足立慶友医療コラム

人工股関節置換術後に重要となる脱臼の予防方法

2020.08.20

 

今回は、当院併設の足立慶友リハビリテーション病院でも行っている全人工股関節置換術(THA)後に重要となる人工股関節の脱臼予防についてです。

全人工股関節置換術は、主に変形性股関節症の治療法として用いられます。

変形性股関節症・人工股関節置換術については以下の記事をお読みください。

変形性股関節症について

変形性股関節症の症状、治療について

当院での全人工股関節置換術の手術とリハビリテーション

今回は、人工股関節置換術後に起こりやすい脱臼予防の重要性・肢位の説明と、その予防方法について伝えていきます。

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今回の10秒まとめ

①人工股関節の脱臼は再手術の要因となるため、予防が重要です。

②人工股関節の脱臼肢位は、股関節の伸展・内転・外旋と過度な屈曲です。

③日常生活で気をつけるべき動作は、寝返り・起き上がり・靴の脱ぎ履きなどです。

④人工股関節の脱臼予防の重要性と予防方法について理解し、効率的なリハビリを目指しましょう。

 

人工股関節の脱臼予防の重要性

 

全人工股関節置換術後の、合併症として最も重要となるのが人工股関節の脱臼予防です。

人工股関節術後の脱臼が1度起こると、脱臼の再発リスクが高くなり再手術が必要となるケースがあります。

このように聞くと非常に怖く感じるかもしれませんが、人工股関節の脱臼率は全体手術のうち1%ほどと言われています。

また、しっかりと脱臼肢位を理解し各種動作の際に禁忌肢位とならないように注意することで、人工股関節術後の脱臼予防をすることができます。

人工股関節の脱臼肢位

このような振り向き動作の際に、人工股関節の脱臼の危険性があります。

この肢位は、股関節の伸展・内転・外旋の3つの動きが組み合わさった肢位です。

股関節の伸展は、足を後ろへ引く動作。

股関節の内転は、足を反対側の足へ近づける動作。

股関節の外旋は、膝が外側へ向く動作です。

上記の肢位とは別に、股関節を過度に屈曲するような動作の際も、脱臼のリスクが高くなります。

実際に注意が必要な日常動作

では、実際に注意が必要となる日常生活動作とその予防法をを紹介します。

寝返り

悪い例

寝返りの際、膝が内側へ入り股関節の内転が起こりやすいです。
このままの寝返りでは、脱臼の危険があります。

良い例

膝の間に枕を挟むなどして、膝が過度に内側に入らないようにするようにしましょう。

起き上がり

悪い例

足を置き去りにすると、内股になり脱臼の危険があります。

良い例

このように、足を置き去りにせず、体の前にある状態で起き上がりをするようにしましょう。

靴の脱ぎ履き

悪い例

股関節が曲がりすぎているため、脱臼の危険があります。

内股になっているため、脱臼の危険があります。

良い例

このように足を組んだ状態で靴や靴下の脱ぎ履きをしましょう。

 

また、このように靴下を履くソックスエイドも当院では用意しているので、必要な方はお申し付けください。

ソックスエイドについては下記の記事を御覧ください。

靴下が履けない•••。その悩みを一発で解消する道具『ソックスエイド』

 

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

リハビリテーション科のご案内

腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

虎岩太朗

理学療法士

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