骨(しつがいこつ) | まれ | 膝前面の痛み、階段昇降時の痛み |
病状の進行段階
離断性骨軟骨炎の進行度は、骨軟骨片の状態によって分類します。初期の段階では、骨や軟骨に変化が起きているものの、まだ安定しています。
しかし、病状が進行すると、骨軟骨片が周囲から分離し始め、最終的には関節内へ完全に剥がれ落ちてしまうことがあります。
剥がれ落ちた骨軟骨片は「関節内遊離体(かんせつないゆうりたい)」、通称「関節ねずみ」と呼ばれます。
進行度による分類
進行段階 | 骨軟骨片の状態 | 主なX線所見 |
---|---|---|
初期(安定期) | 分離しておらず安定している | 骨の境界が不明瞭になる |
進行期(不安定期) | 部分的に分離し、不安定になる | 骨の周りに亀裂が見える |
末期(遊離期) | 完全に分離し、遊離体となる | 骨が欠けた部分と遊離体が見える |
膝の離断性骨軟骨炎で現れる主な症状
この病気で現れる症状は、病状の進行度合いによって大きく異なります。初期のうちは見過ごされやすい軽いものから、進行するにつれて日常生活に支障をきたすものまで様々です。
ご自身の膝の状態と照らし合わせながら、どのような症状があるか確認してみてください。
初期に見られる症状
初期段階では、症状がはっきりしないことが多くあります。運動中や運動後に、膝の奥にぼんやりとした痛みや違和感を覚える程度かもしれません。
安静にしていると症状が和らぐため、単なる成長痛や使いすぎと考えてしまうことも少なくありません。しかし、この段階で適切な対応をとることが、後の進行を防ぐ上で大切です。
- 運動後の鈍い痛み
- 膝を動かしたときの違和感
- 特定の角度で感じる軽い痛み
病状が進行した場合の症状
病状が進行し、骨軟骨片が不安定になると、症状はより明確になります。
痛みが増し、膝の曲げ伸ばしの際に「カクン」という引っかかり感や、軋むような音(クレピタス音)を感じることがあります。
また、膝に水が溜まる「関節水腫」を伴うこともあります。
骨軟骨片が剥がれ落ちた場合の症状
骨軟骨片が完全に関節内に剥がれ落ちて遊離体になると、特有の症状が現れます。その代表的なものが「ロッキング」です。
これは、遊離体が関節の隙間にはまり込み、膝が突然動かなくなる現象です。激しい痛みを伴い、膝を伸ばすことも曲げることもできなくなります。
また、膝が急にガクッと折れる「膝くずれ」も起こりやすくなり、転倒の危険性も高まります。
症状の進行と特徴
進行段階 | 主な症状 | 日常生活への影響 |
---|---|---|
初期 | 運動時の鈍痛、違和感 | ほとんど影響はないが、無理は禁物 |
進行期 | 持続的な痛み、引っかかり感、腫れ | スポーツ活動に支障が出始める |
末期(遊離後) | 激しい痛み、ロッキング、膝くずれ | 歩行など日常生活にも大きな支障 |
離断性骨軟骨炎の原因と発症しやすい人
なぜ離断性骨軟骨炎が発症するのか、その明確な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が複合的に関与していると考えられています。
どのような要因が関係し、どのような人に発症しやすいのかを知ることは、予防や早期発見につながります。
繰り返される軽微な外傷(スポーツ活動)
最も有力な原因として考えられているのが、スポーツ活動などによる膝への繰り返しの負荷です。
ジャンプや着地、急な方向転換、ダッシュなどの動作は、膝の特定の部分に繰り返しストレスを与えます。この小さなダメージが蓄積し、軟骨下骨の血流を阻害することで、発症につながると考えられています。
特に、骨がまだ成長段階にある10代の若者は、骨の強度が成人に比べて弱いため、影響を受けやすいと言えます。
遺伝的な要因の可能性
家族内で離断性骨軟骨炎を発症した人がいる場合、本人も発症しやすいという報告があり、何らかの遺伝的な素因が関わっている可能性も指摘されています。
