膝関節炎の原因・症状と整形外科でできる治療と対応法
膝関節の不調を放置すると、痛みが強くなって歩行そのものをためらう場面が増えるかもしれません。
加齢や運動習慣、体重などが影響し、症状が進行すると日常生活の質が下がるおそれがあります。
本記事では、膝関節炎の主な原因や特徴的な症状、整形外科による治療方法や日常生活のアドバイスをわかりやすくまとめました。
早めに適切な対処を知り、より快適な生活を目指すための一助になれば幸いです。
目次
膝関節炎とは何か
膝の関節炎は、軟骨や関節を構成する組織にトラブルが起こって痛みや腫れを生じる状態を指します。
膝は体重を支える重要な部位であり、年齢や体重、運動習慣など、さまざまな要因が重なると炎症が起きやすくなります。
早期に原因を把握し、自分に合ったケアを行うことで、進行を抑制しやすくなります。
膝関節のしくみ
膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨と軟骨、靭帯などで構成されます。
関節部分には軟骨が存在し、衝撃を和らげたり骨のすり減りを防いだりする役割があります。さらに関節液の存在によってスムーズな動きが維持されます。
膝関節が正常に動くためには、軟骨や靭帯、筋肉が協力して働くことが重要です。筋力が低下すると、膝への負担が偏りやすくなり、炎症が起きやすくなる可能性があります。
膝関節炎の主な種類
膝関節炎と一口にいっても、いくつかのタイプがあります。代表的なものを以下の表にまとめます。
種類 | 原因 | 特徴 |
---|---|---|
変形性膝関節症 | 加齢、過度な負担 | 軟骨の摩耗が進行し痛みや変形を生じる |
リウマチ性関節炎 | 自己免疫反応の異常 | 多くの関節が対象となり炎症や痛みが全身に及ぶ |
痛風性関節炎 | 尿酸値の上昇 | 突然の激痛と腫れが生じやすい |
化膿性関節炎 | 細菌感染 | 強い痛みと腫れが現れ急速に悪化する場合がある |
膝関節炎の原因を特定することで、適した治療法を選びやすくなります。とくに変形性膝関節症は高齢者に多く、日常生活の動作に支障をきたすケースが少なくありません。
放置した場合に起こりうるリスク
膝関節炎をそのままにしておくと、痛みが慢性化し、歩行や階段の上り下りに支障が出やすくなります。
関節が変形すると、ひざの見た目だけでなく姿勢全体に影響が及び、ほかの関節や腰痛を引き起こす可能性が高まります。
痛みがあると、外出を避けるようになってしまい、筋力低下と体重増加を招く悪循環につながります。
ここで膝関節炎の進行度合いによる日常生活の変化をまとめます。
進行度合い | 日常生活の状態 | 生活上の困難 |
---|---|---|
軽度 | 歩行時に違和感がある | 長時間の歩行や階段の昇降で痛みを感じる |
中等度 | 安静時にも軽い痛みがあることがある | 正座やしゃがみこみがつらい |
重度 | 立ち上がりなど軽い動作でも痛みが強い | 歩行そのものが困難 |
自分の膝の状態を客観的に把握し、必要に応じて医療機関を受診すると安心です。
膝関節炎の原因
膝関節炎の発症には複数の要因が影響します。一方だけが原因であるケースは少なく、加齢と体重、運動量などが重なって症状が出現しやすくなります。
日常的な習慣を見直すだけでも、進行の抑制に役立つ場合があります。
加齢と関節の変化
加齢とともに関節軟骨は摩耗しやすくなり、膝関節への負担が増大します。軟骨には修復機能が存在しますが、年齢とともにその働きが鈍くなり、炎症が持続しやすくなるのです。
また、筋肉量や筋力の低下も加齢とともに進行するため、周辺の組織が十分に膝を支えられなくなり、結果として関節への負担が増えます。
ここで、加齢による変化を簡単にまとめます。
- 軟骨の摩耗が進みやすい
- 筋肉量の減少により膝の安定性が低下
- 骨の密度も減少する場合がある
加齢を避けることはできませんが、普段のケアや生活習慣で進行を遅らせる工夫は可能です。
スポーツや身体的負荷
膝は激しい運動や長時間の運動などによって大きな負担を受けます。サッカーやランニング、バスケットボールなど、膝を酷使する競技では関節の摩耗が進みやすい傾向があります。
ジャンプの着地や急なダッシュは膝への衝撃が大きく、軟骨や靭帯の損傷を引き起こす原因となります。
運動そのものは健康維持に有益ですが、過度なトレーニングや準備運動不足、正しくないフォームが膝関節炎を誘発するリスクを高めます。
体重増加と負担
