変形性脊椎症による痛みのパターンと日常生活での対処方法
変形性脊椎症は、主に加齢によって背骨(脊椎)が変形し、首や腰などに痛みやしびれを引き起こす状態です。
多くの方が経験する可能性のあるこの変化は、日常生活に少なからず影響を与えます。
しかし、背骨の変化そのものを元に戻すことは難しくても、症状の現れ方や痛みのパターンを理解し、日々の生活で適切な対処を行うことで、症状を和らげ、より快適な毎日を送ることが可能です。
この記事では、変形性脊椎症がどのような状態なのか、痛みの特徴、そしてご自身でできる対処法について詳しく解説します。
目次
変形性脊椎症とはどのような状態か
変形性脊椎症という言葉を聞くと、何か特別な病気のように感じるかもしれません。しかし、これは主に加齢に伴う脊椎の自然な変化を指すものです。
私たちの体を支える重要な柱である脊椎は、長年使い続けることで少しずつ形を変えていきます。その変化が、痛みや不快感の原因となることがあります。
ここでは、その基本的な知識について解説します。
脊椎の構造と加齢による変化
脊椎は、椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨がいくつも連なってできています。そして、骨と骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板(ついかんばん)が存在します。
これらの構造が加齢によって変化することが、変形性脊椎症の始まりです。
椎間板の役割と変性
椎間板は水分を豊富に含んだ軟骨で、脊椎にかかる衝撃を吸収する重要な役割を担っています。しかし、年齢とともに椎間板の水分は失われ、弾力性が低下します。
この状態を「椎間板の変性」と呼びます。クッション性が低下した椎間板は、つぶれて高さが低くなり、周囲の組織に影響を与え始めます。
椎間関節と黄色靭帯の変化
椎間板が薄くなると、椎骨同士をつなぐ椎間関節(ついかんかんせつ)にかかる負担が増加します。この負担により、関節の軟骨がすり減ったり、関節自体が変形したりします。
また、脊椎の後方を支える黄色靭帯(おうしょくじんたい)が、負担の増加に対応しようとして厚くなることもあります。これらの変化は、脊椎の動きを悪くし、痛みの原因となります。
骨棘(こつきょく)の形成
不安定になった脊椎を支えようとする体の防御反応として、椎骨の縁にトゲのような骨「骨棘」が形成されることがあります。
この骨棘が神経を圧迫すると、痛みやしびれといった神経症状を引き起こす原因になります。
変形性脊椎症の主な原因
変形性脊椎症を引き起こす最も大きな要因は加齢ですが、それ以外にもいくつかの要因が関与していると考えられています。
加齢に伴う変化
長年の使用による脊椎の摩耗や変性は、誰にでも起こりうる自然な現象です。特に50代以降になると、多くの方に程度の差こそあれ、脊椎の変形が見られます。
身体への負担や生活習慣
重い物を持つ仕事や、長時間同じ姿勢を続けるデスクワーク、猫背などの悪い姿勢は、特定の部分に継続的な負担をかけ、脊椎の変形を早める可能性があります。
過去の怪我や外傷
過去に経験した交通事故や転倒による脊椎の怪我が、後年になって変形性脊椎症の発症に関係することもあります。
症状が現れる主な部位
脊椎は首から腰までつながっており、変形が起こる場所によって症状の現れ方が異なります。
脊椎の部位と症状の関連性
部位 | 名称 | 現れやすい症状 |
---|---|---|
首 | 頸椎(けいつい) | 首の痛み、肩こり、腕や手のしびれ |
背中 | 胸椎(きょうつい) | 背中の痛み、体幹の痛み |
腰 | 腰椎(ようつい) | 腰痛、脚の痛みやしびれ |
他の脊椎疾患との違い
変形性脊椎症は、他の脊椎の病気と症状が似ていることがあります。特に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症とは密接な関係があります。
椎間板ヘルニアとの比較
椎間板ヘルニアは、変性した椎間板の一部が飛び出して神経を直接圧迫する状態です。急性の強い痛みが特徴で、比較的若い世代にも起こります。
一方、変形性脊椎症は、加齢による全体的な変化が背景にあるため、痛みは慢性的で、高齢になるほど多く見られます。
脊柱管狭窄症との関連性
脊柱管狭窄症は、骨棘の形成や靭帯の肥厚など、変形性脊椎症で見られる変化が原因で、神経の通り道である脊柱管が狭くなる状態です。
つまり、変形性脊椎症が進行した結果として脊柱管狭窄症が引き起こされる、と理解すると分かりやすいでしょう。
変形性脊椎症でみられる痛みの特徴とパターン
