足立慶友医療コラム

距腿関節脱臼の症状と治療における注意点

2025.04.09

このページでは距腿関節脱臼をテーマに、痛みや可動域の制限などの症状、治療方法、日常生活の注意点を詳しく解説します。股関節まわりに不調がある方にも役立つ内容にまとめています。

通院の目安やリハビリの方向性など、正しい知識を身につけて早期対応に取り組むことが重要です。

距腿関節に負担がかかると股関節にも影響が及ぶ場合があるため、不調を感じたら放置せず診療を受けてください。

距腿関節脱臼とは何か

距腿関節脱臼とは、足首を構成する距骨と脛骨・腓骨のかみ合わせがずれてしまう状態です。足関節部分の骨が正しい位置から外れ、痛みや腫れなどが生じます。

あまり耳にしない言葉かもしれませんが、足首のケガの中でも注意が必要な病態です。放置すると足首だけでなく股関節や膝関節への影響が広がる恐れがあります。

距腿関節の基本構造

距腿関節は下肢の最下部に位置し、脛骨と腓骨の間に距骨がはまりこむような構造になっています。足先からの衝撃を支え、歩行や走行時の荷重バランスを保つ重要な関節です。

もしこの部位に脱臼や大きな損傷が生じると、足全体の動きだけでなく歩き方の変化などが起こり、股関節や膝の負担が増える場合もあります。

脱臼のメカニズム

脱臼は、関節を構成する骨が外力などによって正常な位置関係から外れた状態です。

距腿関節脱臼は突発的な捻挫の延長や高所からの落下事故、交通事故などで強い外力が足首に加わることで発生します。

関節を安定させる靭帯や関節包が損傷し、骨が正しい場所から大きくずれてしまうケースです。

股関節への影響

足首に大きなトラブルがあると、痛みをかばって歩き方が変化します。そのため下肢全体のバランスが崩れやすく、股関節に余計な負担がかかる恐れがあります。

特に長期間にわたり誤った負荷がかかると、股関節周辺の痛みや可動域制限、筋力低下を引き起こす可能性があります。

早期発見の重要性

脱臼は痛みや腫れなどの自覚症状が強い反面、軽度の亜脱臼状態だと見逃されやすいこともあります。

距腿関節脱臼かもしれないと感じた場合は、自己判断で放置せず、なるべく早く医療機関を受診して正しい治療を受けることが大切です。

距腿関節脱臼で考えられる初期症状と経過

項目具体例
初期の痛み足首の深部に強い痛みを感じる。腫れや内出血が伴うこともある
歩行困難しっかり体重をかけられず、痛みを避けるために不自然な歩行パターンになる
関節のずれ感足首を動かしたときに引っかかりやぐらつきを感じる
経過と症状の変化時間経過とともに腫れが増し、荷重をかけられないほど痛みが強くなる。適切な処置が必要

症状の特徴

距腿関節脱臼の症状は、足首を動かしたときの激痛や大きな腫れ、歩行障害などが顕著です。関節のずれが大きいほど痛みは強くなり、腫れも早い段階から出現します。

状態によっては足の形そのものが変形して見えることもあります。周辺の組織ダメージが広がると回復に時間がかかり、股関節を含め他の関節にも悪影響が及ぶ恐れがあるので注意しましょう。