体重が増加すると、膝が受ける負荷が大きくなります。膝関節は歩行のたびに体重を支えているため、余分な体重は軟骨の摩耗を早める原因になりがちです。
体重と膝の負担の関係を下記にまとめます。
BMI(体格指数) | 膝への負荷の目安 | 膝関節炎発症リスク |
---|---|---|
18.5未満 | 低体重 | 十分な筋肉量を保てない場合がある |
18.5〜24.9 | 標準体重 | 正しい運動とケアで膝を維持しやすい |
25.0〜29.9 | 体重オーバー気味 | 関節への負担が増加し始める |
30.0以上 | 肥満傾向 | 膝への負担増大。膝関節炎のリスク上昇 |
減量は膝関節炎の症状を和らげるために有効な手段です。急激なダイエットは筋力を落とす原因にもなるため、適度な運動とバランスの良い食事でコツコツと体重管理を行うことが大切です。
膝関節炎の症状
膝関節炎では、痛みや腫れといった典型的な症状のほかに、動きや姿勢に影響を及ぼす特徴があります。
初期の段階では違和感や軽い痛みにとどまる場合が多いため、見過ごされがちです。早い段階で気づくとケアがしやすくなります。
初期症状
最初は朝起きたときや長時間座った後に、膝を動かし始めるときに軽い痛みやこわばりを感じることがあります。
歩き始めると徐々に痛みが和らぐ場合が多いですが、これは炎症の初期サインと考えられます。
初期段階での主な特徴は以下のようなものです。
- 起床後や座っている姿勢から立ち上がるときに痛みがある
- 膝がこわばったような感覚がある
- 長時間歩くと痛みが増すが、休むと和らぐ
このような軽度の症状でも、放置すると徐々に悪化しやすい傾向があります。
進行期の特徴
炎症が進行すると、膝に常に痛みや違和感があり、歩行や階段の上り下りで強い痛みを生じやすくなります。関節が腫れ、熱をもつこともあります。
歩行が困難になると、日常生活の動作が制限されるため、筋力低下や体重増加を引き起こす悪循環に陥りやすくなります。
ここで膝関節炎の進行期に見られる症状を表にして整理します。
症状 | 詳細 |
---|---|
持続的な痛み | 休んでも痛みが続きやすくなる |
腫れ・熱感 | 膝周辺が腫れて熱をもち、触ると熱っぽい |
可動域の制限 | 膝が曲げづらい、伸ばしづらいなど動きにくさが目立つ |
変形やO脚・X脚化 | 関節の変形により脚のラインに変化が生じる |
生活への影響
膝に痛みがあると外出そのものがおっくうになることがあります。仕事や家事、買い物といった日常的な活動に支障をきたすと、精神的なストレスを抱える人も少なくありません。
痛みのために睡眠が浅くなり、疲労が蓄積すると体全体のコンディションに影響を及ぼします。
膝への不安を抱えつつ無理を続けると、ほかの関節や腰への負担が増え、複数の部位に症状が連鎖する可能性があります。早期に適切な対応を取ることが大切です。
予防と自己管理の大切さ
膝関節炎を防ぐには、毎日の生活の中で膝への負担を減らす工夫やこまめなケアが重要です。
症状が出てからではなく、予備軍の段階でも意識的に対策を取ることで、将来的なリスクを下げることができます。
生活習慣の改善
膝への負担を軽減するために、体重管理や栄養バランスの見直しは必要です。食事ではたんぱく質やカルシウム、ビタミンD、コラーゲンなどが重要な働きをします。
また適度な睡眠やストレスケアも炎症抑制に役立ちます。具体的な改善の例を以下に挙げます。
- ウォーキングや軽めのジョギングで運動習慣を確立する
- 揚げ物や糖質過多を控えて体重増加を抑える
- 豆類や魚、乳製品などを積極的に摂取して栄養バランスを整える
必要以上に無理をせず、継続できるペースで取り組むと効果を感じやすくなります。
適度な運動とストレッチ
運動不足は筋力の低下を招きますが、急激な運動は関節に負担をかける可能性があります。
膝関節炎を抱えている、もしくは疑いのある場合は、負荷をコントロールしながら運動することが大切です。
膝にやさしい運動としては、水中ウォーキングやヨガなどが挙げられます。どのような運動を行うかは個人差があるため、自分の体調や状態に合った方法を選ぶことが望ましいです。
ここで膝にやさしい運動の代表例を表にまとめます。
運動方法 | 特徴 |
---|---|
水中ウォーキング | 水中の浮力で関節への衝撃が軽減される |
ヨガ | 体幹や柔軟性を養いながら自重で負荷を調整する |
サイクリング | サドルの高さを調整し、膝への負担をコントロールしやすい |
サポーターや装具の活用
