足立慶友医療コラム

股関節の激痛を伴う症状への対処と受診時期

2025.08.11

歩く、座る、立ち上がるといった日常の何気ない動作で、股関節に突然の激痛が走ると、大きな不安を感じるものです。

その痛みは、生活の質を著しく低下させるだけでなく、「何か重大な病気ではないか」という心配を引き起こします。

この記事では、股関節に激痛が生じる主な原因から、ご自身でできる応急処置、日常生活での注意点、そして医療機関を受診すべき適切なタイミングまで、詳しく解説します。

痛みの原因を正しく理解し、適切に対処するための第一歩として、ぜひお役立てください。

股関節に激痛が走る主な原因

股関節の激痛は、さまざまな原因によって引き起こされます。痛みの背景には、加齢による変化、血行の問題、免疫系の疾患、あるいは急な外傷などが考えられます。

原因によって対処法や治療方針が大きく異なるため、まずはどのような原因が考えられるのかを知ることが重要です。

ここでは、股関節の激痛を引き起こす代表的な疾患や状態について解説します。

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の痛みの原因として最も多い疾患の一つです。関節のクッションの役割を果たす軟骨がすり減り、骨が変形することで炎症や痛みが生じます。

多くは加齢とともに進行しますが、生まれつき股関節の形状に問題(臼蓋形成不全など)がある場合、若いうちから発症することもあります。

初期は立ち上がりや歩き始めに痛む程度ですが、進行すると安静時や夜間にも強い痛みを感じるようになります。

変形性股関節症の進行度と症状

進行度主な症状痛みの特徴
初期立ち上がり、歩き始めの痛み、だるさ動作の開始時に痛み、少し休むと和らぐ
進行期持続的な痛み、可動域の制限(あぐらがかけない等)安静時にも痛み、長距離の歩行が困難になる
末期常に強い痛み、歩行が著しく困難になる夜間痛で眠れない、じっとしていても痛む

大腿骨頭壊死症

大腿骨頭壊死症は、太ももの骨の付け根部分である大腿骨頭への血流が悪くなり、骨の組織が壊死してしまう疾患です。

骨が壊死するとその部分が潰れてしまい、股関節に激しい痛みを引き起こします。

アルコールの多飲やステロイド薬の大量使用が関連しているといわれていますが、原因が特定できない特発性のものも多くあります。

初期段階では症状がないこともありますが、骨の圧壊が始まると突然、激痛に見舞われるのが特徴です。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫システムの異常により、自分自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。

股関節だけでなく、手足の指など複数の関節で炎症が起こり、痛みや腫れ、こわばりを引き起こします。特に朝起きた時に関節がこわばる「朝のこわばり」が特徴的な症状です。

進行すると軟骨や骨が破壊され、関節が変形してしまうこともあります。

関節リウマチによる股関節痛の特徴

特徴具体的な内容
痛みの性質炎症による持続的な痛み、安静にしていても痛む
多関節性股関節以外の手や足の関節にも痛みや腫れを伴うことが多い
朝のこわばり起床後、関節が動かしにくく、30分以上続くことがある

急性の外傷(骨折や脱臼)

転倒や事故など、強い衝撃が股関節に加わることで骨折や脱臼が起こり、激痛が生じます。

特に高齢者の場合、骨粗しょう症で骨がもろくなっているため、くしゃみや少しつまずいただけでも大腿骨頸部骨折などを起こすことがあります。

骨折や脱臼の場合は、激痛で立つことや歩くことができなくなるのが一般的です。この状態は緊急の対応を必要とします。

激痛の性質から考えられること

痛みの感じ方は、その原因を探る上で重要な手がかりとなります。「いつ、どこが、どのように痛むのか」を正確に把握することで、原因となっている疾患をある程度推測できます。