痛みの特徴

脱臼は骨がずれたままになっているため、強い鋭痛が続きます。簡単に足を動かすことすら難しくなる場合もあり、捻挫と比較して痛みの強度が高くなる傾向があります。

初期には立ち上がることすら困難で、我慢して歩こうとすると股関節周辺にも力が入り、不自然な動作による二次的な痛みが発生することも考えられます。

可動域の制限

距腿関節脱臼の状態で足首を回そうとしても、激しい痛みや関節構造の乱れによってスムーズに動かせません。

可動域が制限されることで、歩行だけでなくつま先立ちや膝の曲げ伸ばしなど、下半身全体の動きにも影響が出やすくなります。

可動域が狭くなると足首まわりの筋肉や靭帯が硬くなりやすく、将来的に股関節への影響も無視できなくなります。

歩行障害

歩き方が乱れるのも代表的な症状の1つです。痛みを避けるために足を引きずるように歩いたり、足の裏全体を地面につけられなかったりします。

これが長期間続くと、股関節や膝、さらには腰まで不調を引き起こす原因となります。歩行障害は日常生活の質を大きく左右するため、早期の診断と対処が欠かせません。

日常生活への影響

距腿関節脱臼による痛みや歩行障害は、日常動作のあらゆる場面に及びます。

たとえば階段の上り下りや仕事の立ち仕事、運動などに支障が出るだけでなく、股関節痛や腰痛など新たな症状を誘発する恐れがあります。

軽度の痛みだからと放置すると、取り返しのつかない機能低下を招く可能性があるため注意してください。

足首周辺に起こる症状の目安

症状項目状態の例
腫れの程度皮膚全体が大きく腫れ、靴下を履くのが難しいレベル
疼痛何もしていなくても痛い、夜間も痛みで眠れない
変形の有無足首の骨格が明らかに曲がったり折れ曲がったように見える
しびれや感覚麻痺神経の損傷が疑われるケース。股関節への負荷と合わせて二次的な問題が生じる可能性がある

原因とリスクファクター

距腿関節脱臼は一度大きな外力が加わることで生じるものだけでなく、骨や靭帯など関節周囲の組織がすでに弱っている状態で小さな力が繰り返し加わって起こる場合もあります。

事故やスポーツ中の衝撃、日常生活での転倒など、原因はさまざまです。特に股関節や膝関節に不調があり、歩き方に偏りがある場合は足首にも負荷がかかりやすいため注意が必要です。

外傷性の原因

高所からの落下や自動車事故など、大きな衝撃を受けた場合に距腿関節脱臼が起こりやすくなります。

スポーツシーンではサッカーやバスケットボールのように激しい切り返し動作を伴う競技で負傷する選手も少なくありません。

外傷が原因の場合、靭帯損傷や骨折を併発している可能性もあり、治療が長期に及ぶケースが多いです。

関節の構造上の問題

生まれつき足首の骨配列が狭い、靭帯がゆるい、あるいは偏平足など、構造上の弱点があると脱臼を起こしやすくなります。

たとえば足首が内反しやすい人や、股関節の向きに特徴がある人も足首に負担が集中しやすいです。こうした先天的要因や姿勢の問題は日常で意識してケアを続けることが大切になります。

既往症や生活習慣

過去に足首や股関節をケガしていると、その周辺組織が弱っている可能性があります。

さらに長時間の立ち仕事や重いものを持つ作業が習慣化していると、足首への荷重が大きくなり脱臼のリスクを高めます。

肥満や運動不足で筋力が低下している場合も、足首や股関節への負担が増えがちです。

股関節への波及リスク

股関節が硬い、あるいは股関節に痛みを抱えた状態で歩くと、その分足首に偏った力が加わりやすくなります。

距腿関節脱臼の発生リスクが高まるだけでなく、一度脱臼すると歩行バランスの悪化を通じて股関節の症状がさらに悪化することも考えられます。

股関節と足首は下肢機能を支えるうえで連動しているため、どちらか一方に問題があると負の連鎖が起こりやすいのです。

原因とリスクを整理した一覧

原因・リスク内容
大きな外力交通事故、高所からの落下、スポーツ中の激しい接触など
関節構造の問題先天的な骨格のずれや靭帯のゆるみ、偏平足など
既往症・生活習慣過去のけが、長時間の立ち仕事、肥満、運動不足
股関節や膝関節の不調歩き方が崩れ、足首に負荷が集中する。脱臼後はさらに他の関節の痛みが増す恐れがある

