足立慶友医療コラム

膝の痛みのタイプと種類|症状による違い

2025.09.09

膝の痛みは、多くの人が経験する症状の一つです。しかし、その原因や種類は多岐にわたります。

痛みの場所、感じ方、どのような時に痛むのかによって、考えられる原因は大きく異なります。

この記事では、膝の痛みを様々な角度から分類し、それぞれのタイプや種類、症状による違いについて詳しく解説します。

膝の痛みの原因を正しく知ることは、今後の対策を立てる上で非常に重要です。

膝の痛む場所でわかる原因の違い

膝の痛みを感じたとき、まずどこが痛むのかを特定することが原因を探る上で大切な手がかりとなります。

膝の内側、外側、お皿の周辺、あるいは膝の裏側など、痛む場所によって疑われる疾患や障害は異なります。ここでは、痛みの場所ごとに考えられる主な原因を解説します。

膝の内側が痛む場合

膝の内側には、体重がかかりやすく、痛みが起こりやすい部位です。特に中高年以降の方で内側に痛みを感じる場合は、加齢に伴う変化が原因の可能性があります。

また、スポーツをする人にも特有の原因があります。

内側の痛みの主な原因

考えられる原因主な症状特徴
変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)歩き始め、立ち上がり、階段の上り下りでの痛み。進行すると安静時にも痛む。加齢や肥満、O脚が関係し、関節軟骨がすり減ることで痛みや変形が起こる。
鵞足炎(がそくえん)膝の内側、お皿の下あたりを押したときの痛み。運動中に痛みが強くなる。ランニングや水泳など、膝の曲げ伸ばしを繰り返すスポーツで起こりやすい腱の炎症。
内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)膝の外側からの衝撃で起こる痛みと腫れ。膝の不安定感。スポーツ中の接触プレーや転倒などで膝が外側に反ったときに発生しやすい。

膝の外側が痛む場合

膝の外側の痛みは、ランニングなどの特定の運動や、膝の使い方に関連して起こることが多いです。太ももの外側にある長い靭帯や、膝関節の外側の構造が痛みの原因となります。

代表的な原因として「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」が挙げられます。これは、長距離ランナーに多いため「ランナー膝」とも呼ばれます。

太ももの外側から膝の外側にかけて付着する腸脛靭帯が、膝の曲げ伸ばしの際に骨と擦れて炎症を起こすことで痛みが生じます。

膝のお皿(膝蓋骨)周辺が痛む場合

膝のお皿、専門的には膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれる骨の周辺に痛みが出ることもあります。

この痛みは、特にジャンプや着地、階段の上り下りなど、膝に負担がかかる動作で顕著になります。

膝のお皿周辺の痛みの原因

考えられる原因主な症状特徴
膝蓋下脂肪体炎(しつがいかしぼうたいえん)膝のお皿の下、両脇を押すと強い痛み。膝を伸ばしきれない。膝への繰り返しの衝撃で、クッションの役割を持つ脂肪組織が炎症を起こす。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)お皿の下の腱を押したときの痛み。ジャンプや着地で痛みが悪化。バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプを多用するスポーツ選手に多い。
変形性膝関節症お皿の裏側の軟骨がすり減り、階段の上り下りで特に痛みを感じる。進行するとお皿の動きが悪くなり、膝全体の動きにも影響が出る。

膝の裏側が痛む場合

膝の裏側の痛みは、原因が多岐にわたるため特定が難しい場合があります。筋肉や腱の問題、関節内の問題、さらには血管や神経が関係することもあります。

膝の裏が腫れている場合は、関節液が溜まっている可能性も考えられます。

  • 後十字靭帯損傷
  • ベーカー嚢腫
  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷

これらのように、膝の裏に痛みや違和感がある場合は、様々な原因が考えられるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが重要です。

