前屈すると腰が痛いのは何が原因なの？

今回は、前屈すると腰が痛くなる原因と対処法についてお伝えしたいと思います。

デスクワークが増え、腰痛を主訴に当院を受診される方も増えております。

腰痛がある方、特に前屈すると腰が痛い方にはぜひ読んでいただきたいです。

今回の10秒まとめ

①　前屈すると椎間板や筋肉・筋膜などに負担がかかり腰痛が出現する。

②　前屈で腰痛が出る方は、前かがみになったり、長時間座ってる時や床のものを取る時に痛くなりやすい。

③　お尻や太ももの後ろの筋肉が硬くなっていると、腰痛を引き起こす可能性が高くなる。

④　要注意な腰痛として、排便・排尿頻度の増減、足に痺れや力が入りづらい、安静時も痛い、などがある。

 

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なぜ、前屈すると腰が痛くなるのか？

　前屈すると、腰骨と腰骨の間にある椎間板に負担がかかったり、腰の筋肉・筋膜などが過剰に伸ばされて痛みを引き起こします。

　普段から背骨が丸まった状態で生活していると、背中の筋肉が常に伸ばされているため負担がかかっています。特に、柔らかいソファーや床に座ると背中が丸まりやすいので要注意です。

また下の図にあるように、腰骨の間にある椎間板という軟骨が存在し、クッションのような働きをしています。

椎間板には立ってる時と座ってる時を比較すると、座っている方が1.4倍もの負担がかかると言われています。

また、前傾姿勢で荷物を持つと2倍以上の負担が椎間板にかかると言われています。そのため、デスクワークの方や運送業など荷物をよく前傾姿勢で持つ方は椎間板に負担がかかり、腰痛になりやすいです。

そして、この椎間板に負担がかかりすぎると、後方の神経が通っている脊柱管に椎間板が飛び出し、前屈した時に足に痺れが出たり、力が入りづらくなったりします。このような状態は椎間板ヘルニアと言われます。特に若年者の方に多く見られます。

腰椎椎間板ヘルニアや筋肉・筋膜が原因の腰痛については、以前のコラムを読んでみてください。

腰椎椎間板ヘルニア：腰から足のしびれ・痛み

腰痛の原因を知っていますか？

腰痛について（腰部の筋肉・筋膜由来の腰痛）

前屈時の腰痛の症状

　前屈時の腰痛は、主に下記のような状況で訴えられる方が多くいらっしゃいます。

リハビリでは何をするのか？

　リハビリでは、なぜ腰に痛みが出てるのか？の原因を探して、ストレッチや筋トレを行ったり、日常生活で気をつけることなどをお伝えしていきます。

　同じ腰痛でも一人一人痛くなってる原因は異なるので、担当理学療法士がオーダーメイドでリハビリのプログラムを作成します。

　リハビリでは担当理学療法士が、姿勢の確認や柔軟性の確認、筋力低下の確認などを丁寧に行っていきます。

 例えば、背骨が丸くなってる方がいます。リハビリでは、なぜ背骨が丸くなってるのか（柔軟性が低下しているのか、背筋が弱くなっているのかなど）の原因を探し、ストレッチや筋力トレーニングを行なっていきます。

 そのため、同じような姿勢をしていても一人一人やることが異なってくるので、腰痛だからこのストレッチや運動をしていればいいというわけではないのです。

　また、前屈で痛くなる人は、お尻や太もも後ろの筋肉が硬かったり、骨盤が丸まったりしている方が多いです。皆さんの、普段座ってる姿勢はどうですか？姿勢が気になったり、腰が痛い方は是非、一度受診してみてください。

要注意な腰痛とは？

　・お手洗いの頻度が急激に増えたり、減ったりしてる。また、肛門周囲の感覚異常

　・足に痺れが出たり、力が入りづらい

　・何もしてなくても痛い（安静にしても症状が落ち着かない）

上記のような症状があれば、緊急を要する場合もありますので、早期の受診をお勧めします。

まとめ

腰痛はマッサージだけではなかなか改善しません。特に、慢性腰痛には運動が大事だと言われています。

”なぜ腰痛になったのか？”

その原因を突き止めてリハビリをすることが大事になってきます。

原因が改善しないと、慢性的な腰痛に悩まされ、QOL（生活の質）が低下します。

整形外科医による診察や理学療法士による身体機能のチェックを受けて、腰痛の改善から予防まですることが大切です。

腰痛に悩んでる方は、一度当院までご相談ください。

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