医療機関を受診する際にも、これらの情報を医師に伝えることは、的確な診断につながります。

動かすと痛いのかじっとしていても痛いのか

痛みが動作に関連しているかどうかは、重要な判断材料です。歩き始めや立ち上がりなど、特定の動きで痛む場合は、変形性股関節症のように関節の摩耗が原因である可能性が考えられます。

一方、じっとしていても、特に夜間に痛みが強くなる場合は、炎症が強い状態や、大腿骨頭壊死症、あるいは腫瘍などの可能性も視野に入れる必要があります。

痛みのタイミングと主な原因

痛みのタイミング考えられる主な原因
動作開始時(立ち上がりなど)変形性股関節症(初期)
歩行中や運動後変形性股関節症、筋肉や腱の炎症
安静時や夜間変形性股関節症(進行期)、大腿骨頭壊死症、関節リウマチ

痛みの発生場所

「股関節が痛い」と感じていても、実際に痛む場所は人それぞれです。足の付け根(鼠径部)が痛むことが多いですが、お尻の横、太ももの前側や膝の上あたりに痛みを感じることもあります。

痛みの原因となっている部位からの関連痛として、離れた場所に痛みが出ることがあるためです。どこが一番痛むのかを把握しておきましょう。

痛みに伴うその他の症状

激痛だけでなく、他にどのような症状があるかも重要です。例えば、股関節周辺に熱っぽさや腫れがあれば、強い炎症が起きているサインです。

関節の動きが悪くなる「可動域制限」もよく見られます。また、発熱や倦怠感など、全身的な症状を伴う場合は、関節リウマチのような全身性の疾患の可能性も考えます。

注意すべき随伴症状

  • 関節の腫れ、熱感
  • あぐらや靴下履きが困難になる(可動域制限)
  • 歩行時の跛行(びっこを引く)
  • 全身の発熱や倦怠感

痛みが続く期間と頻度

痛みが一時的なものか、持続的なものか、あるいは良くなったり悪くなったりを繰り返すのか、その経過も診断の手がかりです。

数日で治まる痛みであれば筋肉痛などの一時的な問題かもしれませんが、数週間以上続く、あるいはだんだん痛みが強くなるような場合は、進行性の疾患が隠れている可能性があります。

自宅でできる応急処置と注意点

股関節に激痛が生じた際、すぐに医療機関へ行けない状況もあるでしょう。そのような場合に痛みを少しでも和らげ、悪化を防ぐための応急処置を知っておくことは大切です。

ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、根本的な解決にはならないことを理解しておきましょう。自己判断で誤った対処をすると、かえって症状を悪化させる危険性もあります。

安静の保ち方

痛みが強いときは、まず無理に動かず安静にすることが基本です。痛みを我慢して動き続けると、炎症が悪化する可能性があります。

横になるときは、痛いほうの足を上にして、膝の間にクッションや枕を挟むと楽な姿勢を保ちやすいです。

椅子に座る際も、深く腰掛けて背筋を伸ばし、股関節が深く曲がりすぎないように注意します。

アイシング(冷却)の正しい方法

急な激痛で、患部が熱っぽく腫れているような場合は、炎症を抑えるために冷やすことが有効です。これをアイシングといいます。

氷のうや、ビニール袋に氷と少量の水を入れたものをタオルで包み、最も痛む部分に15分から20分程度当てます。

冷やしすぎは血行を妨げる可能性があるので、長時間連続して行うのは避けてください。1日に数回、間隔をあけて行いましょう。

温めるべきか冷やすべきかの判断

痛いときは温めるべきか、冷やすべきか、迷うことが多いかもしれません。

基本的な考え方として、急性の痛みや炎症(ズキズキする痛み、熱感、腫れ)がある場合は「冷却」、慢性的な鈍い痛みや筋肉のこわばりがある場合は「温熱」が適しているとされます。