痛みの性質やタイミングによる種類の違い

膝の痛みは、その感じ方や痛むタイミングによっても、原因を推測するヒントが得られます。

「ズキズキ」「ジンジン」といった痛みの性質や、「動かし始め」「特定の動作時」など、どのような状況で痛むのかに注目してみましょう。

炎症による痛みと機械的な痛み

膝の痛みは、大きく「炎症による痛み」と「機械的な痛み」の2つに分けられます。炎症による痛みは、関節内で炎症が起きているサインであり、安静にしていても痛むことがあります。

一方、機械的な痛みは、動かしたときに関節の構造的な問題で生じる痛みです。

痛みの性質による分類

痛みのタイプ特徴主な原因
炎症による痛み安静時や夜間にも痛む(ズキズキ、ジンジン)。熱感や腫れを伴うことがある。関節リウマチ、痛風、感染症、外傷の急性期など。
機械的な痛み動かし始めや特定の動作(歩行、階段など)で痛む。休むと和らぐ。変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷の慢性期など。

動作のタイミングでわかる痛みの種類

特定の動作に関連して痛みが出る場合、どの組織が傷んでいるのかを絞り込むことができます。

動作開始時の痛み

「立ち上がる瞬間」「歩き始めの一歩」など、動作の開始時に痛むのは、変形性膝関節症の典型的な症状の一つです。しばらく動いているうちに痛みが和らぐことも特徴です。

これは、関節軟骨がすり減り、動き始めに関節がスムーズに動かないために起こります。

階段の上り下りでの痛み

階段の上り下りは、膝に体重の数倍の負荷がかかる動作です。

特に、下りるときに痛みが強い場合は、膝のお皿(膝蓋骨)と大腿骨の間にある軟骨が傷んでいる「変形性膝関節症」や「膝蓋大腿関節症」の可能性があります。

また、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の機能低下も原因の一つです。

正座や深く曲げたときの痛み

膝を深く曲げると痛みが出る場合、変形性膝関節症が進行している可能性や、半月板損傷、膝の裏にあるベーカー嚢腫などが考えられます。

関節の可動域が制限され、特定の角度で痛みが生じます。

年代別にみる膝の痛みの主な原因

膝の痛みは、年齢によっても起こりやすい原因が異なります。若い世代ではスポーツによるものが多く、年齢を重ねるにつれて加齢による関節の変化が主な原因となっていきます。

ここでは、年代ごとの特徴的な膝の痛みについて解説します。

10代~20代に多い膝の痛み

この年代は、スポーツ活動が活発なため、オーバーユース(使いすぎ)や外傷による膝の痛みが中心となります。成長期特有の痛みもあります。

成長期とスポーツ障害

考えられる原因症状の特徴
オスグッド・シュラッター病膝のお皿の下の骨が出っ張り、押すと痛む。ジャンプや走る動作で痛みが強い。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)ジャンプや着地を繰り返すことで、お皿の下の腱に炎症が起こる。
半月板損傷・靭帯損傷スポーツ中の急な方向転換や接触プレーで発生。膝のひっかかり感や不安定感を伴う。

30代~40代に多い膝の痛み

この年代では、過去のスポーツ歴や体重の増加、筋力の低下などが影響し始めます。まだ本格的な変形はなくても、膝への負担が蓄積し、軟骨や半月板に傷がつきやすくなる時期です。

