足立慶友医療コラム

運動時に内くるぶしが痛い:有痛性外脛骨の診断・治療・リハビリ

2020.04.28


内くるぶしの近くに痛みを認める時、『有痛性外脛骨』の可能性を考える必要があります。

実際に、有痛性外脛骨は、10歳~15歳の思春期スポーツ活動に伴い発症することが多い疾患です。

今回はこの有痛性外脛骨の特徴や治療について解説します。

(文章中に、日本整形外科スポーツ医学会が配布しているスポーツ損傷シリーズ「有痛性外脛骨」の図を利用させて頂きました。ぜひこちらもご活用下さい。)

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今回の10秒まとめ

①外脛骨とは、足の過剰な骨のひとつであり、外脛骨に対して痛みが生じる状態を有痛性外脛骨と呼びます。

②外脛骨は女性に多く、両側性に認める頻度が高いと報告されています。

③有痛性外脛骨では、基本的には保存的療法が選択されます。

④診断は、問診・身体観察(触診)・筋力や足の動き・レントゲン・MRI検査で判断します。

⑤有痛性外脛骨では、基本的には保存的療法が選択されます。

⑥リハビリテーションは、足部の筋力強化やインソール・足底板・動作チェックなどを行います。

有痛性外脛骨とは?

足は、いくつかの小さな骨が組み合わさっています。その中の「舟状骨」と呼ばれる骨が、土踏まずの周辺に存在していますが先天的に舟状骨の外側に骨が一つ多く有する方がいます

外脛骨も足の過剰な骨のひとつであり、外脛骨に対して痛みが生じる状態を有痛性外脛骨と呼びます

外脛骨は女性に多く、両側性に認める頻度が高いと報告されています外脛骨は正常の方でも15%ほどに見られるといわれています。

そのほとんどは無症状であり、成人になるまで無症状のこともあります。

外脛骨を有する10~30%くらいが運動時などに痛みが生じたり、靴のサイズが合わずに骨が刺激されることから痛みが誘発します。

有痛性外脛骨の診断は?

・問診
・身体観察(触診)
・筋力や足関節の動き
・X線検査(レントゲン)
・MRI検査

問診では、スポーツ歴やどんな時に痛くなるかを聞いていきます。

また膨隆部を押して、圧痛(押されて痛いか)を確認します。

X線検査では足の形状や変形を確認します。

また軟骨や靭帯の状態を確認するために、MRI検査も用いることもあります。

有痛性外脛骨の治療は?

保存療法

有痛性外脛骨では、基本的には保存的療法が選択されます。

なぜなら骨成長の停止する15歳頃から症状は治まることが多いからです。

通常であれば数週間運動を控えることで疼痛は軽減しますので、痛みが軽減すればスポーツ復帰が可能となります。

しかし、原因が取り除けていない場合は、痛みが再発する可能性が高いです。

そこで当院では、外来リハビリテーションが適応される場合があります。

リハビリテーションは?

足部内在筋強化

足底内在筋とは、足部にすっぽり収まっている筋肉のことです。多くの小さな筋肉が複雑に機能しています。

これらの足底内在筋訓練を行うことで、足部変形の予防・治療になります。

また歩行の安定性向上・スポーツパフォーマンス向上も見込まれます。

下記の図ような、つま先に体重をのせた踵上げなども有効です。

インソールや足底板

有痛性外脛骨では偏平足を合併することが多いとされています。

扁平足が合併すると、有痛性外脛骨による痛みの症状が悪循環的に増悪するとも言われれています。

痛みがあるのかないのかの分かれ目は、土踏まずがしっかりあるかがポイントになってきます。

偏平足をインソールや足底板によってアーチを保持させることが有効とされています。

インソールに関しては以下の記事のご参照ください。

インソールについて

 

動作チェック

有痛性外脛骨の方は、一歩踏み出したときに「knee in tou out」という「膝が内に入っている」状態がみられることがあります。

これは特に

・女性で内またが習慣化している方

・お尻の筋力が弱っている方

・骨盤が前傾し、反り腰になっている方

などにもみられます。この膝が内側に入りやすい状態が続くと有痛性外脛骨や偏平足が悪化しやすく、シンスプリントやジャンパー膝・ACL断裂などの危険性が高くなります。

原因は、足だけではない可能性もあるため、インソールや足の運動だけで治らなかった方は、他の関節が関係している場合もあります。

また何度も再発を繰り返し、日常生活やスポーツ活動に支障を来すような場合や症状が改善しない場合には、手術適応もあります。

当院では足の専門家による診察を行っており、患者さまの状況に応じて手術治療も提供しております。

足の痛みでお悩みの方は、是非一度当院の専門外来をご受診ください。

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

リハビリテーション科のご案内

腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

竹内 雄登

理学療法士・住環境福祉コーディネーター2級

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