判断に迷う場合は、自己判断せず、まずは冷やしてみるか、何もしないで医療機関に相談するのが安全です。

冷却と温熱の使い分けの目安

対処法適した症状目的・作用
冷却(アイシング)急な激痛、腫れ、熱感、運動後の痛み血管を収縮させ、炎症や腫れを抑える
温熱(温める)慢性的な鈍い痛み、筋肉のこわばり、血行不良血管を拡張させ、血行を促進し痛みを緩和する

自己判断でのマッサージやストレッチの危険性

痛みを和らげようとして、痛い部分を強く揉んだり、無理にストレッチしたりすることは非常に危険です。

特に炎症が起きている場合、マッサージなどの刺激は炎症をさらに悪化させる可能性があります。また、骨折や大腿骨頭壊死症が原因の場合、不用意な動きは状態を深刻化させることにつながります。

痛みの原因がはっきりしない段階でのマッサージやストレッチは絶対に避けてください。

日常生活で痛みを和らげる工夫

股関節の痛みは、日々の何気ない動作の積み重ねで悪化することがあります。日常生活の中で少し工夫をするだけで、股関節への負担を減らし、痛みを和らげることが可能です。

ここでは、すぐに実践できる生活上の工夫を紹介します。これらの工夫は、治療と並行して行うことで、より良い状態を保つ助けとなります。

股関節に負担をかけない動作

床からの立ち座り、重いものを持つ、階段の上り下りなど、股関節に大きな負担がかかる動作はできるだけ避けることが大切です。

和式の生活(床に座る、布団で寝るなど)は股関節を深く曲げる機会が多いため、椅子やベッドを使用する洋式の生活スタイルへ切り替えることを検討しましょう。

負担を減らす動作のポイント

場面推奨される動作避けるべき動作
立ち座りテーブルや手すりを利用し、腕の力で支える低い椅子や床から直接立ち上がる
物を拾う膝を曲げて腰を落とす腰をかがめて股関節を深く曲げる
階段手すりを使い、痛くない方の足から上る手すりを使わずに急いで上り下りする

杖や歩行器の活用

歩くときに痛みを感じる場合、杖を使うことで股関節にかかる体重の負担を大幅に減らすことができます。杖は、痛い足とは反対側の手で持つのが基本です。

杖を使うことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、痛みを我慢して不自然な歩き方を続けると、反対側の足や腰にも負担がかかり、新たな痛みの原因になります。

痛みを管理し、安全に歩くための有効な手段として積極的に活用しましょう。

靴の選び方とインソールの利用

足元を安定させることは、股関節の負担軽減に直結します。靴を選ぶ際は、かかとが安定し、衝撃を吸収してくれるクッション性の高いものを選びましょう。

ハイヒールや底の硬い靴は避けるのが賢明です。

また、足の形に合ったインソール(中敷き)を利用することで、歩行時の衝撃をさらに和らげ、足のアライメント(骨の配列)を整える助けになります。

靴選びのポイント

  • かかとがしっかりしている
  • 靴底にクッション性がある
  • つま先が窮屈でない
  • 着脱がしやすい

体重管理の重要性

股関節には、歩行時に体重の3倍から5倍もの負荷がかかるといわれています。つまり、体重が1kg増えるだけで、股関節には3kg以上の余分な負担がかかる計算になります。

体重を適正な範囲にコントロールすることは、股関節の負担を直接的に減らす、非常に効果的な方法です。

食事内容の見直しや、無理のない範囲での運動を取り入れ、体重管理を心がけましょう。

医療機関を受診するタイミング

股関節の激痛を感じたとき、「このくらいの痛みで病院に行くべきか」「もう少し様子を見ても良いのか」と迷うことは少なくありません。

しかし、中には早急な対応が必要な危険な状態も隠れています。ここでは、医療機関を受診すべきタイミングの目安について解説します。

適切な時期に受診することが、重症化を防ぎ、早期の回復につながります。

すぐに受診すべき危険なサイン

以下のような症状が見られる場合は、放置せずにできるだけ早く医療機関を受診してください。

特に、転倒などの後に激痛が生じ、動けなくなった場合は、骨折の可能性が高いため救急車の要請も検討すべきです。

緊急性の高い症状のチェックリスト

症状考えられる状態
転倒後、激痛で立てない、歩けない骨折(大腿骨頸部骨折など)、脱臼
明らかな変形、左右の足の長さが違う脱臼、骨折
急に始まった耐え難い痛み大腿骨頭壊死症、化膿性関節炎
関節の腫れ、熱感、発赤が強い化膿性関節炎、痛風発作