治療の基本方針

距腿関節脱臼の治療は、まず整復によって正常な関節の位置関係に戻すことが重要です。

その後、ギプス固定や手術、リハビリを通じて機能回復を図ります。脱臼の状態や靭帯の損傷具合などに応じて方針は変わりますが、適切な段階での治療開始が回復期間を左右します。

特に股関節への二次的なトラブルを予防するには、痛みの軽減だけでなく足首の安定性を高める必要があります。

保存療法

痛みが軽度で関節のずれが少ない場合、足首を正しい位置に整復し、そのままギプスや装具で固定して自然な治癒を促す保存療法を選択することがあります。

周辺組織の損傷が大きくなければ保存療法でも回復が見込めますが、固定期間中は関節をほとんど動かせないため、筋力低下や股関節の可動域制限に配慮しながらリハビリを進めることが大切です。

整復とギプス固定

距腿関節脱臼は骨折を伴うこともあるため、レントゲンやMRIなどの画像検査で状態を詳しく確認してから整復を行います。整復後にはギプスや副木で足首を固定します。

この固定期間中にきちんと骨が癒合し、関節が安定するかどうかで予後が変わります。固定後、徐々にリハビリを開始し、股関節や膝関節を含めた下肢全体のバランスを考慮して再発予防に努めます。

手術療法

靭帯の断裂や骨折が重度の場合、手術によって靭帯の修復や骨の固定を行うことがあります。手術後は再びギプスなどで固定し、回復状況に合わせて段階的にリハビリを進めます。

手術を選択するかどうかは、年齢や活動レベル、股関節を含めた他の関節の状態など、総合的な視点で判断します。術後のリハビリは足首だけでなく、股関節の可動域トレーニングや筋力強化にも注目します。

リハビリテーション

リハビリでは、まず炎症や痛みが落ち着いてから関節の可動域を改善する運動を取り入れます。続いて筋力強化やバランス訓練を行い、最終的にはスポーツへの復帰を目指すこともあります。

足首のリハビリと同時に股関節周辺の柔軟性や筋力を高めると、再び足首に大きな負荷がかからない身体づくりが可能になります。

距腿関節脱臼治療の流れ

治療段階主な内容
初期対応痛みの評価、レントゲンやMRIなどの画像検査、整復
固定・保存療法ギプスや装具などで安静を保ち、自然治癒を待つ
手術療法骨折や靭帯損傷が重い場合に必要に応じて行う
リハビリテーション可動域改善、筋力強化、バランス訓練などを段階的に進める
  • 受傷直後はすみやかに整復し、適切な固定を行う
  • 足首だけでなく股関節のケアにも注目すると、二次的な負担を減らせる
  • リハビリ計画は医師や理学療法士と相談のうえで個別に調整する

生活上の注意点

距腿関節脱臼は治療だけでなく、日常生活の過ごし方も回復や再発予防に影響を与えます。

特に固定期間中は足首の筋肉や靭帯が弱りやすいため、患部をかばいながらもできる範囲で身体を動かし、血行を促進していく工夫が必要です。

あわせて股関節や膝関節の柔軟性を保つための軽いエクササイズを取り入れると、長期的な機能維持に役立ちます。

痛みへの対処

急性期の痛みがあるときは安静が大切ですが、長引くと筋肉が硬くなり、可動域回復に時間がかかります。

足首を固定している状態でも、可能であれば足趾(足の指)を軽く動かしたり、反対側の足や股関節を動かすなど、全身の血流を妨げないように工夫してください。

痛みが増す動作は無理せず、医師に相談しながら調整しましょう。

関節周囲の筋力向上

固定が外れた後は、下肢全体の筋力強化が重要になります。特にふくらはぎや足の裏、股関節周辺の筋肉は歩行時の衝撃を吸収し、足首にかかる負担を軽減する役割を果たします。