  • 半月板損傷
  • 膝蓋下脂肪体炎
  • 初期の変形性膝関節症

体重管理や適度な運動を心がけ、膝への負担を減らす意識を持つことが大切です。

50代以降に多い膝の痛み

50代以降、特に女性はホルモンバランスの変化なども影響し、膝の痛みを訴える人が急増します。主な原因は、加齢による関節軟骨のすり減りです。

この年代で最も多いのが「変形性膝関節症」です。初期は動作開始時の痛みが主ですが、進行すると安静時にも痛むようになり、日常生活に支障をきたすこともあります。

関節の変形が進むと、O脚が目立つようになります。痛みが続く場合は、早めに専門医に相談することが重要です。

スポーツや外傷が原因となる膝の痛み

スポーツ活動や日常生活での転倒など、急な外力によって膝を痛めることも少なくありません。

このような外傷による痛みは、強い腫れや内出血、動かせないほどの激しい痛みを伴うことが多いのが特徴です。代表的な膝の外傷について解説します。

靭帯損傷

膝関節は、4本の主要な靭帯によって安定性が保たれています。スポーツや事故でこれらの靭帯が伸びたり切れたりすると、強い痛みと共に「膝がぐらぐらする」といった不安定感が生じます。

主な膝の靭帯損傷

靭帯の名称損傷の原因特徴的な症状
前十字靭帯(ACL)ジャンプの着地、急な方向転換やストップ動作。「ブチッ」という断裂音を感じることがある。膝崩れが起こりやすい。
後十字靭帯(PCL)膝を曲げた状態で脛の前面を強く打つ(ダッシュボード損傷など)。膝の裏側の痛みや、階段を下りるときの不安定感。
内側側副靭帯(MCL)膝の外側からタックルを受けるなど、膝が外側に反る力。膝の内側に痛みと圧痛がある。
外側側副靭帯(LCL)膝の内側からの力で損傷するが、単独での損傷は比較的まれ。膝の外側に痛みと圧痛がある。

半月板損傷

半月板は、膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨組織で、クッションの役割を果たしています。スポーツで膝をひねる動作や、加齢による変性で損傷します。

症状としては、膝の曲げ伸ばしの際に「ひっかかり感」や「特定の角度で急に動かせなくなる(ロッキング)」といった特徴的なものがあります。

また、関節に水が溜まりやすくなることもあります。

骨折

強い衝撃によって、膝関節を構成する骨(大腿骨、脛骨、膝蓋骨)が折れることがあります。激しい痛みと腫れ、体重をかけることができない、明らかな変形などがみられます。

骨折が疑われる場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。

病気が原因で起こる膝の痛み

膝の痛みは、加齢や外傷だけでなく、全身性の病気の一症状として現れることもあります。

この場合、膝だけでなく他の関節にも症状が出たり、全身の倦怠感や発熱などを伴ったりすることがあります。見逃されやすいですが、重要な膝の痛みの原因です。

変形性膝関節症

これは病気というよりは加齢に伴う関節の変化ですが、膝の痛みの原因として最も頻度が高いものです。

関節のクッションである軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みが生じます。特に50歳以上の女性に多く、O脚変形を伴うことが特徴です。

変形性膝関節症の進行度と症状

進行度主な症状
初期立ち上がりや歩き始めなど、動作開始時の痛み。長時間の歩行で疲労感。
中期階段の上り下りがつらくなる。正座が難しい。膝が腫れて水が溜まる。
末期安静にしていても痛む。O脚などの変形が著しくなり、歩行が困難になる。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫システムの異常により、自分自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。膝だけでなく、手や足の指など複数の関節が左右対称に腫れて痛むのが特徴です。

特に朝起きたときに関節がこわばって動かしにくい「朝のこわばり」が1時間以上続く場合は、関節リウマチを疑うサインの一つです。早期発見と適切な治療が関節破壊の進行を防ぐ鍵となります。

痛風(高尿酸血症)

痛風は、血液中の尿酸値が高くなることで、関節内に尿酸の結晶ができ、激しい炎症を引き起こす病気です。

一般的には足の親指の付け根に発症することが多いですが、膝関節に激痛と腫れ、熱感を伴う発作(痛風発作)が起こることもあります。

痛みは突然始まり、風が当たっただけでも痛いと言われるほど激烈です。通常、発作は数日から2週間程度で自然に治まりますが、根本的な治療をしないと繰り返します。

膝の痛みを放置するリスクと受診の目安

軽い膝の痛みであれば、しばらく様子を見ることで改善することもあります。しかし、痛みを放置することで症状が悪化したり、他の部位にまで影響が及んだりする危険性もあります。