数日様子を見ても良いケース

痛みが比較的軽く、歩行も可能で、日常生活に大きな支障がない場合は、数日間、安静にして様子を見るという選択肢もあります。

例えば、軽い筋肉痛や一時的な炎症であれば、安静にすることで自然に軽快することがあります。

しかし、数日経っても痛みが改善しない、あるいは徐々に悪化するようであれば、医療機関を受診することをお勧めします。

何科を受診すればよいか

股関節の痛みを専門に診るのは「整形外科」です。整形外科では、骨、関節、筋肉、神経など、運動器に関わる疾患全般を扱っています。

問診や診察、レントゲンなどの検査を通じて、痛みの原因を正確に診断し、適切な治療方針を立てます。

近くの整形外科クリニックを受診するか、症状が重い場合は総合病院の整形外科を受診しましょう。

医療機関で行う検査と診断

医療機関では、痛みの原因を正確に特定するために、いくつかの検査を行います。

患者さんから症状を詳しく聞く「問診」から始まり、関節の状態を直接確認する「身体診察」、そして画像で内部の状態を見る「画像検査」などが中心となります。

これらの検査結果を総合的に判断し、診断を確定します。

問診と身体診察

診断の第一歩は、医師による問診です。いつから、どこが、どのように痛むのか、痛みの原因に心当たりはあるか、過去の病気やけがについてなど、詳しく伝えます。

その後、医師が股関節を直接見て、触って、動かして状態を確認する身体診察を行います。

腫れや熱感の有無、押して痛む場所(圧痛点)、関節の動く範囲(可動域)などをチェックし、痛みの原因を探ります。

レントゲン(X線)検査

レントゲン検査は、骨の状態を確認するための基本的な画像検査です。骨折の有無、関節の隙間の広さ(軟骨のすり減り具合)、骨の変形などを評価できます。

変形性股関節症の診断や進行度の評価には欠かせない検査です。多くの整形外科クリニックで手軽に行うことができ、診断のための重要な情報を得られます。

MRI検査やCT検査

レントゲン検査だけでは診断が難しい場合に、より詳しい情報が必要となるとMRI検査やCT検査が行われます。

MRI検査とCT検査の役割

検査方法主な特徴と分かること
MRI検査磁気を利用して体の断面を撮影。軟骨、筋肉、靭帯などの軟部組織や、骨の内部の状態(壊死など)を詳しく見るのに優れている。
CT検査X線を使って体の断面を撮影。骨の立体的な構造や、複雑な骨折の状態を詳細に把握するのに適している。

特に、大腿骨頭壊死症の早期診断や、軟骨の損傷具合を詳しく評価する際にはMRI検査が非常に有用です。

血液検査

関節リウマチや化膿性関節炎など、全身性の炎症性疾患が疑われる場合には、血液検査を行います。

炎症反応(CRPや血沈)の数値や、リウマチ因子などの自己抗体の有無を調べることで、診断の助けとなります。

これらの疾患が原因である場合、股関節だけでなく全身的な治療が必要になります。

股関節の痛みを管理するための一般的な考え方

股関節の激痛に対する治療は、その原因や重症度、そして患者さん自身の年齢や活動レベルなどを考慮して、総合的に決定します。

治療の大きな目的は、痛みをコントロールし、股関節の機能を維持・改善して、生活の質を高めることです。治療法は大きく「保存療法」と「手術療法」に分けられます。

保存療法(薬物療法、運動療法)