下半身を鍛える運動を継続的に取り入れると、再発リスクを下げられます。自宅で行う簡単な体操やストレッチだけでも、継続すれば効果的です。

自宅で行いやすい下肢筋力向上の方法

運動種目方法
かかと上げ下げ机やいすに手を添えて立ち、かかとを上げ下げする。ふくらはぎを意識
スクワット(軽負荷)軽く膝を曲げ伸ばしする程度から始める。股関節を無理に動かさないよう注意
足首回し(軽度)座った状態で、固定が外れている方の足をゆっくり回す。痛みが出ない範囲で行う
お尻歩き床に座った状態でお尻を左右交互に動かしながら前進・後退し、股関節周りを強化する

日常動作と姿勢

歩行や立ち上がりなどの日常動作で、つい患部をかばいすぎると他の部位に負担が集中します。正しい姿勢を保つように心がけることで、股関節や腰、膝への負担が軽減されます。

また、杖や支えが必要な期間は無理せず補助具を使ったほうが、結果的に治りも早くなります。足首だけでなく全身の姿勢調整を行うと、歩行バランスが改善して予後が良好になりやすいです。

長期的な管理

距腿関節脱臼は初期治療が終わっても、しばらくは定期的な通院やリハビリを継続したほうが回復がスムーズです。

関節の状態をこまめに確認し、必要に応じて運動量や装具の使い方を変更します。痛みが消えても軽い違和感が残る場合、放置せず医師へ相談してください。

股関節への二次的な負担を防ぐためにも、長期的な視点でケアを続けることが大切です。

  • 長時間の立ち仕事や激しい運動は、回復期には避ける
  • 痛みや腫れが再発したらすぐに医療機関に相談する
  • 股関節や膝関節の調子もあわせてチェックする

股関節との関連性

下肢の動きは足首、膝、股関節が連動して成り立っています。距腿関節脱臼が生じると、歩行バランスが崩れ、股関節への負担が増すことは少なくありません。

逆に股関節の状態が悪いと、足首が不自然な角度で使われるようになり、足首にも不調が及ぶ可能性が高まります。

したがって足首のケガを治療する際には、股関節へのケアも考慮することが必要です。

股関節への負担

足首をかばう歩き方を続けると、身体が重心を保とうとして股関節付近の筋肉に強い負荷がかかります。特に中臀筋や大臀筋が過度に緊張すると、腰痛や膝痛まで派生するケースがあります。

リハビリでは股関節の柔軟性を高めるストレッチや筋力トレーニングも並行して行うと、下半身の動きがスムーズになり、足首への再負担を予防できます。

足首と股関節の連動性に関する要点

部位連動性の特徴
足首(距腿関節)歩行時の衝撃を最初に受ける。ここに障害があると他の関節で代償が起こりやすい
膝関節足首と股関節をつなぐ中継地点。痛みをかばう動作でねじれが生じやすく、負担が蓄積しやすい
股関節下半身の可動域の要。足首や膝の動きが制限されると過度に使われるか、逆に動きが減少する場合がある

歩行パターンの変化

脱臼した足首の可動域が狭くなると、歩行時に蹴り出す力が不十分になり、股関節を大きく振り出して歩くことがあります。

こうした不自然な動きは筋肉のバランスを崩し、痛みや疲労を誘発します。自分では意識しにくい微妙な変化でも、長期的には大きな障害に発展することがあるため、専門家による動作分析が有効です。

手術後のリスク

手術で距腿関節を修復した後も、痛みや腫れをかばって股関節を過度に使うケースがあります。

リハビリの段階で正しい歩行フォームや筋肉の使い方を身につけないと、退院後に別の関節を痛める可能性が高いです。

医療スタッフやトレーナーと協力して股関節の機能評価や補強運動を継続し、足首だけでなく全身を整える意識を持つことが重要です。

早期対応の重要性

距腿関節脱臼が疑われる段階で早期に医療機関を受診し、正しい治療とリハビリ計画を立てれば、股関節への悪影響を最小限に抑えることができます。

痛みが軽減されても、歩行バランスや姿勢の乱れは残りやすいため、自己流の判断だけでなく専門家の助言を受けて継続的なケアを行うことをおすすめします。

  • 足首の脱臼だけを治せばよい、という認識は危険
  • 股関節や膝、腰の症状を予防するためにもトータルケアが欠かせない
  • 歩行パターンが変わったと感じたら早めにリハビリの見直しをする