ここでは、どのような場合に医療機関を受診すべきかの目安について解説します。

痛みを放置する主なリスク

膝の痛みを我慢し続けると、いくつかの問題が生じる可能性があります。

  • 症状の悪化と慢性化
  • 関節変形の進行
  • かばうことによる他部位への負担(腰、股関節、反対側の膝など)
  • 行動範囲の縮小と筋力低下

痛みをかばって不自然な歩き方を続けると、体のバランスが崩れ、腰痛や股関節痛といった二次的な問題を引き起こすことがあります。

また、外出をためらうようになると、筋力が低下し、さらに膝への負担が増えるという悪循環に陥りかねません。

セルフケアで様子を見てもよい場合

すべての膝の痛みが、すぐに受診を必要とするわけではありません。以下のような場合は、まずセルフケアを試みながら数日間様子を見てもよいでしょう。

例えば、軽い筋肉痛のような痛みで、日常生活に大きな支障がない場合や、特定の動作をした時だけ軽く痛むが、すぐに治まる場合などです。

セルフケアとしては、痛む部分を冷やす(炎症がある場合)、あるいは温める(慢性的な痛みの場合)、ストレッチ、サポーターの使用などが挙げられます。

速やかに受診を検討すべき症状

一方で、以下のような症状が見られる場合は、自己判断で放置せず、早めに整形外科を受診することを強く推奨します。

危険なサイン

症状考えられる状態
明らかな外傷の後、体重をかけられないほどの激痛骨折、靭帯の完全断裂など
膝がパンパンに腫れ、熱を持っている関節内での重度の炎症、感染症、出血など
膝が曲げも伸ばしもできなくなった(ロッキング)半月板損傷など
膝がグラグラして力が入らない、膝崩れを起こす靭帯損傷など

これらの症状は、関節の構造に重大な損傷が起きている可能性を示唆しています。適切な初期対応が、後の回復に大きく影響します。

膝の痛みに関するよくある質問

ここでは、膝の痛みに関して患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。日頃の疑問や不安の解消にお役立てください。

Q. 膝がポキポキ鳴るのは問題ありませんか?

A. 痛みを伴わない場合、ほとんどは生理的な現象であり心配はいりません。関節内の気泡が弾ける音などが原因と考えられています。

ただし、音と共に痛みやひっかかり感がある場合は、半月板損傷や軟骨が傷ついている可能性があるので、一度専門医に相談することをお勧めします。

Q. 湿布は温かいものと冷たいもの、どちらが良いですか?

A. 一般的に、急性の痛み、つまり怪我の直後や熱感・腫れがある場合は、炎症を抑えるために冷湿布を使用します。

一方で、慢性的な痛みで血行不良が考えられる場合(変形性膝関節症など)は、血行を促進する温湿布が効果的なことがあります。

どちらを使うか迷う場合は、ご自身が心地よいと感じる方を選ぶのも一つの方法です。

Q. 膝に水が溜まったら、抜くと癖になりますか?

A. 「水を抜くと癖になる」というのは誤解です。水(関節液)が溜まるのは、関節内で何らかの炎症が起きている結果です。

水を抜くことは、痛みを和らげる対症療法であり、癖になるわけではありません。根本的な原因である炎症が治まらない限り、水は再び溜まります。

重要なのは、なぜ水が溜まるのか、その原因を突き止めて治療することです。

Q. 膝の痛みに良い運動はありますか?

A. 膝に負担をかけずに筋力を強化する運動が推奨されます。特に太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることは、膝の安定性を高め、痛みの軽減につながります。

水中ウォーキングやエアロバイクなど、体重の負荷がかかりにくい運動が適しています。ただし、痛みが強いときには無理に運動せず、医師や理学療法士に相談してから行うようにしてください。

以上

参考文献

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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