骨の形状や強度、血管の分布など、遺伝的に受け継がれる要素が影響しているのかもしれません。
発症しやすい年齢と性別
この病気は、骨の成長が活発な10代、特に10歳から20歳くらいまでの男性に多く発症する傾向があります。男女比はおよそ2対1から3対1とされ、男性に多いのが特徴です。
これは、この年代の男性がより激しいスポーツ活動に参加する機会が多いことと関連があると考えられています。
好発年齢とスポーツ種目
項目 | 特徴 | 具体例 |
---|---|---|
好発年齢 | 10代(特に10〜20歳) | 骨成長期(骨端線閉鎖前) |
性別 | 男性に多い(男女比 2:1〜3:1) | - |
関連するスポーツ | ジャンプや切り返しが多い種目 | バスケットボール、サッカー、野球、体操など |
診断に至るまでの検査と評価方法
膝の痛みの原因を正確に特定し、適切な治療方針を立てるためには、専門医による詳細な診察と検査が重要です。
どのような手順で診断が進められていくのか、その流れを解説します。これにより、医療機関を受診する際の心構えができます。
問診と身体所見
診断の第一歩は、医師による問診です。いつから、どのような状況で痛みが出現したか、どのようなスポーツをしているか、過去の怪我の有無などを詳しく伝えます。
次に、医師が膝を直接触ったり動かしたりして、痛みの場所、膝の可動域、不安定性の有無などを確認します。
Wilsonテストと呼ばれる、膝を特定の角度に動かして痛みが出るかを確認する誘発テストを行うこともあります。
画像検査の役割
身体所見で離断性骨軟骨炎が疑われた場合、画像検査で状態をより詳しく評価します。画像検査にはいくつかの種類があり、それぞれで得られる情報が異なります。
- X線(レントゲン)検査
- MRI検査
- CT検査
X線(レントゲン)検査
X線検査は、骨の状態を確認するための基本的な検査です。病変部の骨が透けて見えたり、周囲の骨との間に亀裂が入っていたりする様子を確認できます。
遊離体がある場合は、関節内の骨片として写ります。ただし、ごく初期の変化や軟骨の状態はX線では捉えきれないことがあります。
MRI検査
MRI検査は、X線ではわからない軟骨の状態や、骨内部の血流状態(壊死の範囲)、炎症の有無などを詳細に評価できる非常に有用な検査です。
骨軟骨片の安定性を評価し、治療方針を決定する上で重要な情報を提供します。
特に、保存療法で治癒する可能性があるか、あるいは手術が必要かを判断する際の大きな判断材料となります。
離断性骨軟骨炎の治療選択肢 保存療法
治療方針は、患者さんの年齢(骨の成長が残っているか)、病状の進行度、骨軟骨片の安定性、そして本人の活動レベルなどを総合的に考慮して決定します。
まずは、体に負担の少ない保存療法から検討するのが一般的です。ここでは、手術をしない治療法について詳しく見ていきましょう。
保存療法の基本的な考え方
保存療法の最大の目的は、病変部にかかる負担を減らし、血流の再開を促して、骨軟骨の自己修復能力を引き出すことです。
特に、骨の成長が終わっていない若年者(骨端線が閉鎖していない患者さん)では、自己修復能力が高く、保存療法で治癒する可能性が十分にあります。
治療には数ヶ月から1年以上の期間を要することもあり、根気強い取り組みが求められます。
スポーツ活動の休止
保存療法の中核となるのが、原因となっているスポーツ活動を完全に休止することです。痛みを感じる動作はもちろん、ランニングやジャンプなど膝に負担のかかるすべての運動を中止します。
どのくらいの期間休む必要があるかは病状によりますが、少なくとも3ヶ月から6ヶ月は必要となることが多いです。
この期間に、病変部への負荷を徹底的に取り除くことが治癒への第一歩です。
物理療法と装具療法
