本記事は、2022.6.29に足立慶友整形外科で行われた地域勉強会の内容を記事したものです。
その①についてもぜひご覧ください。
目次
膝関節の仕組みについて
膝関節は大腿骨と脛骨作られた関節であり、伸展と屈曲方向にのみ可動域を持つ関節です。
レントゲン上、立位でレントゲンを取った際に、大腿骨と脛骨の間に見える隙間の厚さは関節軟骨の厚さを示しています。
関節軟骨とは?
関節軟骨とは、Ⅱ型コラーゲンやプロテオグリカンと呼ばれる物質で構成され、水分を多量に保持することができる構造となっています。
そのため、以下のような働きがあります。
働き
・関節の滑りを良くする
・衝撃を和らげる
また、以下のような特徴も持っています。
特徴
血管・神経がない → 通常の修復が起こらない
つまり『関節軟骨は関節になくてならないものですが、一度なくなってしまうと元に戻らない組織』ということができます。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、この関節軟骨の摩耗から始まる疾患です。
また、関節軟骨が摩耗していくと、関節面に骨のう胞と呼ばれる穴が開いてくるもの特徴です。
この軟骨の摩耗はゆっくりと進行していきます。
この進行の程度を示したものが、Kellgren-Lawrence分類と呼ばれるもので、1957年に発表された分類ですが、今も用いられている分類です。
変形性膝関節症の症状とは?
変形性膝関節症の初期症状には下記のようなものが挙げられます。
- 立ち上がるときにひざが痛む
- 歩き始めるときにひざが痛む
- 正座するとひざが痛む
- 階段や坂道のくだりで ひざが痛む
また、進行すると下記のような症状が現れるようになります。
- 平地歩行でひざが痛む
- 安静時でもひざが痛む
- ひざがひどく腫れている
このような強い症状が出た場合は手術加療を検討しなければならない場合がございます。
その③に続く。
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