足立慶友医療コラム

バスケットボールと足関節捻挫の原因・治療・予防

2021.03.29

足部


バスケットボールは、切り返し動作・ストップ動作・着地・ターン・トップスピードからの急速な減速動作が必要とされる競技となります。そのため足関節捻挫などの下肢急性外傷が発生しやすい特徴があります。

今回は、動作の着目点や修正方法についてお話をいたします。

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今回の10秒まとめ。

① 足関節が内に入ることで生じる、足関節内反捻挫は足関節外側靭帯の損傷です

② 身体の機能が低下した不良動作が原因で受傷する場合があります。

③ 片足へ体重をかけた時に足部や体幹が外側へ過剰に傾きすぎるのは、受傷に繋がる不良動作となる。

④ 受傷の原因として足首の硬さが原因となる場合もあります

⑤ トップスピードからストップするために必要となるのは、ポップ動作と言われる動作が必要になります。

⑥ 女子選手では、内股での足底接地が膝関節や足関節への負担を大きくしている可能性があります。

足関節内反捻挫(足関節外側靭帯損傷)とは?

足関節が内に入ることで生じる、足関節内反捻挫。この足関節内反捻挫によって、足関節外側靭帯に損傷が起こります。

足関節の構造上、足首を伸ばすと足部は自然と足の裏が体の内側に向く形になります。

よって、足関節が強制的に伸ばされると、足部が内返しになるため足関節の外側靭帯が引き延ばされ、これが足関節外側靭帯損傷の原因となります。

しかし、バスケットボールでは相手の足に乗り上げるなどで足首が上を向いた状態での受傷もあり得ます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

足関節捻挫の原因・症状・治療

バスケットボールでの内反捻挫の原因は?

受傷の原因

 ①切り返し動作時の過度な荷重

 ②ストップ動作の過度な荷重

 ③着地時に相手の足に乗り上げてしまう

③に関しては、多くの場面でボールに集中していることが多く、また相手とのコンタクトなどの要因もあるため予防しにくいと考えられます。

しかし①や②に関しては、身体の機能が低下した不良動作が原因となる場合がありますので解説していきます。

バスケットボールでの内反捻挫に関連する不良動作とは?

不良な切り返し動作の特徴

  • 体重を片足にかけたときに小指側に乗りやすい
  • 体重をかけた方に体幹が傾いてしまう

切り返しで片足へ体重をかけた時に足部や体幹が外側に傾きすぎると、足首が内側へと入りやすくなります。

普段のトレーニングでも、体幹の固定性や母指球荷重を意識したトレーニングが重要となってきます。

足首が固いことも原因?

この記事を見ている方に質問です。

Q.上記の図の様に踵が外側へ回りますか?

上記の図の様に回らなければ、内側の組織が硬くなっていたり筋肉の機能不全が予想されます。

外側に回らないということは、必然的に内側に入りやすくなり捻挫に繋がりやすい事が予想されます。

止まるために必要なポップ動作とは?

トップスピードからストップする為に必要となるのは、ポップ動作と言われる動作になります。

このホップ動作にて足・膝・股関節で十分な衝撃を吸収を安定して行えることが重要になります。

リハビリでもチェックする要素の一つであったり、練習などにも応用されていますね。

不良なポップ動作とは?

特に女子選手では、内股での足底接地が見られます。内股での接地は、股関節での衝撃吸収を低下させます。

その結果、膝関節や足関節への衝撃が大きくなり、外傷へと繋がる可能性が高まります。

また個人の見解ではありますが、接地した際に「ドンッ!」などの大きな音が床から返ってくる場合にも、上手く筋肉での吸収が出来てない印象があります。

ポップ動作の練習

足部機能や関節の動きが良好と判断した場合、「復帰」と「再発予防」を目的として練習していきます。

バスケットボールでは、前後だけでなく左右や様々な方向へ動く場面が多いです。

前後が安定してきたら左右への動作を練習していきましょう。

左へのポップ動作

右へのポップ動作

まとめ

今回は、バスケットボールと足関節捻挫についてまとめました。

筆者自身、学生時代はバスケットボールでの捻挫を甘く見ていた部分がありました。

受傷してもリハビリを行わずに練習を行っていた為か、何度捻挫したか分からない程に捻挫を繰り返し「受傷⇒安静⇒復帰、また受傷」という負のスパイラルを経験しました。

上記の経験から、今回の記事が少しでも再発予防などの参考になればと考えております。

最後に当院では、足の外科外来を解説しております。足関節周囲の疼痛や不安定性を認める方は、一度当院までご相談ください。

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

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国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

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不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

竹内 雄登

理学療法士・ピラティスインストラクター・住環境福祉コーディネーター

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