痛みの緩和や炎症を抑える目的で、アイシングや電気治療などの物理療法を行います。
また、病変部への体重負荷をさらに軽減するために、松葉杖を使用したり、免荷装具(体重がかからないようにする装具)を装着したりすることもあります。
装具は、日常生活での意図しない負荷を防ぎ、治癒環境を整える助けとなります。
保存療法の主な内容
治療法 | 目的 | 具体的な内容 |
---|---|---|
安静・活動制限 | 病変部への負荷軽減 | スポーツ活動の完全休止、体育の見学 |
免荷 | 体重負荷の軽減 | 松葉杖の使用、免荷装具の装着 |
物理療法 | 痛みの緩和、血流改善 | アイシング、電気治療、超音波治療 |
離断性骨軟骨炎の治療選択肢 手術療法
保存療法を行っても症状が改善しない場合や、発見された時点ですでに病状が進行している場合には、手術療法を検討します。
手術の目的は、痛みの原因を取り除き、関節機能を回復させ、将来的な変形性膝関節症への進行を防ぐことです。どのような手術方法があるのか、その概要を説明します。
手術を検討するタイミング
手術に踏み切るかどうかは、慎重に判断します。
一般的に、長期間(6ヶ月以上)の保存療法で効果が見られない場合、MRI検査で骨軟骨片が不安定と判断される場合、骨の成長がすでに終了している場合、あるいはロッキングなどの症状で日常生活に大きな支障が出ている場合などが手術の対象となります。
医師と十分に話し合い、手術の利点とリスクを理解した上で決定することが大切です。
- 保存療法で改善が見られない
- 骨軟骨片が不安定、またはすでに遊離している
- 骨成長が終了している(骨端線閉鎖後)
骨軟骨片が安定している場合の手術
骨軟骨片がまだ剥がれておらず、元の位置にあるものの、治癒が見込めない場合には、血流を改善させて骨の癒合を促す手術を行います。
代表的なのが「ドリリング(骨穿孔術)」です。これは、病変部に向かって細いドリルで複数の穴を開け、出血を促すことで、新しい血管の侵入と骨の再生を促す方法です。
関節鏡(内視鏡)を用いて行うことが多く、体への負担が少ないのが特徴です。
骨軟骨片が不安定・遊離している場合の手術
骨軟骨片がグラグラしている場合や、すでに関節内に剥がれ落ちてしまっている場合には、それを元の位置に戻して固定する手術(内固定術)が第一選択となります。
特殊なネジやピンを使って骨軟骨片を固定します。
もし骨軟骨片が粉々になっていたり、元の場所に戻すのが困難だったりする場合には、自分の体の別の部位から採取した骨や軟骨を移植する「骨軟骨移植術(モザイクプラスティ)」や、培養した自分の軟骨細胞を移植する「自家培養軟骨移植術」といった、より高度な修復術を行うこともあります。
代表的な手術方法
手術方法 | 対象となる状態 | 手術の概要 |
---|---|---|
ドリリング(骨穿孔術) | 安定しているが治癒しない病変 | 病変部に穴を開け、血流を促し自己修復を促す |
内固定術 | 不安定または遊離した骨軟骨片 | 骨軟骨片を元の位置に戻し、ネジなどで固定する |
骨軟骨移植術など | 固定が困難な場合や欠損が大きい場合 | 他の部位から骨軟骨を移植し、欠損部を補う |
治療後のリハビリテーションと日常生活の注意点
治療が成功裡に終わった後も、膝の機能を完全に取り戻し、再発を防ぐためには、計画的なリハビリテーションと日常生活での注意深い管理が重要になります。
治療方法(保存療法か手術療法か)によって内容は異なりますが、基本的な考え方は共通しています。
リハビリテーションの目的と段階
リハビリテーションの最終目標は、安全にスポーツ活動や元の生活レベルに復帰することです。そのために、まずは痛みをコントロールし、膝関節の可動域を回復させることから始めます。
次に、膝周りの筋力を強化して関節を安定させ、最終的にはスポーツ特有の動作が行えるように、段階的に運動強度を上げていきます。
