足立慶友医療コラム

ACL断裂術後のバスケットボール復帰までの復帰基準・練習方法

2021.05.03

膝関節


バスケットボールは、切り返し動作・ストップ動作・着地・ターン・トップスピードからの急速な減速動作が必要とされる競技です。

膝前十字靭帯損傷術後の練習の参加は、治療経過の中で獲得できている動作のレベルに応じて段階的に競技に復帰させることが、再発を防ぐことに重要です。

今回は、膝前十字靭帯損傷術後のバスケットボール復帰までの基準・練習方法についてお話をいたします。

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今回の10秒まとめ。

① 前十字靭帯損傷の治療方針には、保存療法と手術療法がある。

② 再建術により膝関節の不安定性が改善し、スポーツ復帰についても比較的良好な成績が示されている。

③ 術後のリハビリは、その時期に応じた機能回復を目指す。

④ 片足のジャンプ動作をする為には、膝・足関節の機能不全が改善され、片脚スクワットが出来ることが望ましい。

⑤ スポーツ復帰の目安は8~9ヶ月。

⑥ 身体機能やメンタル的な問題が解決されないままでの復帰は再損傷のリスクが高い。

ACL断裂後の手術に関して

前十字靭帯損傷後の治療方針としては、保存療法手術療法2つがあります。

入院期間やスポーツ復帰までのリハビリを考えると手術は避けたいと思う方も多いのではないでしょうか?

ACLの手術は、膝の腱や太ももの腱を用いることによって靭帯を再建する手術になります。

この再建術により膝関節の不安定性が改善します。

ACL再建術後のスポーツ復帰についても比較的良好な成績が示されています。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

前十字靭帯を損傷したら手術は必要ですか?

術後リハビリテーションの流れ

【当院の術後リハビリテーションの流れ

術後1日~:松葉杖歩行

術後1週目~:独歩開始

術後6週目~:階段昇降

術後12週目~:ジョギング開始

術後20週目~:ランニング開始

術後24週目~:ジャンプ、および競技特性に応じた運動の開始

術後8ヶ月~:スポーツ復帰

術後のリハビリテーションの流れとしては上記のような経過をたどります。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

膝前十字靭帯再建術後はどのくらいでスポーツ復帰できますか?

ACL断裂術後 片足ジャンプを始めるタイミング

競技復帰にはスポーツ特性を考え、様々な判断基準が必要になります。

当院での運動療法でのジャンプ開始は、24週以降になります。

ACL断裂後に片足のジャンプ動作をする為には、膝・足関節の機能不全が改善され、片脚スクワットが出来ることが望ましいとされています。

また競技レベルの基準としては、膝が床につきそうな程度の深さまでのスクワットが出来ることです。

片脚スクワットの深さ

この片足スクワットが出来るようになるためには、下記のような3つの要素が必要となります。

①体幹を保持する機能

②骨盤を前に傾けられる機能

③股関節を深く曲げられる可動域・臀部・大腿部の筋力

まとめ

今回は、バスケットボールとACLについてまとめました。スポーツ復帰の目安は8~9ヶ月ですが、身体機能やメンタル的な問題が解決されないままでの復帰は再損傷のリスクが高いと言われております。

筆者自身の経験としては、怪我で周りと同じメニューが出来なかったことや周囲の選手に追い越されていくような感覚を味わいました。身体機能もですが焦燥感や不安感に悩まされるつらい時期もあるかと思います。

ACL損傷に関しては、長期間のリハビリとトレーニングが続きます。しっかりとリハビリを行い、万全の状態で復帰できるようにサポート出来ればと考えております。

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当院のご紹介

整形外科の診療に必要な『すべて』が揃った診療所

当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の足立慶友リハビリテーション病院では手術加療も行なっております。

そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。

初めての患者さまへ当院のご紹介

当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。

各部門の専門家が集まった特殊外来を設置

当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。

他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。

整形外科のご案内

手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。

都内最大級のリハビリ室を完備

患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。

国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。

リハビリテーション科のご案内

腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。

交通事故診療に強い整形外科専門医が診察

不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。

当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。

交通事故にあわれた方へ

当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。

Author

竹内 雄登

理学療法士・ピラティスインストラクター・住環境福祉コーディネーター

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