2月19日(日)にベルーナドームで埼玉県野球協議会主催のイベント「埼玉baseballサミット」が開催されました。
当院のリハビリテーション部の野球班は、野球肘検診のサポート活動を行いました。
今回は、その活動報告をさせていただきます。
目次
今回の10秒まとめ
① ベルーナドームで開催された埼玉baseballサミットで野球肘検診のサポート活動を行いました。
②野球に関する障害の早期発見に貢献できました。
③ 障害の早期発見、重症化予防はとても重要です。当院では、今後もこのような地域に根ざしたサポート活動を積極的に行ってまいります。
今回参加した野球肘検診
2月19日に埼玉西武ライオンズ本拠地のベルーナドームで開催された埼玉baseballサミットの1ブースのメディカルチェックブーストして、野球肘検診を行いました。
このイベントでは、野球肘検診に加え、トークショーや野球場開放のイベントが行われており、多くの野球少年とその保護者の方がベルーナドームへ来場されていました。
当院スタッフは、埼玉県野球協議会からサポート依頼を受け、野球班一同でサポートへ向かいました。
埼玉県野球協議会は埼玉県内の野球団体が一堂となり、野球競技人口を増やすこと、少年期の怪我の予防を目的として設立され、今回の野球肘検診を主催してくださいました。
野球肘検診の内容
野球肘検診では、主に肘や肩の怪我の早期発見を目的に、主に以下の検査を行いました。
関節の可動域
肘や肩に動きの悪いところがないかを確認する検査です。
肩や肘などの上半身だけではなく、股関節や膝など下半身の動きのチェックも行いました。
圧痛検査
肘や肩などを中心に、骨や靭帯を押した際に痛みが生じるかどうかを検査です。
骨の異常や靭帯の損傷を発見する目的で行います。
身体の柔軟性チェック
全身の関節の柔軟性を確認する検査です。
上半身から下半身までまんべんなくチェックを行いました。
エコー(超音波画像診断装置)検査
エコー(超音波画像診断装置)を用いて、骨に損傷がないか、靭帯を痛めている部位はないかの検査を行いました。
当院からは、当院野球班の理学療法士5名、トレーナー1名の計6名でサポート活動を行いました。
当院のスタッフは、関節の可動域、圧痛検査、身体の柔軟性チェックの検査のサポートを行いました。
野球肘検診で感じたこと
検診の結果、異常が発見される選手も
今回の野球肘検診へ来てくださった選手のほとんどは、普通に野球をプレーしている選手たちです。
しかしながら、野球肘検診の結果、何らかの異常所見が発見され、医療機関への受診を促される選手もいました。
私達の行った身体検査の項目の中でも、普通にプレーできているにも関わらず、関節の可動域が狭くなっていたり、骨や靭帯を押した際に痛みを訴える選手もいました。
普通にプレーをできている状態でも、骨や靭帯に損傷が起き始めていたり、損傷を起こすリスクを抱えている選手も少なくないという現状を目の当たりにしました。
このような選手たちの異常を早期に発見し、早期に適切な治療を行っていく上でも、野球肘検診は重要な役割を担っていると感じました。
選手たちが長く大好きな野球を続けるための活動に貢献できて本当に良かったと思います。
普段のストレッチやケアが重要
身体検査を行う中で、選手たちに普段どのくらいストレッチをしているのか尋ねると、「あまりやっていない」という回答もよく聞かれました。
普段からストレッチや柔軟体操など、怪我の予防のために必要なケアをしっかりと行っていく必要があるのだと感じました。
実際に、多くのスポーツ障害は適切なケアが行えていないことが原因で発生するケースがほとんどです。
当院での取り組み
野球に関する障害について
当院の医療コラムには、野球に関する障害についてもまとまっています。
野球肘に関連する記事はこちらからご覧ください。
野球肩に関連する記事はこちらからご覧ください。
当院リハビリテーション部の野球班
当院のリハビリテーション部には、理学療法士・トレーナーの中で、野球班というチームがあります。
野球班は主に、投球障害(ボールを投げることにより痛みが生じる病態)を持つ選手や、腰の痛み(腰椎分離症)を抱える選手を中心に担当しています。
野球班のメンバーは上記の障害に対する治療経験が豊富なだけではなく、高校や大学まで野球を行っていたスタッフが多いです。
そのため、野球特有の投球動作や打撃動作の中の問題点の発見や、野球を安全に続けるために必要なストレッチやトレーニングの指導に長けています。
野球を続ける上で抱える痛みのある方はもちろん、それ以外のスポーツで関節の痛みを抱えている方は、ぜひ一度当院を受診してみてください。
選手一人一人の身体の機能に合わせてリハビリを行い、なるべく早い復帰をお手伝いさせていただきます。
当院のご紹介
整形外科の診療に必要な設備が整った診療所
当院は、各種専門領域を持った医師の診療に加え、大学病院と同様の医療機器を有し、かつ、理学療法士・作業療法士によりリハビリテーションも積極的におこなっている診療所です。また、併設の慶友整形外科脊椎関節病院では手術加療も行なっております。
そのため当院では、整形外科疾患におけるほぼ全ての治療を提供することができます。
当院の『7つの特徴』や『ミッション』についてご案内いたします。
各部門の専門家が集まった特殊外来を設置
当院は、一般的な関節の痛みや筋肉の痛みを診る整形外科の他に、「脊椎(首・腰)」、「肩関節」、「股関節」、「膝関節」、「手」、「足」とそれぞれの専門家が集まった専門外来を用意しております。
他院で診断がつかない症状に関して、各領域の専門家が診察をいたします。
手や足が痺れる、膝や股関節は痛い、背中が曲がってきたなどの症状でお困りの方へ。
都内最大級のリハビリ室を完備
患者様の健康を取り戻すため、当院ではリハビリテーションに力を入れております。
国家資格を有するセラピスト達が、責任を持って治療を行います。
腰が痛い、姿勢が悪い、歩くとふらつくなどの症状でお困りの方へ。
交通事故診療に強い整形外科専門医が診察
不幸にも交通事故に遭われた患者様の多くは、「事故のことは保険屋さんに聞けば良いが、体の不調をどこに相談すれば良いのかわからない」という悩みを抱えていらっしゃいます。
当院では交通事故診療に強い整形外科専門医が治療を行います。ぜひ一度ご相談ください。
当院は、整形外科専門医が交通事故治療を行う医療機関です。