当クリニックでの診療の流れ

当クリニックでは、距腿関節脱臼の疑いがある方を対象に、画像検査や徒手検査を通じて正確な診断を行い、その後の治療方針を丁寧にご説明しています。

足首だけでなく股関節など他の関節の状況も踏まえながら、総合的に対処する体制を整えています。痛みによって活動が制限されてしまう前に、できるだけ早く相談いただくことを推奨します。

受付と問診

まず受付で受傷経緯や現在の症状についてお伺いします。その後、医師の問診で痛みの部位、動きづらさ、過去のケガや持病などを詳細に確認します。

股関節を含む他の部位の痛みや違和感がある場合は、小さなことでも遠慮なく伝えてください。問診の情報は治療方針を立てるうえで非常に大切です。

画像検査と診断

問診後、必要に応じてレントゲンやMRI、CTなどを行い、距腿関節脱臼の有無や骨折、靭帯損傷などを確認します。

検査結果に基づき、医師が関節の位置や損傷の程度を評価し、治療計画を立案します。股関節や膝の状態も合わせてチェックし、全体的なバランスを考慮します。

診療で用いる主な検査の種類

検査名特徴
レントゲン骨の状態やずれ、骨折の有無を迅速に把握できる
MRI靭帯や筋肉、軟骨など軟部組織の損傷を詳しく確認できる
CT骨の形状や微細なずれを多角的に映し出し、手術前の詳細な検討に役立つ

治療方針の説明

検査結果を踏まえて、整復や固定、手術の必要性などを検討し、患者さまの年齢や生活環境、股関節をはじめとする他の部位の状態に合わせて治療方針を提案します。

患者さまの要望や不安点をしっかり伺い、一人ひとりに合った治療計画を立案します。治療後のリハビリの流れや、日常生活の注意点なども丁寧に説明します。

フォローアップ

治療が始まると、定期的な通院で症状の変化を確認しながらリハビリの内容や装具の使用などを調整します。

距腿関節脱臼は完治してからも足首が完全に元通りになるまで時間がかかるケースもあるため、焦らず継続的にケアしてください。

股関節など他の部位に異変を感じた場合も、早めに相談すると適切な対応ができる可能性が高いです。

よくある質問

ギプス固定だけで治りますか?

症状の程度によりますが、骨折や靭帯の損傷が軽度であればギプス固定で対応することが多いです。固定期間中にしっかり骨や靭帯が癒合すれば、手術を行わずに回復を目指せます。

ただし長期間の固定で筋力が落ちやすいため、リハビリは欠かせません。股関節や膝の筋力トレーニングも同時に行い、下肢全体の安定を図ることをおすすめします。

痛みが消えたら通院をやめてもいいですか?

痛みが消えた段階では、まだ足首の機能が十分に回復していない場合が多く、歩行時のバランスが乱れたままのこともあります。

股関節や膝関節に負担がかかり、将来的に新たな痛みを招くリスクがあるので、医師の指示のもとで定期チェックやリハビリを続けることが大切です。

手術をすると完治までどのくらいかかりますか?

状態や年齢、リハビリへの取り組み具合などによって回復期間は変動します。

一般的には手術後数週間から数か月のリハビリ期間を経て、日常動作がほぼ問題なく行えるようになるケースが多いです。

スポーツや重労働への復帰を目指す場合はさらに時間がかかることがあります。焦らず段階的に進めることで、足首と股関節の両面から身体を整えられます。

股関節も痛いのですが同時に治療できますか?

当クリニックでは下肢全体を総合的に診察し、必要に応じて股関節のリハビリや治療も同時に行っています。

足首と股関節の症状が連動している場合、両方をケアすることで効率良く回復しやすいです。気になる症状があれば問診時に詳しくお話しください。

以上

参考文献

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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