足立慶友医療コラム

モートン病について:足のゆびのしびれ

2020.04.23

今回は、足のゆびのしびれをきたすモートン病についてお伝えしていきます。

今回の10秒まとめ

①モートン病は、足の指の付け根にある神経が圧迫され、歩いてる時やハイヒールを履いている時に足の指の間(特に第3・4趾間)にしびれや痛みなどが出現する疾患です。

モートン病の原因は、ハイヒールの常用やつま先立ちの動作により、足の付け根の関節付近に負担がかかり続け、神経を圧迫してしまうことによるものと考えられています。

③モートン病の症状は、第3-4足趾の間(中指と薬指の間)に多く認められる、しびれや痛み、灼熱痛などの神経症状です。

④モートン病の診断は、原因や症状の再現性、チネル徴候検査、X線(レントゲン)検査、筋電図検査、MRI検査、超音波検査などを行い、確定診断を行います。

⑤モートン病の治療は、保存的治療で原因となる姿勢や環境を整え、患部の安静を保ちます。

⑥リハビリでは、インソール処方や運動療法を行い、症状の改善を図ります。症状が改善しない場合に、手術治療が選択されます。

モートン病とは

「モートン病」って聞いたことありますか?あまり聞いたことがない人が多いかと思います。

モートン病とは、歩いてる時やハイヒールを履いている時に、足の指の付け根に圧迫が生じ、第3趾~第4趾間にしびれや痛みなどの神経症状が出現する疾患です。

モートン病という名前は、この疾患を発見し、報告した「トーマス・モートン」の名前から使われるようになりました。

モートン病の原因

モートン病の原因は、足の付け根に負担がかかり続け、神経を圧迫してしまうことによるものです。

足のゆびの付け根の関節を「中足趾節関節(MP関節)」と呼びます。足の指先へとつながる神経は、中足骨の間をつなぐ靱帯(深横中足靱帯)のすぐ足の裏側を走行しています。そのため、MP関節付近で圧迫が生じることで、靱帯と地面の間で神経が圧迫されることになり、症状が出現します。

原因の例を挙げると、

・ハイヒールの常用(つま先が細い靴も同様)
・つま先立ちの姿勢が続くこと
・趾変形(マレットゆび)
・しゃがむ姿勢での作業が多い
・ダンスやバレエなどの足を酷使するスポーツ

があげられます。

モートン病は、足の付け根への負担が原因となるので、上記のようにその基となる生活や姿勢、環境を考えていく必要があります。

モートン病の症状

モートン病の症状は、しびれや痛み、灼熱痛などの神経症状です。

症状が出現する部位としては、第3-4足趾の間(中指と薬指の間)に多く認められますが、第2-3、4-5足趾間に出現することもあります。前述した原因となる動作中や動作後に症状が出現します。ハイヒールなどつま先が細くなっている靴を変えることで症状が変化する場合も見られます。

モートン病の診断

モートン病の診断は、痛みやしびれの部位、受傷機転等を確認し、原因や症状の再現性があるかどうかを診ていきます。

神経症状が出現するため、チネル徴候を確認します。痛みやしびれの訴えのある足のゆびの間を、打腱器で軽くたたくことで、しびれや痛みの放散がないかどうかを診ます。

症状、チネル徴候が陽性であれば、モートン病の可能性が高くなります。それに加えて、X線(レントゲン)検査、筋電図検査、MRI検査、超音波検査などを行い、確定診断を行っていきます。

モートン病の治療

モートン病の治療は、保存的治療で症状が改善しない場合に、手術治療が選択されます。

保存的医療では、モートン病の原因となる姿勢や環境を整え、患部の安静を保ちます。

・ハイヒール等のつま先の細い靴から丸い靴への変更
・つま先立ちやしゃがみ込みの動作を少なくする
・スポーツでの足の過使用を控える

などで対応し、症状の改善を図ります。

リハビリテーションでは、つま先に負担がかかりやすい歩き方や動作の癖を運動療法インソール処方にて修正していきます。

インソールについては以下の記事を参照ください。

インソールについて

手術治療では、神経を圧迫している組織を取り除くことで神経の圧迫を解除し、症状の改善をはかります。

当院のご紹介

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当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

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Author

高橋佳佑

理学療法士、ピラティスインストラクター

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