猫背って聞いたことがありますか?
おそらく、みなさんが普段よく聞く言葉だと思います。
「猫背にはならない方が良い!」
「猫背を治すならこの運動をしよう!」
など、猫背についていろいろな情報をご存じかと思います。
なので今回は、猫背について、
改めて、どんな姿勢なのか、どんな問題を引き起こすのか、どうしたら猫背にならないで済むのか?
など、猫背についてお伝えしたいと思います。
目次
今回の10秒まとめ
①猫背は、猫のように背骨が丸くなってしまっている姿勢のことです。背骨は、上から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎の4つに分けられ、頸椎、腰椎は前弯(反る)、胸椎、仙椎は後弯(丸まる)というように、前方と後方に湾曲して、背骨のS字カーブを構成しています。その内、胸椎で後弯が強くなる、つまり背骨の丸まりが強くなることが猫背ということになります。
②猫背になる原因は、お腹、背中の筋肉等の筋力低下、普段の姿勢等の生活習慣が大きいです。長時間同じ姿勢でのデスクワーク、スマホを使うときの不良姿勢、前かがみな姿勢、運動不足など、日常生活での何気ない姿勢、習慣が猫背につながっていきます。
③猫背が引き起こす問題として、頭が前に突出した姿勢になり、首こりや肩こりになりやすくなります。それに加えて、背骨が丸くなり、潰れてしまい、脊椎圧迫骨折につながってしまいます。
④猫背にならないためには、日常生活で良い姿勢を意識していきましょう。何気ない動き、普段の姿勢を振り返ってみて、意識して姿勢を変えていくことが必要です。猫背にならないための運動として、背骨を丸める、反らす運動で背骨の柔軟性を獲得していきます。
猫背とは?
猫背は、猫のように背骨が丸くなってしまっている姿勢のことです。
背骨は、本来、生理的な弯曲があります。
生理的な弯曲とは、よく言われている背骨のS字カーブです。
背骨には、24個の骨があり、上から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎の4つに分けられます。
その4部分で背骨のS字カーブを構成しています。
頸椎、腰椎は前弯(反る)、胸椎、仙椎は後弯(丸まる)というように、前方と後方に湾曲しています。
その内、胸椎で後弯が強くなる、つまり背骨の丸まりが強くなることが猫背ということになります。
言い方を変えれば、円背という姿勢になります。
猫背は、背骨のS字カーブが崩れている姿勢なので、衝撃吸収がうまくできなくなり、体への負担がとても大きくなります。
猫背になる原因
猫背になる原因は様々ありますが、
お腹、背中の筋肉等の筋力低下と、普段の姿勢等の生活習慣による影響が大きいです。
まず、背骨のS字カーブを保つためには、お腹と背中の筋肉がバランス働いていることが重要です。
運動不足になっていまうと、お腹や背中の筋肉が筋力低下を起こしてしまいます。
それが姿勢の崩れにつながり、猫背になってしまいます。
普段の日常生活習慣の影響も大きいです。
具体的に例を挙げると、
・長時間同じ姿勢でのデスクワーク
・スマホを使うときの不良姿勢
・前かがみな姿勢
・運動不足
など、日常生活での何気ない姿勢、習慣から、背骨のS字カーブが崩れていくことがほとんどです。
猫背が引き起こす問題
首こり肩こり
背骨が丸くなることで、自然と頭部が前に突出した姿勢になりやすくなります。
頭部は、上半身の土台の真上に乗っていることが理想的であり、その方が身体の負担が少なくなります。
頭部は4-5kgの重みがあるのでとても重いです。
頭が前に突出した姿勢になるだけで、
頸部や肩の筋肉の疲労が強くなります。それがやがて肩こり、首こりの症状として現れてきます。
脊椎圧迫骨折
脊椎圧迫骨折については、以下の記事を参考にしてください!
腰椎圧迫骨折について
高齢になるにつれて、骨密度が減少し、骨粗鬆症になりやすくなります。その時に問題になりやすいのが、脊椎圧迫骨折です。
いつの間にか骨折と言われていますが、くしゃみや軽微な衝撃で脊椎の骨折が起こってしまいます。
猫背になると、正常な背骨の弯曲が崩れることで、背骨のカーブがCの字のように丸くなります。
つまり、脊椎が潰れる方向に曲がってしまい、脊椎圧迫骨折を引き起こしやすい姿勢になります。
その他の問題として、
・胸を張ることができなくなり、呼吸がしづらくなる
・肩が上がりずらくなる
・バランスを取るために背骨以外の関節の位置関係が崩れる
・バランスが取りづらくなり、転びやすくなる
など、様々な問題を引き起こします。
猫背にならないために
猫背にならないためには、普段から背骨のS字カーブを保つことが必要です。
そのためには、日常生活で良い姿勢を意識していきましょう。
良い姿勢については、以下の記事を参考にしてみてください。
何気ない動き、普段の姿勢を振り返ってみて、意識して姿勢を変えていくことが必要です。
常にエロンゲーションして、背骨のカーブを整えて生活していきましょう。
猫背にならないための運動
背骨の柔軟性を保っていれば、猫背になりにくくなります。
背骨を丸める、反らす運動で背骨の柔軟性を獲得していきます。
背骨の周りの筋肉等の組織が硬くなると、肩甲骨も動きずらくなりますので、
肩甲骨周りの運動も行っていくとさらに効果的です。
当院のご紹介
各部門の専門家が集まった専門外来を設置
当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。
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手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ
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患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。
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腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ
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当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。