焦らず、専門家の指導のもとで着実に進めることが大切です。
リハビリテーションの段階的目標
段階 | 期間の目安 | 主な目標 |
---|---|---|
初期 | 治療後〜6週 | 痛みの管理、関節可動域の改善 |
中期 | 6週〜3ヶ月 | 筋力強化、体重をかけた運動の開始 |
後期 | 3ヶ月〜6ヶ月 | ジョギングなどの軽い運動の開始 |
スポーツ復帰期 | 6ヶ月以降 | 競技特有の動作の練習、完全復帰 |
スポーツ復帰に向けた判断基準
スポーツへの復帰は、自己判断で決めるべきではありません。医師や理学療法士が、痛みの有無、関節の可動域、筋力、そして画像検査の結果などを総合的に評価して、許可を出します。
一般的には、左右の脚の筋力が同程度に回復し、ランニングやジャンプなどの動作を痛みなくスムーズに行えることが基準となります。
復帰後も、いきなり全力でプレーするのではなく、徐々に練習の強度や時間を増やしていくことが再発予防につながります。
日常生活で気をつけるべきこと
治療後も、膝に過度な負担をかけないように意識することが大切です。長時間の正座や、膝を深く曲げ込むような姿勢は避けるようにしましょう。
また、体重が増加すると膝への負担も増えるため、適切な体重管理を心がけることも重要です。日々のセルフケアとして、運動後のアイシングやストレッチを習慣づけることをお勧めします。
膝の離断性骨軟骨炎に関するよくある質問
最後に、この病気に関して患者さんやご家族からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。治療や今後の生活に関する不安を少しでも解消するための一助となれば幸いです。
Q. 成長痛とはどう違うのですか?
A. 成長痛は、主に夕方から夜間にかけて両足の広い範囲(すねや太ももなど)に痛みを訴えることが多く、はっきりとした痛みの場所を指し示すことができません。
また、日中の活動に支障はなく、レントゲンなどの検査でも異常は見つかりません。
一方、離断性骨軟骨炎は、痛みの場所が膝の特定の位置にはっきりしており、運動によって痛みが増悪するのが特徴です。検査をすれば、骨や軟骨に異常が見つかります。
Q. 治療をしないとどうなりますか?
A. 治療せずに放置すると、病状が進行する可能性が高いです。骨軟骨片が剥がれ落ちて激しい痛みを引き起こしたり、ロッキングによって日常生活に支障が出たりします。
長期的には、関節軟骨の欠損が原因で、若くして変形性膝関節症に移行し、将来的に膝の痛みに悩まされるリスクが高まります。早期に適切な治療を受けることが非常に重要です。
Q. 再発することはありますか?
A. 適切な治療を受け、計画的なリハビリを経て復帰した場合、再発の可能性は低いと考えられています。
しかし、復帰を焦ってしまったり、膝への負担が大きい不適切なフォームでスポーツを続けたりすると、再発や反対側の膝に同様の障害を発症するリスクはあります。
復帰後も体のケアを怠らず、膝に異常を感じたら早めに専門医に相談することが大切です。
- 無理な早期復帰を避ける
- 適切なフォームを習得する
- 日々のコンディショニングを継続する
Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 治療期間は、重症度や選択する治療法によって大きく異なります。保存療法の場合、治癒が確認できるまでには短くても6ヶ月、長い場合は1年以上かかることもあります。
手術療法の場合、手術後のリハビリ期間を含めると、スポーツに完全復帰できるまでにはおよそ6ヶ月から1年程度を目安とします。
いずれにしても、根気強く治療に取り組むことが求められます。
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