手術以外の方法で症状の改善を目指すのが保存療法です。多くの場合、まずはこちらの治療から開始します。

  • 薬物療法: 消炎鎮痛剤(飲み薬、貼り薬、塗り薬)を使用して、痛みや炎症を和らげます。症状が強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイドの注射を行うこともあります。
  • 運動療法: 股関節周辺の筋力を強化したり、関節の可動域を広げたりするための運動です。専門家の指導のもとで、股関節に負担をかけない適切な運動を行うことが重要です。水中ウォーキングなども有効です。
  • 物理療法: 温熱療法や電気刺激などを用いて、痛みを和らげ、血行を改善します。

手術療法という選択肢

保存療法で十分な効果が得られない場合や、骨の変形・破壊が著しい場合には、手術療法が検討されます。

代表的な手術には、骨を切って関節のかみ合わせを調整する「骨切り術」や、傷んだ関節を人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」などがあります。

どの手術が適しているかは、疾患の種類や進行度によって異なります。

専門家との相談の重要性

股関節の痛みは、放置すると進行し、生活に大きな支障をきたす可能性があります。

痛みの原因を正確に突き止め、自分に合った対処法や治療法を見つけるためには、整形外科医などの専門家に相談することが何よりも大切です。

インターネットの情報だけで自己判断せず、まずは一度、専門の医療機関を受診して、的確なアドバイスを受けてください。

よくある質問

ここでは、股関節の激痛に関して多くの方が抱く疑問についてお答えします。個々の症状によって当てはまらない場合もありますので、あくまで一般的な参考情報としてご覧ください。

痛みが強い夜の過ごし方は?

夜間痛は非常につらいものです。まずは楽な姿勢を見つけることが大切です。抱き枕を利用したり、膝の間にクッションを挟んだりして、股関節が安定する姿勢を探してみてください。

痛む部分に熱感がなければ、蒸しタオルなどで優しく温めると、筋肉の緊張がほぐれて痛みが和らぐことがあります。

ただし、痛みが続く場合は、医師に相談して適切な鎮痛薬を処方してもらうことも検討しましょう。

湿布は効果がありますか?

市販の湿布には消炎鎮痛成分が含まれており、一時的に痛みを和らげる効果は期待できます。

急な痛みで熱を持っている場合は冷感タイプ、慢性的な鈍い痛みには温感タイプが向いているとされますが、どちらが心地よいと感じるかで選んでも問題ありません。

ただし、湿布はあくまで対症療法です。根本的な原因を解決するものではないため、痛みが続く場合は必ず医療機関を受診してください。

サプリメントは痛みに効きますか?

グルコサミンやコンドロイチンなど、関節に良いとされるサプリメントは数多く販売されています。

これらが一部の人の症状緩和に役立つ可能性は否定できませんが、現在のところ、すべての人の変形性股関節症の進行を止めたり、軟骨を再生させたりするほどの明確な科学的根拠は確立されていません。

サプリメントはあくまで補助的なものと考え、過度な期待はせず、基本となる治療と並行して利用を検討するのが良いでしょう。利用する際は、主治医に相談することをお勧めします。

運動はした方が良いのでしょうか?

痛みが強い急性期には安静が第一ですが、症状が落ち着いてきたら、適切な運動は股関節の機能を維持・改善するために非常に重要です。

股関節に負担をかけずに周囲の筋力を鍛えることで、関節を安定させ、痛みの軽減につながります。ただし、自己流の運動は症状を悪化させる危険もあります。

必ず医師や理学療法士などの専門家に相談し、自分に合った運動の種類や強度について指導を受けてから開始してください。

推奨される運動の例

  • 水中ウォーキング
  • エアロバイク
  • 専門家の指導下での筋力トレーニング

以上

参考文献

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Author

北城 雅照

医療法人社団円徳 理事長
医師・医学博士、経営心理士

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