必要に応じてサポーターや装具を使用することで、膝の安定性が高まります。装具は関節を固定して動きを制限したり、衝撃を和らげたりする機能を持ちます。
ただし、装具に頼りすぎると筋力の維持を疎かにしやすいため、医師や理学療法士などと相談しながら使い方を決めることが望ましいです。
整形外科を受診するメリット
膝の痛みが続いている、あるいは日常生活に影響が出ていると感じる場合は、整形外科の受診を検討すると安心です。
自己判断では痛みの本当の原因をつかめないことが多く、適切な治療のタイミングを逃す可能性があります。
医師の診察による正確な診断
膝関節炎の原因を正確に把握するために、X線やMRIなどの画像検査を活用しながら診察を行います。変形性膝関節症以外の可能性もあるため、専門医の判断が重要です。
軽度のうちに正しい診断を受けると、保存療法(薬物療法やリハビリテーション)を中心に症状を軽減できる場合があります。
ここで整形外科で行われる主な検査の例を示します。
検査名 | 特徴 |
---|---|
X線検査 | 骨の変形や軟骨のすり減り具合を確認できる |
MRI検査 | 軟骨や靭帯など軟部組織の状態を詳しく把握できる |
血液検査 | リウマチ性関節炎や感染症の有無などを確認 |
治療方針の提案と説明
整形外科では、画像検査や症状を総合的に判断して治療方針を提案します。薬物治療やリハビリテーション、必要があれば手術なども含めて、個々の状態に合わせた方法を選択する流れです。
医師から治療のメリットとリスクを説明してもらうことで、納得したうえで治療に取り組めます。
痛みを軽減する方法
膝関節炎の痛みをやわらげるために、薬や注射で炎症をコントロールする場合があります。必要に応じて、痛み止めの内服薬やヒアルロン酸注射などを組み合わせて行うケースが一般的です。
鎮痛効果だけでなく、日常生活の動作を工夫する指導や適切なリハビリプログラムも提案されます。早期に痛みを和らげると、活動量を確保しながら筋力を維持しやすくなります。
膝関節炎の治療方法
膝関節炎の治療は、保存療法や手術的療法など多岐にわたります。患者の状態や生活環境に合わせて選択されるため、必ずしも手術を行うわけではありません。
まずは症状や原因を正確に把握し、長期的な視点で治療を考えることが重要です。
薬物治療と注射
変形性膝関節症などでは、消炎鎮痛薬やヒアルロン酸注射、ステロイド注射が活用されることがあります。
薬物治療は炎症や痛みを和らげるのに有効です。ヒアルロン酸注射は膝関節内の潤滑を改善して軟骨の摩耗を減らす役割も期待できます。
ステロイド注射は強い炎症を抑えるために用いられますが、使い方を誤ると副作用が出るリスクもあるため医師の管理が必要です。
薬物治療の一例
- 消炎鎮痛薬(内服薬・外用薬)
- ヒアルロン酸注射
- ステロイド注射
薬や注射は痛みを軽減しますが、それだけに頼るのではなくリハビリや生活習慣の見直しも併せて行うことが望ましいです。
リハビリテーションと理学療法
膝関節の周囲を支える筋力を強化するトレーニングや、柔軟性を向上させるストレッチを行います。理学療法士の指導のもと、個々の症状に合ったプログラムを組むことで効果を高められます。
リハビリテーションは長期的に継続してこそ成果が出る場合が多いです。痛みがあるからと運動を避けると筋力が低下し、ますます関節に負担がかかるという悪循環に陥りかねません。
下記はリハビリテーションで取り入れられるエクササイズの例です。
種類 | 目的 | 例 |
---|---|---|
筋力強化 | 太もも・ふくらはぎの筋力を高め膝を安定させる | スクワット、レッグエクステンションなど |
有酸素運動 | 体重管理や血行促進 | ステーショナリーバイク、ウォーキングなど |
柔軟性の向上 | 関節の可動域を広げる | 太もも裏やふくらはぎのストレッチ |
外科的治療
保存療法が効果を上げにくい場合、関節鏡視下手術や人工膝関節置換術などを検討する場合があります。
関節鏡視下手術は、関節内の状態を直接確認しながら不要な組織を取り除いたり修復したりする方法です。人工膝関節置換術は、変形や摩耗の進んだ関節を人工関節に置き換える手術です。
手術には入院やリハビリの期間が必要となるため、術前・術後の準備と計画的なケアが求められます。医師と相談しながら治療のメリットやリスクを把握して検討しましょう。
治療後のリハビリとケア
手術後や保存療法による痛みの軽減後も、リハビリや日常生活でのケアは大切です。
