普段の生活から、「良い姿勢で生活しましょう!」と言われることや聞くことも多いと思います。
しかし、良い姿勢がどんな姿勢なのか?、どう意識したらできるのか?と、実際に生活の中でできていない人がほとんどかと思います。
そこで、今回はそんな姿勢についてお伝えしたいと思います。
目次
今回の10秒まとめ
①良い姿勢は、左右への体重の偏りがない姿勢であり、足がまっすぐと伸び、骨盤に上半身が乗り、その上に頭が乗る一直線の姿勢になります。その姿勢を取ると全身の関節、筋肉の負担が少なくなります。
②良い姿勢を取るために、わかりやすい言葉が"エロンゲーション"です。エロンゲーションとは、ピラティスにおける「軸の伸張」を意味しています。「軸の伸張」とは、身体の真ん中の軸を上下に引き延ばすような動きで、頭のてっぺんを上に向けて伸ばす意識になります。
③エロンゲーションは、伸びた姿勢を保つことですが、それによって人間の正常発達からも、無意識的に身体が整い、安定して動けるために、とても重要になります。人間は伸びた結果として、身体の機能が整ってきます。
④エロンゲーションの方法としては、頭のてっぺんと足の両方で上下に引っ張りあいながら、視線は2㎞先の遠くを見ていきます。そこから、肩がすくまないように下げて首を長くする。そうすると、伸びた姿勢が作ることができます。
⑤人間の普段の姿勢は、前後左右に偏っていたり、潰れた姿勢であることが多いです。そこで、エロンゲーションをしたときに、
偏った姿勢、潰れた姿勢が、身体の真ん中で伸びることで偏りがなく、伸びた良い姿勢に改善されます。また、伸びながら呼吸をすることで勝手にお腹が引き締まり、身体が安定します。
⑥いくら良い姿勢を取っていても、長時間続ければ、固定的な姿勢を続けることになり、筋肉がこわばり血流が低下します。すると、慢性的な疲労、痛みにつながってしまいます。なので、良い姿勢だけではなく、定期的に姿勢を変えることが必要です。
なぜ、良い姿勢が良いのか
そもそも良い姿勢とは、どんな姿勢なのでしょうか?
良い姿勢は、前から見たときに、左右への体重の偏りがない姿勢、
真横から見たときに、足がまっすぐと伸び、骨盤に上半身が乗り、その上に頭が乗る一直線の姿勢です。
なぜ、この姿勢が良いのかというと、全身の関節、筋肉の負担が少なくなるからです。
例えば、上半身よりも頭が前に出ている姿勢は、頭を支えるために頸部の筋肉が働きすぎて疲れてしまいます。
また、背骨のS字カーブが崩れていると、身体を動かした時の衝撃を吸収できなくなります。
良い姿勢は、全身の関節が安定した位置になるので、効率的に安定して動くことができます。
姿勢を捉える、指導していくために、シンプルでわかりやすい言葉が、"エロンゲーション"です。
今回はこのエロンゲーションについても説明していきます。
エロンゲ―ションとは
エロンゲーションとは、ピラティスの中での言葉になります。
ピラティスは、ヨガと並ぶように最近よく聞く言葉だと思いますが、身体の効率的な動きを学習するメソッドになります。
エロンゲーションとは、ピラティスにおける「軸の伸張」を意味しています。
「軸の伸張」とは、身体の真ん中の軸を上下に引き延ばすような動きで、頭のてっぺんを上に向けて伸ばす意識になります。
言い方を変えると、天井からつられたようなイメージになります。
皆さんが、「姿勢を良くしてください!」と言われたとき、お腹に力を入れたり、親指の踏ん張ったり、背筋を伸ばしたり、と色々な部分を意識すると思います。
どの意識をしても間違いではありません。
ただ、意識することが多すぎたり、細かい部分を意識し続けることは、大変です。
だから、継続することができなくなります。
反対にエロンゲーションは、シンプルな分かりやすい意識になりますので、日常生活の中でも意識して継続しやすい意識になります。
なぜ、エロンゲーションが重要か