変形性脊椎症による痛みは、感じ方や現れる状況が人それぞれです。どのような時に、どのような痛みが起こるのか。
その特徴を理解することは、症状とうまく付き合っていくための第一歩です。
痛みの種類
痛みは大きく分けて、変形している部分そのものが痛む「局所的な痛み」と、神経が圧迫されて起こる「神経性の痛み」があります。
痛みの種類と主な症状
痛みの種類 | 特徴 | 主な症状例 |
---|---|---|
局所的な痛み | 脊椎の変形部位に起こる鈍い痛みやこわばり | 首の付け根の痛み、腰の重だるさ |
神経根性の痛み | 神経の根元が圧迫され、腕や脚に広がる鋭い痛み | 腕への放散痛、坐骨神経痛のような脚の痛み |
脊髄性の症状 | 脊髄本体が圧迫され、広範囲に影響が出る | 両手足のしびれ、歩行困難、細かい作業がしにくい |
痛みが現れやすい時間帯や状況
特定の時間帯や動作をきっかけに痛みが強くなる傾向があります。ご自身の痛みのパターンを把握することが大切です。
- 起床時
- 長時間の同一姿勢後
- 動き始め
- 特定の動作(例:うがい、物を拾う)
朝起きた時に首や腰がこわばって動かしにくい、デスクワークや車の運転の後に腰が痛くなる、といった経験はありませんか。
これらは、寝ている間や同じ姿勢を続けることで筋肉や関節が固まり、動き始めに痛みとして感じられる典型的な例です。
天候による症状の変化
「雨が降る前になると古傷が痛む」とよく言いますが、変形性脊椎症の症状も天候に影響されることがあります。
天候と症状の関係
天候の変化 | 考えられる影響 | 対処法のヒント |
---|---|---|
気温の低下(寒さ) | 筋肉が緊張し、血行が悪くなることで痛みが増す | 衣服の調整、体を温める |
湿度の変化 | 体内の水分バランスに影響し、痛みを誘発する可能性 | 除湿器の使用、適度な運動 |
気圧の低下 | 関節内の圧力が変化し、神経を刺激することがある | リラックスできる時間を作る |
科学的にすべての関係が解明されているわけではありませんが、気圧の変化などが自律神経に影響を与え、痛みを敏感に感じさせてしまう、という考え方もあります。
痛みの強さと進行度
変形性脊椎症の症状は、ゆっくりと進行することが一般的です。初期段階では軽い違和感程度でも、年月をかけて痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
しかし、脊椎の変形の程度と症状の強さが必ずしも比例しないのが、この状態の難しいところです。レントゲン写真では強い変形が見られても、ほとんど症状を感じない方もいます。
【部位別】変形性脊椎症の症状
脊椎のどの部分に変形が起きているかによって、現れる症状は大きく異なります。ここでは、首・背中・腰の3つの部位に分けて、それぞれの特徴的な症状を解説します。
首(頸椎)に症状が現れる場合
頸椎の変形は「変形性頸椎症」と呼ばれ、デスクワークなどで首に負担がかかりやすい現代人にとって身近な問題です。
- 首や肩のこり、痛み
- 頭痛やめまい、耳鳴り
- 腕や手、指先のしびれや痛み
特に、腕や手に向かう神経が骨棘などで圧迫されると「頸椎症性神経根症」となり、片方の腕に電気が走るような鋭い痛みやしびれが生じます。
さらに、脊髄本体が圧迫される「頸椎症性脊髄症」になると、両手足のしびれ、歩行障害、ボタンがかけにくいといった巧緻運動障害が現れることもあります。
背中(胸椎)に症状が現れる場合
胸椎は肋骨とつながっており、頸椎や腰椎に比べて動きが少ないため、症状が現れる頻度は低いとされています。
しかし、変形が進行すると、背中の慢性的な痛みやこわばりの原因になります。
胸椎の症状
症状 | 特徴 |
---|---|
背中の痛み | 肩甲骨の間や背中の中央部に鈍い痛みを感じる |
体幹の痛み | 体をねじる動作や深呼吸で痛みが響くことがある |
肋間神経痛 | 稀に、肋骨に沿って痛みが走ることがある |
腰(腰椎)に症状が現れる場合
腰は体の重みを支える土台であり、最も負担がかかりやすい部位です。そのため「変形性腰椎症」は非常に多く見られます。
主な症状は、朝起きた時や、長時間座った後からの動き始めに感じる腰痛です。動いているうちに少し楽になるのが特徴です。
変形が進行し、神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症を合併すると、足の痛みやしびれのために長い距離を歩けなくなる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という症状が現れます。
この場合、少し前かがみで休むと症状が和らぐのが特徴です。