痛みが和らいだからといって以前の生活に戻ってしまうと、再発のリスクが高まります。治療後こそ継続的な努力が必要です。
回復をサポートする運動
手術直後などは筋力が落ちているケースが多いため、医師や理学療法士の指導のもと、段階的な運動を行います。
無理のない範囲から始め、徐々に運動量や強度を高めるとスムーズに回復しやすくなります。
とくに歩行訓練では、正しい姿勢や重心の移動を意識することが重要です。歩幅や足の着地位置を見直すだけで、膝への負担を軽くできます。
痛みを抑えるコツ
膝に違和感を覚えたときは、患部を冷やすなどの応急処置で炎症をコントロールしやすくなります。
入浴などで身体を温めると血行が促進され、痛みの原因となる老廃物が流れやすくなる場合もあります。
痛みの感じ方には個人差があるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。日記やスマートフォンで痛みの強さや生活習慣を記録すると、医師に相談するときに役立ちます。
痛みを軽減するための工夫例
- 簡単なストレッチや体操で膝まわりの血行を促進する
- 冷え性の人は日常的にレッグウォーマーなどで温める
- 体を冷やしすぎないようにエアコン設定や衣類を調整する
日常生活で注意したいポイント
普段の生活では、無意識のうちに膝に負担をかける動作を取りがちです。
立ち上がるときは手やひじ掛けを使って負担を分散させる、長時間同じ姿勢で座らないようにするなど、ちょっとした工夫が症状の悪化を防ぎます。
また、階段の上り下りがつらいと感じるときは手すりを活用し、膝に負担を集中させないように配慮すると安心です。
膝関節を支える生活習慣のヒント
治療の効果を高め、再発を抑制するうえでも、日々の生活習慣を見直すことは大切です。無理なく続けられる方法を見つけると、継続的に膝を守るためのケアがしやすくなります。
食事による栄養管理
バランスの良い食事は膝を含めた関節を支える筋肉や軟骨の健康を保つうえで重要です。たんぱく質、カルシウム、ビタミンC、ビタミンDなどの栄養素はそれぞれ以下のような働きを持ちます。
栄養素 | 主な働き | 多く含む食材 |
---|---|---|
たんぱく質 | 筋肉・靭帯などの材料になる | 肉、魚、卵、大豆製品など |
カルシウム | 骨を強くする | 牛乳、チーズ、小魚、豆腐など |
ビタミンC | コラーゲン合成をサポート | 柑橘類、いちご、ブロッコリーなど |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助ける | きのこ類、魚類、卵黄など |
これらの栄養素を日常的に摂取できるよう、食事のメニューを工夫すると膝の健康維持に役立ちます。
運動の継続とモチベーション維持
リハビリや適度な運動は、継続することで真価を発揮します。モチベーションを保つために、自分の目標を明確にし、達成度合いを可視化すると意欲を失いにくくなります。
たとえば、ウォーキングで歩数や歩行距離を記録するアプリを利用すると、楽しみながら目標を管理できます。
以下は運動を続けるための工夫例です。
- ウォーキング仲間を作って互いに励まし合う
- スポーツジムや地域のサークルに参加して日課をつくる
- 週単位で小さな目標を設定し、クリアできたら自分にご褒美を与える
大きな目標だけでなく、小さな達成を積み重ねることで自信がつき、継続しやすくなります。
膝の定期的なチェック
痛みや違和感がなくなったあとも、膝の状態をこまめに確認する習慣が大切です。違和感が再発していないか、腫れはないかなど、小さな兆候を見逃さないようにしましょう。
自己判断が難しい場合は、定期的に整形外科を受診し、画像検査や医師の診察を通して関節の状態を把握することをおすすめします。
以下は、膝関節炎に関する要点をリストでまとめたものです。
- 膝関節炎は加齢や体重増加、運動などの複数要因が重なって発症しやすい
- 生活習慣を整え、適度な運動と体重管理を行うと、膝への負担を減らせる
- 早期受診で原因を特定し、薬物治療やリハビリで進行を抑えることが可能
- 手術の場合でも、その後のリハビリやケアで再発リスクを抑えやすい
- 栄養バランスの良い食事や継続的な運動で膝の健康をサポートできる
膝関節炎に対して総合的なアプローチを行うことで、痛みの軽減や関節機能の維持につなげやすくなります。
以上
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