姿勢を良くするためには、まずエロンゲーションをすること、つまり、身体が伸びる意識が大事になります。
人間は生きていく中で、重力の影響を受け続けながら、生活していくしかありません。
人間は重力に潰される形で、背骨が丸くなってきたり、膝が曲がったり、足のアーチ構造が崩れていきます。
だから、重力に負けずに、伸びた姿勢を保つことが必要です。
正常発達とのつながり
エロンゲーションは、人間の正常発達とつながりがあります。
人間は、赤ちゃんとして生まれて、仰向けから動き始め、寝返り、這い這い、つかまり立ちができ、やがて二本の足で歩けるようになります。
成長していく中で、重力に潰されないように、バランスをコントロールしながら、姿勢を保っていきます。
その過程で、
・手や足が自由に使えるようになる
・足のアーチ構造が形成される
など、身体に必要な機能が備わっていきます。
エロンゲーションすることは、人間の成長過程において行われているものであり、それによって、効率的な動き、スムーズに歩くことができるようになっていきます。
無意識的に身体が整う
エロンゲーションを行うと、身体が縦方向に伸びることで、無意識的に身体が整うことになります。
身体が整うとは、姿勢が良くなり、構造的に安定した身体に近づくことです。
良い姿勢を取ろうとしたときに、お腹に力を入れたり、腰の反りを意識したり、母趾で踏ん張ることを意識したりします。
細かい部分を意識するよるのは、効率的ではありません。
しかし、エロンゲーションすることで、勝手に、お腹に力が入ったり、母趾で踏ん張れたりして、歩きやすくなります。
特に身体に痛いところがあると、その部分に意識が向いてしまいがちです。
そのような場合にも、意識すべきはまず伸びることです。その上で、細かい意識を指導することが重要です。
エロンゲーションを体感してみよう
エロンゲーションする方法は、以下の三つです。
・頭のてっぺんと足の両方で上下に引っ張りあう。
・視線は2㎞先の遠くを見ていきます。
・肩がすくまないように下げて首を長くする。
立っている場合は足の裏、座っている場合はお尻の座骨という骨を意識して、エロンゲーションを作ります。
背筋を伸ばす、腰を反るとは違います。ゴムを上下に引っ張るようなイメージで身体全体を伸ばしましょう。
伸びていく時に、肩がすくみやすくなってしまうので、耳と肩の距離が縮まらないように、首を長く保ちます。
エロンゲーションの効果
人間の普段の姿勢は、前後左右に偏っていたり、潰れた姿勢であることが多いです。
そこで、エロンゲーションをしたときに、偏った姿勢、潰れた姿勢が、身体の真ん中で伸びることで偏りがなく、伸びた良い姿勢に改善されます。
エロンゲーションをしたまま、呼吸を繰り返してみてください。
伸びながら息を吸って、伸びながら息を吐いていくと、呼吸を何回か繰り返すことで、勝手にお腹がが引き締まる感じがあります。お腹を締める意識をしなくても、伸びながら呼吸をすることで、腹部も締まり身体が安定します。
歩く時、座っている時、仕事中、運転中など、日常生活の中で意識して生活することで、良い姿勢になり、身体が安定することで身体へのストレスが少なくなります。
良い姿勢ばかりでは良くない!
「良い姿勢で歩いてくださいね!」と、言われることが多いため、ついつい、良い姿勢を取らなければならないと身体が固まってしまいがちです。
いくら良い姿勢を取っていても、長時間同じ姿勢でいることは、固定的な姿勢のため筋肉がこわばり、血流が低下します。
すると、慢性的な疲労、痛みにつながってしまいます。
なので、良い姿勢だけではなく、定期的に姿勢を変えることが必要です。
例えば、
・楽な姿勢になる
・仕事中に休憩を取る
・ストレッチをする
など、定期的に姿勢を変えることが重要になります。
当院のご紹介
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