日常生活で痛みを管理するための基本姿勢
変形性脊椎症の症状を悪化させないためには、脊椎に余計な負担をかけない生活習慣が重要です。日々の何気ない動作や姿勢を見直すことが、痛みの管理につながります。
正しい立ち方と座り方
無意識に行っている「立つ」「座る」という動作ですが、少し意識するだけで脊椎への負担は大きく変わります。
立つ時の重心と背骨の意識
立つ時は、左右の足に均等に体重をかけ、耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように意識します。
軽くお腹に力を入れて、頭のてっぺんから糸で吊られているようなイメージを持つと、自然と良い姿勢を保ちやすくなります。
座る時の椅子の選び方と座り方
椅子に座る際は、深く腰掛けて背もたれに背中をしっかりつけます。足の裏全体が床に着き、膝が股関節と同じか少し高くなるくらいの高さが理想的です。
柔らかすぎるソファは腰が沈み込みやすいため、長時間の使用には注意が必要です。
デスクワークでの注意点
項目 | ポイント | 目的 |
---|---|---|
モニターの高さ | 目線がやや下になるように調整する | 首が前に出るのを防ぐ |
キーボードとマウス | 肘が約90度になる位置に置く | 肩や腕の緊張を和らげる |
休憩 | 少なくとも1時間に1回は立ち上がり、軽く動く | 同じ姿勢による筋肉の硬直を防ぐ |
就寝時の姿勢と寝具の選び方
睡眠は体を休ませるための大切な時間ですが、寝具や姿勢が合っていないと、かえって脊椎に負担をかけてしまうことがあります。
- 仰向け寝:膝の下にクッションを入れると腰への負担が和らぐ
- 横向き寝:抱き枕を利用して体のねじれを防ぐ
マットレスは、体が沈み込みすぎない適度な硬さが必要です。柔らかすぎると腰が落ち込んでしまい、硬すぎると体とマットレスの間に隙間ができてしまい、どちらも腰痛の原因となります。
枕の高さも重要で、首のカーブを自然に支えてくれるものを選びましょう。
物を持ち上げる際の注意点
床にある物を持ち上げる動作は、腰に大きな負担がかかる危険な動作の一つです。
悪い例は、膝を伸ばしたまま前かがみになって持ち上げることです。この動作は、腰の筋肉と椎間板に直接的な負荷をかけます。
良い例は、まず対象物に近づき、片膝をつくか、両膝をしっかりと曲げて腰を落とし、荷物を体に引き寄せてから、脚の力で立ち上がることです。このことにより、腰への負担を大幅に減らすことができます。
症状を和らげるセルフケアと運動療法
痛みをコントロールし、脊椎の機能を維持するためには、日常生活でのセルフケアと適度な運動が大切です。痛みの程度に合わせて、無理のない範囲で継続的に行いましょう。
安静と活動のバランス
痛みが非常に強い急性期には、無理に動かず安静にすることが第一です。痛みを我慢して活動を続けると、炎症が悪化する可能性があります。
しかし、痛みが少し落ち着いてきたら、過度な安静はかえって筋肉を衰えさせ、体を硬くしてしまいます。痛みの様子を見ながら、少しずつ活動量を増やしていくことが重要です。
体を温めることの効果
体を温めると、筋肉の緊張がほぐれ、血行が促進されます。このことにより、痛みの原因となる物質が洗い流されやすくなり、症状の緩和につながります。
体を温める具体的な方法
方法 | ポイント |
---|---|
入浴 | 38~40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かる |
ホットパック | 痛みやこりを感じる部分に15~20分程度あてる |
腹巻きやカイロ | 腰やお腹を冷やさないように工夫する |
ただし、炎症が強く、熱を持っているような場合は温めると逆効果になることもあるため、注意が必要です。
無理のない範囲で行うストレッチ
ストレッチは、硬くなった筋肉の柔軟性を取り戻し、関節の可動域を広げるのに役立ちます。痛みを感じない、気持ち良いと感じる範囲でゆっくり行いましょう。
首周りの筋肉をほぐすストレッチ
椅子に座り、背筋を伸ばします。ゆっくりと首を前に倒し、次にゆっくりと後ろにそらします。左右にもゆっくり倒し、それぞれの位置で5秒ほど静止します。
決して無理に倒したり、反動をつけたりしないでください。
背中や腰の柔軟性を保つストレッチ
仰向けに寝て両膝を抱え、胸に引き寄せます。この姿勢でゆっくりと呼吸をしながら、腰や背中の筋肉が伸びるのを感じます。
また、四つん這いの姿勢から、背中を丸めたり反らしたりする「キャットアンドドッグ」という運動も効果的です。
筋力を維持するための簡単な運動
脊椎を支えているのは、背骨そのものだけではありません。お腹周りや背中の筋肉(体幹筋)が天然のコルセットとして働き、脊椎を安定させています。
これらの筋力を維持することが、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要です。
- ウォーキング
- 水中ウォーキング
- 軽い筋力トレーニング
ウォーキングは、手軽に始められる全身運動です。無理のないペースで、少しずつ時間や距離を伸ばしていくと良いでしょう。
プールでの水中ウォーキングは、浮力によって脊椎への負担が軽減されるため、痛みが強い方にもおすすめです。
食生活と体重管理の重要性
毎日の食生活や体重も、変形性脊椎症の症状に大きく関わっています。脊椎への負担を軽くし、骨や軟骨の健康を保つための知識を身につけましょう。
脊椎への負担を減らす体重コントロール
体重が増えれば、その分だけ脊椎にかかる負担も増大します。特に腰椎には、立っているだけでも体重の数倍の負荷がかかると言われています。
体重を適正範囲にコントロールすることは、痛みの軽減と進行予防に直接つながる重要な対策です。
無理な食事制限は長続きせず、かえって健康を損なう可能性があります。
バランスの良い食事を基本に、間食を減らしたり、ウォーキングなどの運動を取り入れたりして、緩やかに体重を管理していくことが大切です。
骨や軟骨の健康を支える栄養素
骨や、クッションの役割を担う軟骨を構成する栄養素を意識的に摂取することも、長期的な視点で脊椎の健康をサポートします。
脊椎の健康を支える主な栄養素
栄養素 | 主な役割 | 多く含む食品 |
---|---|---|
カルシウム | 骨の主成分。骨密度を維持する。 | 牛乳、乳製品、小魚、豆腐、緑黄色野菜 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助ける。 | きのこ類、魚類、卵黄(日光浴でも生成) |
タンパク質 | 骨や軟骨、筋肉の材料となる。 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
これらの栄養素を特別に多く摂るというよりは、様々な食品を組み合わせ、バランスの取れた食事を一日三食きちんと摂ることを心掛けましょう。
痛みを悪化させる可能性のある食生活
一方で、体内の炎症を促進するような食生活は、痛みを悪化させる可能性があります。
例えば、糖質や脂質の多い加工食品、スナック菓子、清涼飲料水の摂りすぎは、体重増加につながるだけでなく、体内の炎症反応を助長することがあります。
健康的な食生活は、脊椎だけでなく全身の健康維持に貢献します。
よくある質問
変形性脊椎症について、多くの方が抱く疑問にお答えします。
変形性脊椎症は治りますか?
加齢による脊椎の変形そのものを、完全に元の状態に戻すことは現代の医療では難しいのが現状です。しかし、症状をコントロールし、痛みやしびれを和らげることは十分に可能です。
日常生活での姿勢や動作の工夫、適切な運動療法、体重管理などを組み合わせることで、症状とうまく付き合いながら、快適な生活を送ることを目指します。
どのような運動を避けるべきですか?
脊椎に強い衝撃が加わったり、体を激しくひねったりする運動は避けるのが賢明です。具体的には、ジャンプを伴うスポーツ(バレーボールなど)、コンタクトスポーツ(ラグビー、柔道など)、体を強くひねるゴルフのスイングなどは、症状を悪化させる可能性があります。
ご自身の症状を悪化させる動作や、痛みを感じる運動は控えるようにしてください。
サポーターやコルセットは使っても良いですか?
痛みが強い時期に、一時的にサポーターやコルセットを使用することは、患部を安定させ、痛みを和らげるのに有効です。
しかし、長期間にわたって常に使用していると、体を支える筋力が低下してしまい、かえって症状を悪化させる原因になることがあります。
使用する際は、専門家と相談し、必要な時だけ着用するなど、適切に使い分けることが大切です。
症状が悪化するサインはありますか?
以下のような症状が現れた場合は、神経への圧迫が強まっている可能性があり、注意が必要です。
- 腕や脚のしびれ、痛みの範囲が広がってきた
- 足に力が入らず、つまずきやすくなった
- 階段の上り下りが急に困難になった
- 排尿や排便に異常を感じる(尿が出にくい、頻尿、便秘など)
これらの症状は、より専門的な診断や治療が必要なサインです。自己判断で様子を見ずに、速やかに専門の医療機関を受診してください。
以上
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